アンプはホームオーディオ用・PA,SR用・モニター用などの違いは、あまり(デザインの違い程には)ありません。実際、ホームオーディオ用にPA,SR用を使う人も居ますし。
業務用として最も求められるのは放熱(長時間・大出力でも壊れる程熱くならない、クーリングファンが必要になる場合も多い)をはじめとする「安定動作」という性能です。
大きく異なるのはスピーカーです、スピーカーは目的・用途によってサイズや重量・部品形状などが違います。出せる音量や得意な帯域も違います。価格も当然違います。スピーカーに合うアンプを求めるということになります。
アンプから1Wの電力でドライブすると、PA,SR用のスピーカーからは100dBspl/m程度の音量が出ますが、ホームオーディオ用やニアフィールドモニター用スピーカーからは90dBspl/mくらい、ポータブルスピーカーだと80dBspl以下で60Wでやっと90dBsplくらいの音量が出せます。PC用スピーカーもポータブルスピーカーと同じくらいですね。
90dBspl/mって、超えなければならない大声コンテストの入賞への目標ですから室内で90dBspl出ていれば、スピーカーとしての存在感はあります。
dBspl/m って、馴染みが無い単位かもしれませんが、業務用で音の大きさ(音圧)を言い表す単位です(プロでなくてもマニアなら気にする単位です)。/mというのは「距離1mで」という事。/wが付けば「アンプ出力1W」という意味になります。騒音計でも40dB/A(/Aは騒音用で定められた周波数特性で計測された事を表す)て、冷蔵庫やエアコンの静粛性の目安として使われていますね。
100dBspl/w/mのスピーカーなら、アンプ0.1wで90dB、100Wで120dB、1000Wなら130dBの大音量が得られます。
ただし、屋外では10mで-20dBの80dB、100mで-40dBの60dBに音量が拡散減衰してしまいますので、1000Wのアンプ全力で鳴らして100m先で手に持ったポータブルスピーカーと同程度もしくは負けてしまう音量になってしまいます。机の上での計算ですけどね。
PA,SR用のアンプは、100dBspl/w/mなどという高能率スピーカーに使われるのですから、スピーカの近くで小音量で使う場合にはノイズや歪みの少なさも要求されます。大パワーで低ノイズ・低歪み、なかなか難しい要求ですね。
お礼
多くこと教えて頂きありがとうございます、車で考えると一般用の車とタクシー使用の車の違い見たいなのでしょうか。最近業務用音響製品に興味を持ちました、こてから知識を得たいと思います。