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露出計がCdSのカメラの保管方法

CdS露出計のカメラの保管方法についての質問です CdSの経年劣化を抑えるためには、暗所で保管した方が良いという意見と、明所の方がいいという意見の両方があるようです。 どちらの方法が良いのでしょうか?古いカメラですが、幸運にもデジカメの露出計とプラマイ1/3EVの範囲であっているので大切に保管したいと思っています。 よろしくお願いします

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回答No.1

原理的に暗所と明所には関係ない筈です。 CdS の Cd は Cadmium、S は硫黄の事で、一方の電極となる鉄板や Alumi' 板に硫化 Cadmium を塗布して透明板を被せると CdS と電極板の間に電位差が生じ、Coil や抵抗器で電圧を上げて測光 Meter を動かす仕組みになっています。 CdS ができる前は Selenium が用いられていましたので Selenium の日本語であるセレンが露出計の代名詞になってしまいましたが、Selenium 露出計は精度が悪く、明所と暗所とで感度を切り替えなければならないとか、暗所では極端に感度が低下する事から「明所と暗所」といった逸話が生まれたのだと思います。 CdS は硫化 Cadmium であり Selenium ではありませんので比較的精度が高く、比較的長持ちします。……あくまでも Selenium に比較してでの話ですが……。 CdS は構造上、一方の電極となっている鉄板や Alumi 板が酸化腐食 (錆) によって CdS との間で電気を流し難くなってしまうと感度や精度が極端に落ちてしまいます。 錆 (サビ) は黴 (カビ) と同様に湿気で生じますので、CdS 露出計の Camera は黴が大敵となる Lens と同様に湿気を防ぐ防湿剤を入れた保管庫に保管すべきで、まぁ蓋や扉を閉めるのですから普通は暗所ですね(^^;)。 扉が Glass で陽が当たっていたところで CdS 露出計が壊れるわけではありませんが、Lens の可動 Ring や Camera の Plastics 部分は紫外線で加水分解 (白くなっちゃいます) しますので、やはり陽に当たらないようにしておくべきです。 素敵な Camera Life を(^_^)/

innovator988
質問者

お礼

ご回答ありがとうございます CdSと電極板の間に電位差が生じるとのことですが、CdSは半導体なので光が照射されるとキャリアが生じ、CdSの抵抗値が変化するというのが光センシング原理だったように思います。実際、Nikon F2 photomic の露出計回路資料を見ると、CdSは可変抵抗として扱われております。CdSと固定抵抗で直列回路を構成し、分割抵抗値で露出計指針を制御しています。ですから、セレンのように起電力を生じるフォトセンサと異なり、電流を流すためのバッテリが必要となります。またCdSの劣化は暗所での抵抗値が低下するモードであり、電極板とCdSとの間にサビ(高抵抗体)が形成されるものとは異なると思います。