露骨な表現をすれば、寿命がつきるまで心穏やかに過ごしてもらっていればいいわけです。
TV番組で言っていたことですが、物事を客観的に記憶する部分(海馬)と感情を記憶する部分は異なるのだそうです。
海馬の記憶はアルツハイマー病の進行とともに忘れ去られるものの、感情の記憶はなかなか消えないのだそうです。
だから、悪い感情を呼び起こさせる言動は好ましくなく、逆に嬉しかった感情を呼び起こすような言動がいいのだそうです。
例えば、痴呆症の父親が、去年死んだ「弟の所へ行くんだ」と言い張っている時、「ダメよ、お父さんダメ。弟の〇〇さんは去年死んだでしょ。お父さんも葬式に出たでしょッ」的な言い方をすると、「いつも大声で、俺のやりたいことの邪魔をする」という感情が沸き立って、「いやだ、いやだ。絶対に行くんだ!」的なろくでもない行動をするんだそうです。
だから、そこはやさしく「突然行っても〇〇さんにも都合があるでしょ。迷惑だから今日は連絡だけして、明日行きましょう、明日」と言うと納得するんだそうです。明日になれば弟の所に行こうとしていたことなど忘れているわけです。
覚えていたら、「昨日電話したら、昨日と今日は都合が悪いって、明後日なら来て欲しいそうだから明後日行こう」とでも言えばいいわけです。
患者さんも人それぞれでしょうし医者もそれぞれ。いい病院を紹介したいですが、現在の医学ではアルツハイマー病は治療できないようですので、とりあえず通い易い病院に行って見て、適切なアドバイスをもらえないと思ったら替えてみるしかないと思います。
お礼
有難うございました。 参考にさせて頂きます。