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復活の日って凄くないですか?

小松左京氏の小説、 これが50年以上前に書かれたって凄いよね 小松左京氏は天才だよね 未知のウイルスにより人類滅亡、(人類だけじゃなく全ての脊椎動物が死滅っていうのも良い) そして滅亡後の世界での核戦争で地球は第二の死を迎える、このファンタジーのような内容を、下手なファンタジー要素や、安っぽい設定無しで、普通の現実の現代の世界を舞台にするんだもんね。 ファンタジーと現実が上手に調和してるのが凄い 下手なファンタジー要素や、現実味の無い小説のみの設定が1つでも出てくると一気に萎えるけど 実際に現実にありそうな要素しか使っていないのが凄い 小松左京氏の天才ぶりがよく分かる ウイルスによる人類滅亡 っいうテーマ、ファンタジーでよくあるけど 大抵、ウイルスと言ってもゲームかファンタジーみたいなゾンビ化や凶暴化だったり、 滅亡後の世界だったりはよく見る それか、大抵、ウイルスとの戦いは描かれるけど大抵人類が勝つんだよね よくある展開で、悪魔のウイルスが流行 人間は必死に対抗し、人間ドラマを織り交ぜつつウイルスとの戦いの様子が描かれる。 そして多くの犠牲を出し、最後は人類がウイルスに打ち勝ち、感動のラスト これがよくある展開だよね しかし復活の日は、ウイルスの正体も原因も、何も分からないまま人類が滅亡するもんね 人類だけじゃなく全ての脊椎動物が死滅する ウイルスを発見して、このウイルスに打ち勝ちぞ!ということすらならず、発見すら出来ないんだもんね そもそも、ウイルスですらない、ウイルスの核になる核酸が原因、この核酸は分子で、絶対に見ることが出来ない ウイルスでも風邪でもないから、治療という概念そのものが通用しない、 そして、インフルエンザや小児風邪や鶏インフルエンザに取り付いて感染力と毒性を爆発的に高める、これにより大量の病気が一気に大流行したようになり、 人々はインフルエンザのせいだと思い、「チベット風邪」と呼ばれる。 しかしインフルエンザに隠れて進行するMM88には気付けない インフルエンザも感染力と毒性が強められているから、ワクチンも効きが悪い。 そして、MM88自体の毒性は、体内に侵入すると神経伝達物質の生成を阻害して、全身麻痺に陥り、最後は心臓が麻痺して死亡、 空気感染、致死率100% 作中で描かれる人間社会が少しずつ崩壊していく様子が本当に怖すぎる。 最初は新聞の端の記事にすぎないが、様々な方面でどんどん記事を覆っていき、 病院は全て超満員で医療崩壊 死者は一千万を超え、 ついに病院や安置所だけじゃく街中にも死体が現れ、処理が間に合わずあちこちに死体が積み上げられ腐っていく。 そしてとうとう行き倒れ死体が現れ、街のあちこちに死体が転がる。 人々は恐怖から逃れたくて覚醒剤ブームが来たり、踊り狂ったり、祈ったり。 電車は止まり、電気もガスも止まり 夜は真っ暗、火を消す人がいないからどこまでも燃え広がり、あちこちで暴動 街中のあちこちに死体が転がり腐敗していく。 本当に怖かった。 そして、作品によくある、もう1つの脅威 恐怖のキチ〇イ将軍ガーランドの存在もとても良いい。 既にアメリカもソ連も人類も滅んでいるのに、警戒状態に入り、この機にソ連を攻撃しろ!とか 全ての態勢も行政も崩壊してるのに、統合参謀本議長の権限により〜とか、よくある狂気っぷりがよく出てて良いアクセントになってる。 下手なよくある量産ストーリーだと、未知のウイルスが出現、どんなワクチンも治療法も効かない これだけで終わりそうだけど、人類が滅亡するという理由に納得出来るように作ってある もし、作中のMM88が現実に表れたら同じように人類滅亡するだろう、としっかり思える。 そして、実験で偶然生まれた、とかこれまた安っぽい量産理由ではなく、宇宙から採取した菌を改良した、ていうのもSFファンタジーと調和してて非常に良い これにより人間の常識が通じない、という理由が出来る そして、作品名が「滅亡の日」とか「破滅の日」じゃなく、復活の日なのも良い 壮大感があるし、タイトル見ただけじゃ内容が分からなくて良い。 大成功の名前だと思う 「滅亡の日」だったら内容が思いっきり分かるし、一気に安っぽいよねww 復活の日は凄い小説だと思いませんか?

みんなの回答

noname#255857
noname#255857
回答No.2

>復活の日は凄い小説だと思いませんか? 読んだこと無いけど、貴方がそれだけ絶賛するんだから 凄いんじゃないだろうか。 映画も25億かけて作成するほどの作品のようだし。 ちょっとだけ赤字だったようだけど。

  • GENESIS
  • ベストアンサー率42% (1198/2796)
回答No.1

まあ、天才かどうかは別として、日本を代表するSF作家であることは間違いありません。 現代の核兵器の脅威やコロナ禍を鑑みると、50年前に予測して書かれたのではと勘繰ってしまうのもアリかも知れませんが、実際は執筆当時の風邪の流行や色々な発言や文献をベースにしています。ウィキペディアには次のように記載されています。 「空気感染・致死率100パーセントのウイルスと核ミサイルの脅威により人類死滅の危機が迫る中、南極基地で生き延びようとする人々のドラマを描いた作品。バイオテクノロジーによる破滅テーマの本格SFとしては日本ではこれが嚆矢(こうし)になった。執筆当時の香港かぜの流行、東昇の『ウイルス』、カミュの『ペスト』『戒厳令』、西堀栄三郎の「南極には風邪がない」という発言、また冷戦時代の緊張下で同じく人類滅亡を扱ったネビル・シュートの『渚にて』を下敷きとしている。」(https://ja.wikipedia.org/wiki/復活の日 より転記) また聖書にも疫病については予言されているので、これらの情報を元にすれば、SF作家なら容易に創造は出来るでしょう。あとはどのようなシナリオ展開にするか、どのように枝葉をつけるかは執筆者の経験や才能によるでしょう。実際に予見したのか偶然なのかは当人しか分かりませんが、既にあの世の人ですからね。こう言った内容のものは世の中に結構出ています。復活の日が映画化されたのはたまたまだったのかも知れませんし…。 私はどちらかと言うとスタートレックの方が凄いと思います(カーク船長やミスタースポックの)。劇中で使われている小道具(医療用スキャナーやレシーバー等)は、当時としては想像の域でしたが、それが現実化している事です。こちらも50年以上も前の作品ですが、考えた人は相当先見の明があったのか、はたまた予言の能力があったのか…。もしかしたらそのうち転送装置も現実化するのかも。