漫画雑誌の編集者の仕事って・・・ズルイ?
漫画雑誌の編集者というのは、おおむね私の知っているところでは、
1 担当作者とともに漫画のあらすじを考える。
2 一緒に考えるというよりは漫画原作者的立場、プロデューサー的立場から、その漫画がどうすればもっと面白くなるか、今までの編集者としての経験や読者の要望、最近の他の漫画や映画、そのほかあらゆるエンタメを参考にしながら、作者に指示を出す。
3 担当する作者との連絡、打ち合わせ、入稿期限のスケジュール管理、そのほか
4 そのほか、編集部内でのデスクワーク(出版社社員としてのサラリーマン的な仕事)
ここで不思議に思うのは2の仕事です。
おおむね、漫画雑誌の漫画というのは、作者一人でアイディアを作るのではなく、編集者と一緒にアイディアを練るということになっているようです。その割合はまちまちで、大御所人気作家になると、編集者の口出しする部分はほとんどなく、あってもせいぜい資料集めなどの、アシスタント代わり的役割になり、逆に新人作家とか絵は巧いがストーリーやコマ割り、カットを考える能力が劣る作家の担当編集者の場合は、すべて細かく担当者が指示を出し、作家側は言われたとおりに絵を描くだけ、ということもあるそうです。
で、平均にならして、ネーム考案について、編集者と漫画作家のアイディアの出す分量が半々だったとします。でもこの場合も漫画作家は100%自分の好きなものを作ったわけではない、ってことです。
それでありながら、もしも漫画がコケた場合、作家は連載を切られる、人気は落ちる、単行本収入も予定通りに入ってこなくなる、というように非常に不安定で危険な状況にさらされます。
しかし、その漫画に口出しして引っ掻き回した挙句に、ポシャらせた編集者の方には危険は及びません。まあ多少編集者内で肩身が狭くなるとか、出版社内で希望しない異動などの憂き目に遭うかもしれませんが、作品をコケさせた責任は100%作家側にだけのしかかってきます。
”編集者だけ安全地帯にいて口出しする”のは卑怯ではないでしょうか?
あれこれ口出しするなら、編集者は出版社の所属ではなく、フリーの漫画原作者となって、漫画のクレジットの作者名の隣に原作者名として名前を出して勝負すべきではないでしょうか?
また、作家に対して絵の良し悪しからストーリーの良し悪し、キャラの良し悪しまで、あれこれ難癖をつけますが、そのくせ、漫画作家を自主的に発掘するわけではなく、コンテストに参加して来たり、編集部に持ち込みしてくるのを待っている、「受け身」の仕事です。
映画専門学校とかゲーム専門学校のように漫画家養成専門学校に出資・設立して、全くの素人をイチから本職に養成する、ということをしないで、漫画家志望者が自分で芽を出してくるのを待っているだけです。(私が知らないだけで出版社の出資した漫画家養成専門学校ってのがあるのかもしれませんが9
こうなると、まるで編集者の仕事というのは、美味しい宿主が現れるのを待っている、作家に寄生するダニみたいに思えてくるのですが、実際どうなんでしょうか?
それとも編集者、出版社の本音としては
「ダニで悪いか? そんなに自分の好きな作品を描きたかったら、作家自身が自分で資本出して自分で出版社作って自分で漫画雑誌出して、自分でテレビ局作って自分でアニメ放送してみろや。
ウチらの看板(出版社、雑誌)を使って作品を世に出す以上、売れるように口出しするのは当然だ」
って事でしょうか?
お礼
ご回答ありがとうございます。お子さんの夏休みに合わせてのことかもしれませんね。^‐^ URL、どうもありがとうございました。“とり頭”はもちろん、『ぼくんち』『毎日かあさん』などなど大ファンです。早速“お気に入り”に登録しました♪。