晩酌をまったくしない私が回答いたします。
それでもお酒を飲むのは好きなんですよ。
さて飲み方で異なった種類の酒を混ぜるということであれば、
現在の酒(特に洋酒)はすべて『チャンポン酒』と言うことになります。
それが原因なら「異なった種類の原酒:malt(モルト)を混ぜて製造する
ブランデーやウイスキーはどうなるのでしょうか?」
両者は少量で必ず『悪酔い』しなければなりません。
ブランデーやウイスキーは、製造段階で必ず異なった樽の原酒をブレンドして味を調えます。
いわゆる『チャンポン(洋)酒』を最初から意図して作出したのが両洋酒です。
また「カクテル」は、そのもの自体がチャンポンして作出するわけですから、
悪酔いには最適な飲み物ということになるのではないでしょうか?
日本酒は飲みすぎなければ悪酔いしないが、飲みすぎるとやはり悪酔いする。
このことは他の酒(洋酒)と同じで酒の成分が原因とは考えられません。
飲酒量を比較する際に重要なことはその純粋なエチルアルコールの摂取量で比較しなければなりません。
以下は同じエチルアルコールの量に換算した酒の種類別のおよその対応量です。
ビール(633ml) 一本は、
清酒 一合
ウイスキー(シングル) 2杯半、
ウオッカ(シングル) 1杯半
カクテル 1~1杯半
これ等一つ一つの種類が、同じアルコール量を飲んだ事になります。
つまり『ビール一本』と『酒一合』は同じアルコール量になるということです。
これ等から考察すると『チャンポン』すること、
つまり数種類の酒(洋酒)を飲み合わせるのが
直接の二日酔い・悪酔いの原因ではないということになり、
「飲み方としての『チャンポン』に問題がある」ということになります。
結論としては以下のようになります。
「酒の種類を変えることで、口当たりが変わりつい飲みすぎる」ことが
その悪酔いの真の原因と考えられます。
サービスとして『清酒の成分』を概略で記述しておきます。
清酒は大きく以下の10種類の成分から構成された飲み物です。
(1)『水』
(2)『アルコール』:にも以下の12種類が分析の結果確認されています。
(a)エチルアルコール (b)n-プロピルアルコール (c)イソプチルアルコール
(d)活性アミルアルコール (e)イソアミルアルコール (f) 2・3プチレングライコール
(g)グリセリン (h)チロソール (i)トリプトホール (j) Dマンニトール
(k)Dアラビトール (l) Dエリスリトール。
詳細の記述はこれ以下成分はやめておきますが、
(3)『酸』:16種類が確認されている。
(4)『ビタミン』:8種類が確認されている。
(5)『糖類』:7種類が確認されている。
(6)『アミノ酸』:18種類が確認されている。
(7)『アミン』:15種類が確認されている。
(8)『エステル』:3種類が確認されている。
(9)『ケトン』:2種類が確認されている。
(10)『アルデヒド』:2種類が確認されている。
参考になりましたでしょうか?
お礼
とても丁寧で詳細なご回答ありがとうございます。 >「酒の種類を変えることで、口当たりが変わりつい飲みす>ぎる」ことが >その悪酔いの真の原因と考えられます。 やはり、ここに原因があるんですね。「酒は呑んでも呑まれるな」で、楽しくおいしくいただくのが一番ですよね。 私は日本酒一本釣りで延々呑んでいたり、お酒の種類を変えてついついたくさん呑みすぎても、二日酔いに苦しんだことがほとんどないいわゆるザル人間なのですが(^^;調子にのったりせず、健康のことも考えながらこれからもお酒を楽しんでいきたいと思います。お互い、よいお酒を^^