こうした疑問解消には、現実の気象データを調べるのが一番です。都道府県庁所在地のデータを比較してみました。
下の図を見て考えてください。なお旧平年値は1981年から2010年までの30年間の平均値です。
2019年を見ると、大分市・宮崎市の方が(長崎を除けば)やや暑さが厳しくなさそうですが、2020年を見ればそれほどその傾向は強くなさそうです。またどちらの年も、猛暑日(最高気温35度以上)・真夏日(同30度以上)とも日数が最も少なかったのは長崎市で、九州の県庁所在地の中では、長崎が最も暑さが厳しくないと言えそうです。
九州では例えば東北地方の気象のように日本海側と太平洋側に大きく明確に2分することは、特に夏場は難しいことがわかります。県庁所在地の中でも暑い熊本市は盆地のような地形で、夏の猛暑は有名です。それから西に80キロ余り離れた長崎は熊本よりは(もっと長崎に近い佐賀と比べても)ずっと涼しいので、細かく地形や気象の条件を調べる必要があります。
なお、どちらの年も、本州の都府県庁所在地の1位は京都市でした。(県庁所在地以外ではもっと上がいくつもあります)九州の県庁所在地の夏の暑さは、本州の最も暑い場所と比べれば、負けてしまうのです。
補足
日本海側よりは涼しいですよね?