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花屋について

花屋について 1、花屋に一年中販売していて且つ人気の花をできるだけ多く教えてください。 2、一年中、造花で人気の種類をできるだけ多く教えてください。

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回答No.1

元花屋勤務の者です。 一年中花屋にある切り花は花屋では定番品と呼んでいます。どれもお花好きの方ならお馴染みの物ばかり。ただ、一年中置いてある種類は値段の変動が多いので(理由は下記に)、定番品だからといって年中お値段が安いとは限りません。また本来は咲いていないはずの時期に仕入れ売られるので、仕入れても生きが良い日にちが短く花が楽しめる時期が短くなりやすい事が花屋泣かせです・・・。 どの花屋にも置いてある一番の定番品は、葬儀祭壇や宗教行事の供花、各家庭のお仏壇に飾る目的で使う大輪菊の白花と黄花。これは日本では欠かせない花ですので。 温室での加温や照明によって開花時期を本来よりもずらす技術が発達し一つの産地での開花期間が長くなったことと、季節ごとに出荷できるそれぞれの主要産地が全国各地に散らばっている事から仏教徒が多い日本では大体の花屋で年中売られています。それに伴って供え花の彩りに良く使われる事が多い、紫色のガク(花は真ん中の白く小さな粒)のスターチスも年中仕入れられ一般ではそれほど売れなくても花屋で作る供え花やアレンジでの利用頻度が案外多い花です。 他にはバラ・カスミソウ・カーネーション・デンファレ・ガーベラ・マムの類(外国で改良された洋菊の系統)あたりですかね・・・。スィートピーも案外季節関係なく入ってきて、冬に売るときは徒歩で買いに来た方だと家に帰るまでに花が寒さで傷んでしまわないかとハラハラします。一年中かまでは記憶にないですがトルコキキョウも案外取り扱っている期間が長いと感じます。私の居た花屋では目立って人気とは感じませんでしたが、八重咲きの花を花束やアレンジに入れると映えるので都会の花屋なら一年中扱っているかも。 ただ、年中あって人気の花というのはそれぞれ種類が違ってもそれらだけを選んで組み合わせ花束やアレンジを作ってみると、あまり見栄えのするものにならないのです・・・。ご自宅に飾る分にはお好み次第なのですから問題は無いですが、もし相手がある贈り物などに使うなら今回の様には拘らない方が良いですよ。 定番品は一輪だけで使う分には問題ないですが、2種類だと種類の組み合わせ次第(カーネーションとカスミソウなど)、3種類以上定番品だけを使い作ってみても、花がどれも大きくて主張しあってしまいどうしても野暮ったくなってしまうというか・・・。 花屋に置かれた切り花だと、中くらいから大きめの花束やアレンジならメインの花は使えても大輪と中輪合わせ3種類くらい、カスミソウの様な隙間を埋める役割の極小の花を周りに入れてその中にアクセントとして変わった見た目や色味の小輪の花をいくらか、他に葉が目立つ物も入れると全体的に引き締まり纏まり易いです。 もし誰かへの心を込めた贈り物を予定しているのなら、贈る時期に季節を感じさせる「時期物」の花や、他の「引き立て役」の花や葉物も必ず入れる事が大切です。 定番品はどれも現在は外国からの輸入物も多く時期的に日本で咲いている所がなくても世界中のどこかで生産されていて(季節が逆に成る南半球の国とか)一度オランダへ集まり、そちら経由から入ってくるものが案外多く真冬に売られているバラだとアフリカ産もあるとか。ちなみにデンファレだとほぼ東南アジアからの直輸入品です。 外国からでは無くても、南国原産の種類は九州や沖縄産が多いですし、本州で梅雨時期や暑くなれば北海道から送られてきたり。特に北海道は気候からか花卉生産が多くて大規模な花専門農家が道内各地にあります。その分、本州へは輸送費もかさんでしまい、定番品でも旬では無いのなら、季節が離れる程・産地が距離的に離れている程単価が上がります。 例外的に鉢物ですが、日本では胡蝶蘭も一年中出回り大輪のたくさん咲かせた白い花のに限り、贈り物として人気の花です。個人へのお祝いの他、選挙の当選祝いとか芸能人の演目初日祝いなどで選挙事務所や劇場の楽屋にたくさんの鉢が届けられ飾られる事も多いですし、時折著名人の葬儀で祭壇が大輪菊の代わりに全て胡蝶蘭で飾られる事も。熱帯性の蘭なので日本の温室栽培での温度と湿度管理の大変さがお値段の高さへ反映してます。 結婚式場やキリスト教の行事や葬儀などに欠かせない白花のユリの切り花(キリスト教で捧げる定番の花で本来聖母マリア由来のマドンナリリーを飾るのですが日本では入手が難しく主にテッポウユリで代用)は、市場での扱いも多く一般売りではなくても需要が高いので人気の花と言えるかもしれません。主に出回るテッポウユリはほとんどが国内産なので個人的には時期的に入荷の少ない時期があると感じます。でもキリスト教教会近くにある花屋だと年中需要があるので無理してでも入荷していそうですね。 日本で人気のカサブランカユリは年中花屋にあるイメージですが案外そうでもなく、冬時期に出回る物には少しは輸入物も混ざっているのかもしれませんがカサブランカユリと言う品種の人気・需要はほぼ日本だけです。ユリ類は開花間近の蕾のままで輸送しないと成らない為(花が咲くと花粉で花弁が汚れるので)出荷適期の見極めが難しく輸送中の温度管理も大変で常温では途中で咲いてしまうし冷やし過ぎれば元々夏の花なので蕾自体が傷んで咲かなくなってしまいます・・・。日本の冬の国内栽培ではどうしても手間や経費や輸送料が掛かりがち・・・。そんな訳で旬に買うのでも他の花よりも単価がお高めなのに、旬以外の時期でのお値段はもっとお高めに・・・。 花屋に年中置いている切り花は全て年中必要とされ需要のあるものと、人気のある花ばかり。年中置かれている物は全て人気な花とも言えます。花屋も商売なので通年通して市場から仕入れられる花であってもその店で売れ残り易いようなものは極力店に置くのを避けますから。命ある物(生もの)を扱っているからには魚屋と一緒で「鮮度が命」ですし・・・。 造花は花卉市場では扱っている所が少なく、問屋も違ってくるので置いている花屋はあまり見かけなく感じます。質問のジャンルも生の花を加工した物ではなく人工物の造花の方ならガーデニングでは無くインテリアのカテゴリーの方になるのではと感じますが・・・。造花の扱いは家具屋さんでインテリア用品・小物の品ぞろえが多いところや、おしゃれな小物や飾り物を扱う雑貨屋さんあたりに多いと感じます。人気の種類はバラやヒマワリと言ったところでしょうか。