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低温での発芽不良について
- 種の発芽には適温が存在します。温度が低過ぎる場合には発芽がうまく行われないことがあります。
- 購入した種の袋には「温度が低過ぎると発芽しません」と書かれていますが、温度が上がると必ず発芽するわけではありません。
- 発芽するかどうかは種によって異なる場合があります。発芽適温から大幅に外れる場合には、種にダメージがある可能性もありますが、発芽時期から半月程度の違いでは未来永劫発芽しない種は存在しないでしょう。
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- bannzaiusagi
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これ、種子が乾燥させてあるからこそ起きてしまうんですよね・・・。乾燥した種子を蒔くから。今でも野菜栽培に慣れた人なら室内で種子を発芽させてから蒔きます。昔の農家はマメの各種や大根の種子など吸水させ膨らませればある程度の大きさになる種子なら「芽出し」をしてから蒔く事が多かったそうです。常時発芽適温温度を保てるすべがなかった頃の先人の知恵。 新鮮な水(昔は常時少しは流れのある水、今なら頻繁に水を摂り替える)で充分膨らませた種子を昔は油紙などに包んで更に藁で包んだり場合によってはこたつなどに入れておいたり、持ち運びできる程度の量ならお腹に巻いて人のぬくもりで発芽させ、種子の皮が割れて根がちょっと出てきたら伸びすぎないうちに苗床へ蒔いたとか・・・。苗床での育苗の方も馬や牛などで作る堆肥の発酵熱を利用したそうです。 人が改良した野菜や花だと乾燥保存した種子を蒔くと温度が低すぎれば発芽しない事も多いです。でも、土を乾かさないで保っておけば発芽適温に達しだい発芽します。温度が高すぎても発芽しない物があるので(生きてはいますが条件が揃わなくなる)遅く蒔くのも良くありません。なので早く蒔く分には待てば温度が上がってくると発芽してくれます。 種類によっては発芽適期が過ぎてもそのままで水やりを欠かさないでおけば翌年の発芽温度に達したときに発芽する事も。ただし現代の品種には土内での休眠年数が短い物も多く土内の生き物に食べられてしまう事もあるので翌年まで待っても発芽しなければ種子が死滅した可能性が大きいです。 ただ、あまり人の改良が頻繁で無い野菜(香味野菜など)やハーブなどでは蒔く前から種子が休眠している事もあるので、一つも発芽しないのなら低温で発芽しないのが原因かもしれませんが、少しは発芽するのなら多くの数が地中で休眠してしまった可能性が出てきます。野生に近い程休眠する種子数の割合や、休眠年数もバラバラになる様でこれは一斉に発芽すると、気候や病気などで全て枯れてしまえばその場ではその種類が無くなる可能性があるので、それを防ぐ本能である程度の割合いで休眠する種子が出てくるのだとか。蒔く種子を少しでも多く発芽させたい場合、乾燥保存させず種子を採取してすぐに土に「採り蒔き」すると発芽率がかなり上がります。ただこれは自家栽培に限った事で、市販の種子は保管や流通の関係で乾燥させてある物ばかりですし、市販の野菜の現在の品種はわざと休眠機能を失わせてある物も多いので向きません。 香味野菜やハーブ、野生種の栽培物(山菜の種子など)の乾燥させてある種子で発芽しにくいと解っている物なら蒔く前に休眠打破処理を行います。これはわざと一定期間寒さに当てたり(吸水済みの種子を密閉し冷蔵庫で乾燥に注意しつつ数か月保管)ジベレリンというホルモン剤を使います。これで一斉に発芽し易くなりますが、ジベレリンを使う場合は種類により使用濃度が違う様で、野生の性質が強い物だと効きにくい事が・・・。 個人的経験では、発芽率が良い物が多いスミレの中で、唯一ニオイスミレの乾燥種子での発芽率だけが極端に低く、乾燥後の休眠の性質がかなり強くなるらしくてジベレリンの水溶液での休眠打破も成功した試しがありません。日本でハーブを広めた方は外国から購入した種子にジベレリン粉末をたっぷりとまぶして蒔いて発芽させたとか・・・。明治期まだ外国の植物を生で日本に持ち込めた頃の古い品種だと各地で野生化している程なのに、この植物が一般に普及しにくいのは運びやすい乾燥種子だと発芽しない事にあると思っています。根付きの株を植えればこぼれた種子であっと言うまに殖えるのに、この性質と、日本での品種の維持技術が低く外国では今でも新品種が発表されているのに国内で入手できる品種は限られてしまって普及率が低いのは惜しいところ。 北国では野菜でも自家採取して蒔いてみて親と同じ物が穫れる物ならこぼれ種子から平気で生えます。これは採り蒔きと同じ条件だからかも。 温度が低すぎると発芽しないというのは簡単に言えば発芽条件が揃わないから。特に自然下では温度が足りないと発芽できても芽が育ちにくいし急に寒さが戻れば寒さで枯死しかねないので植物の本能として一番強く残っている様です。おそらく地面に当たる日光が関係していて土壌が温まる事で発芽のスィッチが入るのでしょう。日光も発芽の条件で、日当たりが充分無いと発芽しない物も。 発芽条件が全て揃わないと発芽に達しません。乾燥させた種子には寿命がありますが同じ種類でも地中内で休眠を続ければ何十年と生き残り、発芽条件が揃えば待ってましたとばかりに急に一斉に生えてくるものも。野生のヤナギランという花は山火事に遭った土地から一斉に発芽し育って群生を成すそうです。木の種類のいくつかにも火の熱さが休眠打破のスイッチになる物があるそうです。 以前住んでいた札幌で100年はたっていそうな元神社敷地にあった古民家を壊し撤去した跡地に翌年野生のミツバが生えて来て翌年以降ミツバ畑の様になりましたし、我が家でも耕作放棄した土地に、おそらく少なくとも50年ぶりに野生のミツバや野生のハッカが生え出しましたし、中でも注目すべきは昔は先住民のアイヌ民族が採取し食べていたという野生の豆の種類。何年かに一度休眠していた種子が一斉に生えてきて生い茂り大量の豆をあたりにまき散らし翌年からまたしばらくはぽつぽつと生え、でもまた何年かすると一斉に発芽というサイクルを繰り返します。地上部に実るマメだけでは無く地中にも豆が出来る性質がありアイヌ民族はそちらの方を掘って集め食べるのだとか。種子の休眠も程良く長く地上に実った種子は地中に残るので極端に減る心配も無く一斉に生える性質があるなら、他の何個所かの自生地も見つけておいて生い茂っている所から採れば毎年手に入るので食料として利用するにはこれはうってつけのものと感じます。
発芽には適温があります。 原産地が温帯北部地域なら発芽適温が15度位です。 温帯地域なら発芽適温が20度位です。 熱帯地域なら25度位ですね。 ですから日本は温帯性の気候ですので3月~4月(15度~20度)の温帯北部地域~温帯地域がベストです。 ですので適温でなければ発芽しません。 その種子の寿命も樹木によって違いますけど例えばケヤキは種子の寿命は4週間です(0℃~5度の冷蔵庫へ乾燥貯蔵すれば1年間寿命が延びます) つまり発芽できなければそれぞれの寿命で枯死しますね。 それぞれの植物によって寿命の長さは差があります。 回答は発芽時期から半月も違わないとしても発芽適温でなければ発芽しません。 そして保存せずそのままにして置けば枯死が通例です。
- fujic-1990
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温度が上がってくれば発芽すると思われます。 例えば桜は冬の寒さを体験して、そこからの温度の合計が何度とかにならないと咲かないみたいです。地球温暖化で寒くならなくなると、桜は咲かないそうです。このままいくと将来(2100年ころには?)、九州などでは桜は見られないことになるかもしれません。 とあるTV番組で、桜並木の内の1本の桜の木を温室みたいなので囲って雪を入れ、一種の雪室にして入学式に咲くようにする実験?をやっていました。 余談ですが、ソメイヨシノはすべて挿し木で増えるクローンですから、積算温度が何度になると咲くかの条件も同一。気候が同じ場所にある桜並木は一斉に咲くわけです。人為的に1本だけ違う環境にすれば、1本だけ異なる日に咲くわけです。 鉄腕ダッシュという番組でも、メンバー数人それぞれの家のベランダ等で稲苗を育てる作業をしている時にも同じようなことを言ってました。ベランダの暖かさ(陽の当たる所と当たらない所)の違いで苗の大きさがバラバラになってしまいました。 おそらく、その種も、そういう仕組みが遺伝子が自然に組み込まれているのでしょう。だから、温度が上がってくれば発芽すると思います。
- KGS
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発芽適温の範囲外であれば発芽しても成長できないと、DNAに記憶されているのでしょう。 死んでいない限り、未来永劫発芽しないということはありませんが、適温でないと発芽はしないので、秋に種まきしても寒い間はずっと発芽せずに春になって発芽しすることがあります。 逆に夏に種をまいても地温が高すぎると夏眠した状態になって、秋に発芽することもあります。