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里芋収穫物を戴きました。来年の種芋について考える
- 今年は天候不順で小さい里芋の収穫物を戴きました。来年のことを考えると、大きいモノを植えて食べたいと思いますが、芽が出てしまえば小さいものでも根力で伸びるので、小さいものを植えて節約するのが合理的な考えか疑問です。
- 里芋の収穫物が小さいため、来年の種芋について考える必要があります。普通は大きいモノが良いとされますが、芽が出た後は小さいものでも根力で伸びるため、食べるためには小さいものを植えるのが合理的か疑問です。
- ご近所さんからいただいた小さい里芋の収穫物を考えると、来年の種芋は大きいものを選ぶべきか疑問です。芽が出た後には小さいものでも伸びるため、食べるためには小さいものを植えるのが合理的なのかもしれません。
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どんなイモ類にも言える事ですが、種芋は出来るだけ大きい物・中が充実した質の良い物でなければ、次の年に小さい芋を種芋として植えても良い物(大きい芋)はとれません・・・。ジャガイモであれば小さい物は切り分けずそのまま植え付ければ大きくば育つこともありますがそういう植え付けは無理な里芋では植え付けた後に大きく育てる事は難しいでしょう。私は里芋では無いですが近縁になる植物を育てましたが芋が小さければ育つ株もいつまでも小さいままで子株もつかないかつくか程度。もちろん大きい芋は付きませんでした。 家庭菜園くらいだと農家と違い栽培数自体が違うので作柄の悪い年に良い物を種芋として食べずに残せば食べる物は小さい物しか残らない・・・というのはどうしても起きてしまう事で、来年の種芋を買って用意するおつもりが無いのなら「今年は作柄が悪かったから」と小さい芋を小さい芋向きの調理で食べるしかありません。 どんな種類の芋でも市販されている種芋は大きくて立派ですよね。あれは食用の種類でも種芋でしかしない栽培で育てているから。購入後ある程度は良い物が育つ様に保証しないと成らないので、病害虫防除と肥培にかなり力を入れ元々食用目的としては栽培しない為(種芋として出荷する為)とても立派な種芋に育ちます。その為に芋によっては故意に芋内に貯めた農薬の残留が酷く(栽培初期に起きる病害虫被害を予防するため)市販の種芋は食用に出来ません。特にジャガイモに多いですが人が植え付けで余った種芋をもったいないからと食べてしまえば農薬中毒に陥ります。もし里芋の種芋に農薬を残留させていなくても食用としては栽培されていないので同じ品種の食用栽培物よりも味が悪い可能性があります。私は他の球根類作物で経験した事がありますが食用になる物で、たまたま土の養分が偏っていたのかとても大きく育ったものだけが適度に育ったものよりアクが強く調理しても美味しくなかった経験があります。 種芋生産でもやはり小さく売り物に成らない物は一定量出ます。小さい種芋では栽培しても良い芋は採れません。その芋はどうなるか。もったいなくても全て処理施設に持ち込み焼却か深い穴に埋めます。人が食べたり家畜に食べさせてしまうと必ず健康被害が出てしまいますから。 ご質問種芋の話なのでおそらくずっと何年もご自分の所で栽培し続けてきたものなのでしょう。おそらく今年の天候が影響したのでしょうが、土の方は里芋に合わせての土作りを行っていたでしょうか。土の状態が良ければ天候の悪さをある程度は補え小さい芋の割合はある程度減らせることも出来る様ですが・・・。 ご近所さんの里芋と質問者さんの所の里芋は同じ品種(在来種?)ですか? もし在来種で、その種類を植える事に意味があるとお考えだったり、その品種の食味が好みなのでそれだけを育てているのなら仕方ありませんが、もし今後も同じ事が起きる事がご心配であれば、別の品種の導入もお考えになられた方が良いかもしれません。一つの品種だけ栽培するより複数の品種を栽培した方が小さい芋が出る割合を減らす事が出来ます。農家ではこれと出来るだけ高値で買い取って貰える、また長い間出荷できる様に同じ収穫時期の別品種も栽培したり、早生や晩生品種も取り混ぜ少なくとも3品種は栽培することが多いです。 もし古い品種(在来種では無い)から何度も繰り返し種芋を取っている場合は、土壌中の状態などから徐々に採れる芋が小さくなってくる事もある様です。里芋の場合は私は解りませんが、ジャガイモなどだと土の養分(肥料成分やミネラル)がだんだん減ってきたり土内に棲む菌やウイルスなどの影響で年々芋が小さくなってきたり見た目にも異常が目立つ様に成る事があり、そのこともあって家庭菜園のジャガイモ栽培は出来るだけ毎年市販の種芋を購入しての植え付けが推奨されています。ジャガイモは何年も自分で栽培したものを種芋に使えば芋の質が悪くなるばかりか、栽培している土の方まで状態が悪くなってきてしまうので。里芋にそういう性質があるかは私には解りませんが、少なくとも畑の同じ場所に同じ物を植え続ける連作は芋が小さくなる原因の一つですから、出来るだけ他の作物との輪作を心がける様にして同じ場所に植えるのは早くても3年後、それまでは別の科の葉野菜や花・実野菜を植えて土の状態が悪化しない様に気を付ける、できれば里芋の種芋を植え付ける前作には土に窒素分を溜める様に葉野菜を作る時に窒素分主体の肥料を与える(土内で余った窒素を里芋に消費させる)か、マメ科の作物を栽培して土内に多く窒素分を溜めてから(根の根粒菌が空気中の窒素を取り入れ土に貯めてくれる)種芋を植え付けると天候の悪さ以外の条件は改善されるので採れる里芋の大きさやその割合も期待できる可能性が上がると思います。 根が太る類の作物は土の状態が良く保てられているかが採れる量や大きさ・質に現れます。作付け数が少ないのであれば里芋にあった土作りを心がければ種芋を残した後でもある程度の数の大きい芋を食べられるかもしれません。 またずっと同じ品種の芋から種芋として植えてきたのなら別の品種の導入と試作も考えた方が良いかもしれません。天候の影響が比較的目立たず大きい芋が多く採れ易い品種でお住いの地域に合いそうなものを最初は試しに数株栽培してみて、収量や大きさ・味がよさそうなら徐々に植える株数を増やしていけば良いです。 全てを別品種に変えるかは質問者さんの判断次第ですが、少なくとも何割かは他の品種に変えてみるのも改善への方法と思います。今迄の品種の他、試しに別の品種の里芋もいくつか試作してみて大きい芋が育ち易く環境も合いそうなものがあれば将来は今の品種と半分づつの作付けを試してみてはいかがでしょうか。
お礼
たいへん詳しいご回答、痛み入ります。 買ってきた里芋を植えてみただけです。 今年初めてのド素人です。 ですので、種芋がそんなに特殊な物とは知りませんでした。ましてや食べると農薬被害が在るなどとは夢にも;汗 毎年、数種類を購入して植えることにします。