a) このルートは決して「超遠回り」ではありません。大空港の進入経路としては標準的でしょう。飛ぶ方としてはむしろ少し窮屈で忙しそうに見えますから、広げてほしいくらいです。羽田はだいたいいつも混んでいて、このルートに来る前に迂回させられたり、速度制限をうけたり、時々はどこかでホールディングさせられることもあり、そうなると時間も燃料も大変な無駄になってしまいます。南から来る飛行機は南から最終進入経路に会合する方が楽でしょうが、騒音区域もひろくなりますし、出発機との間隔や横田との関係も調整する必要があるのかもしれません。いづれにしても、この経路が必要以上に遠回りであるということはないと思います。
b) 安全や環境上の問題は大きいと思います。着陸する飛行機が真上を飛ぶと非常にうるさいです。それに飛んでいるものはいつか必ず落ちます。飛行機の部品や氷などが落下することはどんなに注意していても避けられません。個人的には、流行りのドローンと飛行機が衝突して大事故になるのではないかと危惧しています。
c) 飛行機がすいていれば、できます。かつてヴィジュアルアプローチでR16Lに降りたことがあります。この時必要な空港からの距離は北側に3マイル(約6キロ)程度です。管制官のサービス精神によりますが、コロナですいている今なら許可してくれるのではないでしょうか。
お礼
rmpk4197様 大変詳しいご回答を頂き、ありがとうございます。 大変参考になります。 なお、言われているように、飛んでいる物はいつか必ず落下し、また飛行機の部品や氷などの落下や騒音発生のリスクがあります。 新ルートは従来ルートに比べて住宅地や繁華街の上空を飛行する距離、時間が多くなったために、これらリスクが増大していると考えられます。 飛行機の墜落や部品等落下の発生確率は高くはないでしょうが、飛行機の騒音被害も考慮すると、新ルート下で生活、活動している人々の多くは新ルートの早期変更を強く要望していると思います。