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ドーピングありとなしはどっちが強いんですか?
究極的にはドーピングありとなしではどっちが強いんですか? 競技にもよるかもしれませんが、どっちでしょうか? あるいは普段からドーピングなしでトレーニングするのと、ドーピングありでトレーニングするのとではどっちが強くなりますか? それとも結局のところはドーピングは関係ないですか?
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- eroero4649
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>けど逆にその他の競技ではドーピングを使ってない人が最高記録を出しているので、ドーピングを使った方が強いのかどうかいまいちわかりません。 記録の比較は、ドーピング検査があまり行われていなかった1980年代以前の記録とのものですよね。 その頃とは、私が以前の回答でもちょっと触れたように、トラックやシューズなどが発展しました。今の陸上トラックは記録が出やすいように作られているので良い記録は出るのですよ。 「禁止されていて、発覚すると選手生命が断たれるだけではなく過去の記録も全て剥奪される」という厳しい処分があるにもかかわらずに使う選手が後を絶たないのが何よりの証拠だと思いますよ。「たいして変わらない」のだったら、そこまでのリスクを負って使う理由がありません。 質問者さんがイメージしているドーピングは、いわゆる筋肉増強剤みたいなものだと思います。でも今のドーピングはそういう直接的なものに限らず、多岐にわたっています。 例えば人体は、直腸温が40度くらいになると体温が上がり過ぎて危険なので体を動かさなくなるよう強制シャットダウンする機能があります。インフルエンザで高熱を出すと動けなくなるのがそれです。でもある種のドーピングでは、その安全装置を外すものがあります。それを使うと体温が上がっても普段と同じように走れるのです。これはマラソンのような持久競技に有利に働きますよね。 しかし、安全装置が外されるという事は、そのまま危険な状態になっても走り続けてしまうことになります。そうなると最後には死んでしまうことも起きます。「ドーピングは危険」というのはそういう側面もあります。 また、前回の回答でしたピストリウスのように、精神が不安定になって人を殺してしまうというようなこともあります。ドーピングというのは闘争心を掻き立てるものですから、そりゃ試合には有利になりますが、それ以外の場面ではむしろ危険ですよね。 ドーピングがどれだけ危険かは、アメリカのプロレス選手を見れば分かりますよ。プロレスはドーピング検査はありませんし、見た目も重要で筋肉モリモリのほうが人気が出ます。 だから、アニマル・ウォーリアーやクリス・ベノワ、エディ・ゲレロのようにトップクラスの人気レスラーが心臓発作などで突然死するのは割とよくある話です。 ドーピングの怖さを知りたいなら、10年くらい昔のものですが「ステロイド合衆国」というドキュメンタリー映画を見るのをお勧めしますよ。
- kon555
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>>大会数日間は使わないでいたら 残念ながらと言うべきか、安心すべき事にと言うべきか、ドーピング検査の精度はそのような雑なレベルではありません。競技に影響のあるレベルでのドーピングは確実に発見されると思ってください。 そして世界的なトップアスリート達は、定期的にドーピング検査を受けています。これは彼らが定期的に大きな大会に出ているからですし、スポーツ協会側もトレーニング中のドーピングを発見しようと努めているからです。 しかもこれは抜き打ちで行われ、たしか自宅にまで押しかけられるような勢いです。 もちろん、こうしたドーピング検知のアレコレをかいくぐろうと、仕掛ける側もありとあらゆる手法を駆使します。ギリギリ禁止されていない薬物を使ったり、競技者自身の血液を使ったり。 そういう新しい手法に対してアンチドーピング側も、検出精度の向上や、新規薬物の情報取得に余念がありません。 ちなみに『結局のところドーピングは有効なのか?』という問いに対しては、「有効だから多くの選手や国が手を出してしまっている」「有効だから、アンチドーピング機構という組織があり、選手の日常生活にまで負担をかけながら(必要な薬が飲めないとか)活動している」という事で、十分な証明になると思いますがいかかでしょうか。
- eroero4649
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80年代に女子陸上界のスーパースターだったフローレンス・ジョイナーを質問者さんはご存知でしょうかね。とにかく、圧倒的な強さでした。 なんとも驚くべきことに、彼女が作った記録は未だに破られていないのです。もう30年以上が経ち、競技用トラックもシューズも進化しているにもかかわらずね。 そんな彼女は、98年に38歳の若さで急逝しています。彼女は生前から薬物疑惑が囁かれていました。 自転車レースでバケモノみたいに山岳ステージで強かったマルコ・パンターニという選手は2004年に34歳の若さでこれまた急逝しました。もっとも、直接の死因は麻薬のオーバードーズです。とはいえ、その前からメンタルの様子がおかしかったみたいですね。彼も薬物疑惑がかけられていました。 自転車レースはドーピングの世界最先端をいく業界だそうで、ツールドフランスを前人未到の7連覇したランス・アームストロングは薬物疑惑がかけられ、逃げきれずに薬物使用を告白してツールドフランス7連覇を始めとしてタイトルを全て剥奪されました。 両足が義足ながら圧倒的な強さを発揮して「オリンピックでもメダルが狙える」といわれたパラリンピック陸上のオスカー・ピストリウスは恋人に対するDVで殺人者となり、逮捕されました。薬物疑惑は以前から囁かれており、ドーピングの副作用の一つが「感情のコントロールができなくなること」でした。彼の家から禁止薬物と注射器が押収されたという話もありましたが、彼は南アフリカの英雄ということもありいつの間にか有耶無耶になりました。 リオオリンピック金メダリストで世界水泳で数多の記録と勝利を持つ孫楊は、以前から同じ競技の選手たちから「ドーピングを使っている」と公然と批判されていました。2018年に、ドーピング検査を故意に妨害して選手資格を8年間剥奪されました。事実上競技復帰は不可能でしょう。 そんなこんなを見ますと、「ドーピングを使うと圧倒的に強い。そして体に悪い」といえると思いますね。もちろんそうだからこそ、禁止されているわけです。意味がないなら誰も使わないし、リスクがないなら止める必要もありません。
- kon555
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「強い」の定義にもよりますが、短期的な話をすれば「普段からドーピングありでトレーニングしている選手」がいかなる競技でも強いです。 実際には不可能な仮定ですが、同じ素質、同じ能力をもった2選手を、同じ環境でドーピングあり/なしのみ変化させてトレーニングした場合、ドーピングなしの選手が勝つことは不可能です。 何故ならドーピングにより「競技として最適な肉体的能力を得る」という目的のためのトレーニング時間が短く済むからです。また一部の薬物は人間の集中力や闘争心といったメンタル面にも働きかけるため、そうした作用による差異も極めて大きいものになるでしょう。 ただ薬物という物には絶対に副作用があり、健康を害する危険も高くなっていきます。 1年は大丈夫でも、5年、10年というスパンで考えた時には、競技者を続けられないレベルで身体を壊す可能性はドンドン上がっていくでしょう。 またトレーニングのレベルでドーピングを前提としていたなら、途中でそれを止める事は大きな方針転換になるため、無駄が大きくなってしまいます。 そして最近はトレーニング技術の向上などで、競技者の現役年数は長期化しています。 そうした意味では、長期スパンで見た場合にはドーピングはデメリットが多くなるように思えます。
補足
ドーピングを使って普段トレーニングしていて、大会数日間は使わないでいたら検査には引っかからないですよね? だとしたら事実上ドーピングを使ってる選手がほとんどということですか?
補足
たしかにそういうドーピングを使った人が記録的に強いという事例は聞きます。 けど逆にその他の競技ではドーピングを使ってない人が最高記録を出しているので、ドーピングを使った方が強いのかどうかいまいちわかりません。 何か他に納得できるわかりやすい説明はないでしょうか?(@_@)