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選挙の応援演説について

以前から不思議に思っていたのですが、社内の人間を社外に人間に紹介するときは、上司といえど敬称は付けませんよね? ところが選挙の応援演説だと、候補者は敬称無しで紹介しますが、応援に来た議員を聴衆に紹介するときには、身内であるのにも関わらず、先生、さん、様、役職などの敬称を付けて聴衆に紹介します。 なぜだか理由をご存じの方がいらっしゃいましたらよろしくお願いいたします。

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回答No.1

要因は三つある。 まず、敬語には相対敬語と絶対敬語がある。 相対敬語はウチとソトを区別し、身内には敬語を使わない。 絶対敬語は話し手より上の人に対しては、必ず敬語を使う。 日本語は昔から相対敬語を使っていたと思われがちだが、そうではない。 明治になっても、外の人に対して、「父はいらっしゃいません」のように言っていた。 つまり、もともとは絶対敬語だったのが、相対敬語に移ったのである。 しかし、今でも絶対敬語は見られる。 分かりやすいのは、皇室。 皇后は天皇を話題にするとき、必ず尊敬語を使う。 一般的には夫であるにしてもだ。 応援する議員に対して尊敬語を使うのは、この絶対敬語の伝統が生きていると考えられる。 もう一つの要因は、敬語は距離を表すということだ。 敬意の対象からは距離をとっていることを表す。 応援する議員に対して尊敬語を使うということは、応援する人が応戦される議員とは距離をとり、逆に聴衆の側に身を置いていることをあらわそうとしていると考えられる。 「私は皆さんと同じ立場です。皆さんと同じ立場から、この偉い議員を当選させましょう」 最後の要因は「公」のパブリックな場であるということ。 こういうときには敬語のオンパレードになる。 結婚式の挨拶では身内しかいなくても、敬語になるでしょ? つい、身内に尊敬語を使ってしまっても、仕方がないのでは? 敬語と言えば、まず丁寧語、次に尊敬語、最後に出てくるのが謙譲語だし。