入試制度が変わるときの浪人生は、そうでない年度よりも不利になるのは確実です。現役生は高校入学時からずっと新制度に対応した受験対策をしてきたのに対して、浪人生は、浪人が決まってからの短い時間に新制度への対策をして、なおかつ、現役時よりも学力を上げないといけないからです。
>よく、浪人は現役ほど合格しないなどと聞くので不安です。
これは入試制度が変わらなくても、言われていることですね。
浪人する場合、学力が上がる人、現状維持、学力が下がる人、の3パターンがありますが、多くが良くて現状維持で、学力が上がる人はそんなに多くないと言われています。
模試でも、夏くらいまでは浪人生の方がアドバンテージがありますが、現役生は本番に合わせて学力を上げてきますので、本番直前で現役生に学力で抜かれてしまうということも普通にあり得ます。
今年は安全志向なので、同じA判定でもぶっちぎりのA判定でないと危険でしょう。A判定=合格可能性80%でも、A判定の100人のうち20人は落ちる、ということですから、あなたは残念ながらその20%のほうだったわけです。
さらに入試制度が変わる年は、新制度におけるデータそのものがありませんから、模試の判定もさらに不確実性が増します。
浪人して合格を確実にしたいなら、ぶっちぎりのA判定を安定して取れるようでないと、厳しいでしょうね。
なお、後期に関してですが、
>また合格率も低いので
などと、入試を「合格率」で考えている時点で、ダメだと思います。
模試の判定はあくまでも「合格可能性」です。その模試でその得点層にいる人が、何人中何人くらい合格できそうかという予測値に過ぎません。当然、模試と実際の入試の傾向が違えば、得点層の内訳も変わりますから、あくまでも「可能性」なのです。
もし倍率の高さで「合格率が低い」と言っているのなら、入試は抽選ではなく、得点上位者から定員までを合格とするものですから、実質倍率が3倍だろうと4倍だろうと、定員内の順位に入れば合格できます。倍率が影響してくるのはボーダーすれすれにいる人だけです。得点上位層や、得点下位層には、倍率なんて関係ありません。
今の時点で小論文対策ができていないというのも、前期がA判定で油断して、後期の対策を怠っていたのでしょうか? そういう油断が今の結果を招いたのだと反省しましょう。たとえ絶望的でも、「無理だ」「浪人だ」と諦めたら、そこで終わりですよ。ギリギリまで後期の対策をあきらめないでください。