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いちごの植え替え理由
- いちごの植え替えの必要性について考えてみましょう
- 連作という理由でいちごの植え替えが必要かを判断しましょう
- いちごの植え替えに関するアドバイスをお聞かせください
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質問者が選んだベストアンサー
新たな株に更新すれば、それだけ量も多く粒も大きく質の良い実が採れるからでしょうね。イチゴ類は他の多年草植物から比べると株が割と早めに老化するだけで連作での問題は別段無い植物です。 「果物のイチゴ」と言うのは人が作り出した自然界には存在しない植物です。自生地が遠く離れた南米原産とヨーロッパ原産のルブラ属同士の掛け合わせで作られた種類で、それをさらに交配し改良。特に日本のイチゴは外国のイチゴとは改良自体が違うという、完全に人の都合(国による栽培方法や味の好みの違い)に合わせて現在も多く改良され続けています。 野生のルブラ属と言うのはワイルドストロベリーと呼ばれるものです。これらは株も実も小さくてこのグループの種類は日本に元々自生している物や、外国から持ち込まれ日本で野生化してしまっているものなど何種類かあって、こちらでも栽培目的で改良された品種が存在しますが果物のイチゴほど手間はかからず生えっぱなしでもランナーやこぼれ種子でよく増えて実がとても小さく数は少なめながらも株数さえ多ければ実はそこそこ採れます。この種類は我が家にも何種類かあり敷地内の草地のあちこちに植えっぱなしにしてます。 基本的な栽培法で二太郎・三太郎株を採って新たに植え付けるというのは、その品種の特徴をできる限り生かすため、また親株何年も使い続けると老化してきて育ちに影響が出たり病害虫にかかりやすくなる、確実に成る実の数が減り実の大きさもあまり望めない、味も若い株から採れた実よりは劣るからです。 特にイチゴを生産し出荷する農家などでは効率の悪い栽培やリスクは回避しますし品質が悪い実が出来ても思う値段では売れないので、品質の良い実が望めるランナーから取った若い苗を毎年植え付けて、翌年からは老化が始まる親株の方はさっさと処分してしまいます。 よく書籍やネット情報などに書かれている育て方は基本プロの栽培法の内容が元になっている様です。つまり「こうしたら売ってるような実が採れ易くなるよ」と言う事。 自分がそれで良いのなら、この栽培法でなくても別段良いです。親株も翌年からすぐに劣っ実ばかりが成るというほどでも無く少なくとも2~3年は実が小さめながら味もまあまあな実が、数の多さは望めませんが採れます。ただ土の養分が減った分は親株が生えている方に適期に堆肥を適宜入れたり新たな土を漉き込んであげる程度でそこそこ実は採れると思います。ただしもし病害虫が出始めたら栽培は諦め親株全てを若い株へうつらないうちに処分した方が良いです。 二太郎・三太郎株が自力で他の場所に移って根付いたなら、そこの土質がイチゴ栽培に合っていれば特に問題なくそこで育てても構いません。ただイチゴ栽培用に土作りしていない分土の養分が足りなかったりで通常の様に手を掛けての栽培で採れる程の実の大きさや数、味は保証されません。それでも堆肥を周りの土に混ぜたり追肥を与えると何もしない時よりも実が良くなると思います。 また、今回列に並べ移植した株では無くバラバラに生えている分、手入れや実の収穫時はやりにくいと思われます。足を踏み込む場所が無くて株を踏んずけ易いので株を傷めてしまい花芽が正常に育たないものが出て来るかも。 「ご自分が納得なさっているのなら」問題は無いと思います。採れる実の数がちゃんと移植した株と比べ数が少な目・小ぶり・品種平均よりも甘味が足りなくても良いのなら。 もし、品種の特性を生かしてたくさん大きな甘い実を採りたいのなら、二太郎・三太郎株は基本の育て方を守りちゃんと土作りした場所へ移植すべきなのですが、今回はちょっと問題が・・・。 基本通りの栽培を行う場合はランナーが伸び始めてきたら育苗ポットに土を入れて沢山用意し、二太郎・三太郎苗は芽が出来次第育苗ポットへ苗固定ピンなど使って誘導し育苗ポット内で根を張らせ暫く育苗してから移植すべきなのですが、今回は親株の畑から勝手に逃げ出している為に、二太郎・三太郎株を掘って定植すれば根がどうしても傷んでしまい、来年の育ちへ影響してしまいます・・・。痛みが強めだと株の育ちが拗れてしまう場合もあり、影響が軽くても採れる実の方へ影響してしまいます。 もし、より良い実が採れる株に育てたいのであっても今回のは無理に移植すれば希望通りの実が採れないでしょう。あきらめてそのまま育てて実を採るしかなく成った実は「苗の育て方が違うので採れてもこれくらいのもの」と納得するしかありません・・・。 イチゴは適切な栽培を守れば同じ品種の株でも今までの栽培で採れた実とは見違えるほど質が良い実が採れることが有ります。ただ年間管理がきちんと守れていたのかで結果が違ってしまうので、できればネットの情報に頼らずに某国営放送の野菜栽培情報誌のイチゴ栽培の特集や、そこの出版局から発刊されているイチゴ栽培について全てが詳しく載っている栽培本(イチゴの情報だけで1冊)の通りに栽培すると良いですよ。大きい規模の本屋の園芸本コーナーなら大抵置いていますので一冊買ってお手元に置き、関東標準で作業が書かれているので関東以外にお住いの方ならお住いの地域の時期に修正して行ってみて下さい。
お礼
本当に疑問に丁寧に答えていただきありがとうございました。親株と二太郎のライナーは切った上でこのまま二太郎三太郎は育ててみます。肥料は追肥でやるよにします。なんか元気な二太郎三太郎を掘り起こすのに躊躇していました。楽しみです。多謝。