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金太郎細胞
最近、金太郎細胞関係のことが気になっています。私の病気のことで再生医療についてです。病気は脳幹出血です。金太郎細胞について信じていいのでしょうか。教えていただけませんか、お願いいたします。
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金もうけのための嘘っぱちです。 株式会社金太郎のサイトの説明では、 KINTARO細胞は「複能性幹細胞」であると言っています。 しかし、「複能性幹細胞」などと言う医学用語は存在しません。従ってこの用語は株式会社金太郎の独自の用語であると考えられます。 ES細胞やiPS細胞などの、さまざまな細胞に分化することができる細胞は「多能性幹細胞」と呼ばれています。この「多能性」という言葉の意味は以下のようなものです。 すべての細胞組織は 上皮組織、神経組織、筋組織、支持組織 の4つに分類できます。血管は支持組織に含まれます。これらの4つはそれぞれ大きな異なる特徴を持っているため、上皮組織が神経組織に分化したり、筋組織が支持組織に分化したりすることはできません。しかし、これらの4つの組織のどの組織にも分化できる能力を持った細胞があります。それが多能性幹細胞です。多能性というのは、この4つのどれにでも分化できるという意味です。 複能性幹細胞は金太郎社の独自の用語であり、多能性幹細胞ではありませんから、4つのどれにでも分化できる能力は持っていません。従って、複能性幹細胞が神経組織になったり支持組織である血管になったりはできないはずです。できるのは複能性幹細胞ではなく、多能性幹細胞だからです。 従って、複能性幹細胞が体の再生に使うことができるとしたら、4種類の組織の違いに応じて、少なくとも4種類がなければなりません。しかし、サイトの説明を見る限り、1種類しかありません。従って、サイトに書いてある「さまざまな細胞に分化することが可能です」というのはでたらめです。