LLCの主な効能から考えてみました。
(1)熱交換機能
(2)防錆
(3)防凍結
(4)樹脂/ゴム部品へのダメージの考慮
(1)だけを追求すれば純水が一番ですが(2)(3)はまったく防ぐことができずパイプ部品の内面は錆だらけ、氷点下の環境では凍結によって部品が破損します。
(私は不注意でレース車両から水を抜き忘れていたら凍結してしまい、シリンダーブロックを割ったことがあります)
LLCとして売られているものであれば(1)~(3)はそれなりに考慮されているでしょうが(4)にはすごく不安を感じます。樹脂/ゴムは生ものですから純正品を使っていても吸水して劣化します。車メーカーは自社の純正および市場回収品などから想定した劣悪クーラントでしか部品の耐久性試験はできません。存在するすべてのものでテストすることは不可能だからです。
また、アフターパーツとして販売しているLLCのメーカーは樹脂/ゴム部品へのダメージは検証できないでしょう。樹脂/ゴムといっても種類や充填材の種類/割合で大きく特性は変わってしまいます。
水ホースは昔からゴムですし、最近は部品の樹脂化も拡がってきていることからとても不安です。
混ぜたLLCにダメージを促進させるような成分が入っていないことをお祈りいたします。