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フランケンシュタイン
小説を読んだことが無い人が大半だと思いますが、ここまでイメージが変えられているのはなぜでしょうか。 そもそもこの題名は怪物を作った学生の名前だし、怪物は普通に話をします。怪物の名前の如く使われている作品が多く、怪物がまともな話ができないように描かれていることがほとんどなのは不思議です。 藤子不二雄A氏の「怪物くん」のフランケンが由来だという人もいるようですが、それ以前に造られた映画などでもこんな設定のことが大半です。
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- LN-TF
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先ず、「フランケンシュタイン」はモンスタアを拵えた医者(医学者)の名前です。有名のユニバーサル映画でも、原題をその儘譯すと(1ー1931年)「フランケンシュタイン」、(2ー1935年)「フランケンシュタインの花嫁」、(3ー1939年)「フランケンシュタインの嗣子」、(4ー1942年)「フランケンシュタインの幽霊」(以下略)となり、原題ではその名前は医学者の名前ですが、邦題では(3)が「フランケンシュタインの復活」 となりこの辺からモンスタアの名前にされてしまいました。 さて、モンスタアが話ができないとか、云うのは矢張り古い映画から来ていると思われます。と云うのは、映画では(1)で燃え盛る風車小屋で一旦滅ぼされます、処が死んだと思ったら…と云うのが(2)で、モンスタアの花嫁を拵えると云う事になります。この辺迄は幼児のやうな話し方をさせて居たと記憶しています。結局これでもモンスタアは花嫁と共に塔を爆破して自らを滅ぼします。(3)博士の没後、博士の嗣子がモンスタアの死体を復活させます。ここからはモンスタアは人語をまともに喋りませんし、モンスタアを使って悪事を企む男とイゴールに唆され悪事を働きますが、博士の嗣子の手によって煮えたぎる硫黄の坩堝の中に蹴落されます。 このように第二作はまだしも、第三作からは、明らかにメリイ・シェリイの作の設定も逸脱し、ただ面白ければよい、怪物映画として撮影するという色彩が強くなっています。ちなみに第一作・第二作でモンスタアを演じた俳優は第三作では降板し交代しております。 一般の人は亜米利加でもそして我が国でもこのやうの作の原作を読まないどころか元が小説であった事すら知らない人が多いだろうと思います。特に我が国では原作小説の完訳が出版されたのは1948年ですが、余り伝本が稀ですので、左程売れたかどうか疑問です。 このようの状態では、フランケンシュタインと云えば古いユニバーサル映画のイメージが広まり、怪物としてのイメージが定着したものでしょう。
- SPROCKETER
- ベストアンサー率26% (2125/7982)
「フランケンシュタイン博士の怪物」は要するにロボットSFの原点のような話で、小説に忠実に作ると怪物がロボットと同じに見えてしまうので、ゾンビの印象を与える為に会話が出来なくしたり、醜い姿にして、ロボットとは違う演出に変えたのでしょうね。 フランケンシュタインもの映画は数多くあるようです。若い女性の死体を復活させる話、男性と女性を一人の人間として復活させる話など、最後はゾンビ映画にまで繋がっているようですね。 人間が人工的に人間を作る話を映画で製作すると、宗教界の批判があるので、ゾンビにしなければならない欧米の事情があったのでしょうね。今でも、死体を繋げて生き返らせる技術を実現したら、反対する人が多いと思いますね。もちろん、腐った死体が生き返るはずがありませんけどね。
- nagata2017
- ベストアンサー率33% (6876/20336)
---ここまでイメージが変えられているのはなぜでしょうか。--- 映画は営利事業なので どんな演出をすればたくさん客を呼べるか ということを第一に考えます。 その結果がそういう形になるのです。 それぞれの監督により ホラー 喜劇 悲劇 と どんな演出にするかによってもちがってきます。リアリティーを追求する監督も いるし 原作に忠実な演出をする監督もいるでしょう。 それとは別に 役者にはまり役という言葉があります。 その役にぴったりはまるような役者がみつかったとき こんどはその役者を中心に演出することもあるでしょう。 寅さんの渥美清 ターザンのワイズミューラー ターミネーターのシュワルツネッガー 007 のショーンコネリー など フランケンシュタインは 島田久作さんが合いそうです。(映画のイメージですけど)
- takuranke
- ベストアンサー率31% (3923/12455)
1931年のボリス・カーロフが演じた フランケンシュタインの怪物の設定が広まったもの。 この映画はユニバーサルが 「魔人ドラキュラ」のヒットに続けと企画した ホラー映画のコンセプトで製作した映画なので、 怪奇色を強くしています。 ちなみに初の映画化は、 1910年(明治43年)にエジソン社で作られた16分の作品。 コッポラ版は、ストーリー的には原作に近いですが、 怪物はデ・ニーロの解釈により作り上げたものです。
- oteramairisuki
- ベストアンサー率34% (511/1475)
最初に映画化された1931年制作の「フランケンシュタイン」がキャラクターやビジュアルを決めたと言われています。 1994年に公開されたロバート・デ・ニーロが「フランケンシュタインの怪物」を演じた「フランケンシュタイン」は原作に比較的忠実ですね。