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計測器の狂いと実務的な対処方法
- 計測器が狂っていたときの、それまで計測したものの処置(実務的な対応)
- 計測器を一年間毎に校正していますが狂いが生じたものが見つかりました。ISO的には、過去一年間にその計測器で合否判定したものを、再度検証することになります。
- しかし、狂いが軽微であったり、対象物が多かったりと、実務的にどうしようか…と悩んでいます。"実務的"な対処として、どのような方法がありますでしょうか。
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計測器の合否判定は、計測機自体の仕様で規定する精度を維持しているか 否かを基準としていると思います。 その計測器を使って、製品の仕様に規定する項目を測定して、合格品だけを 出荷しているような状況を想定してみます。 計測機自体の仕様で規定する精度よりも、製品に許容されるバラツキの幅が 広ければ、その差分の範囲では、計測器の器差が生じても、製品の品質保証 上問題がないと判断できます。 計測機自体の仕様で規定する精度と、製品に許容されるバラツキの幅を明確 に文書化していれば、先に記したような説明で「事なきを得る」ことができ ますが、そのような文書化ができていない場合もあるかと思います。 文書化できていないけれども、現実の製品性能は、顧客の信頼を裏切らない のであれば、この際に、計測機自体の仕様で規定する精度と、製品に許容さ れるバラツキの幅を、現実を肯定するように作成すれば、問題を解決できる と思います。 計測器の狂いによって、製品の品質が、顧客の信頼を裏切る状況が想定 できるのであれば、小手先の対応をしない方がいいと思います。 その測定器が、出荷の合否判定に使うものか、製品設計段階で使うものか によっても判断が異なる可能性があります。 出荷の最終的な合否判定に使う測定器が、製品許容される誤差範囲を超えて 狂っていれば、常識的な判断では「アウト」になります。 出荷の最終的な合否判定に使う測定器でなければ、最終的な合否判定で スクリーニングされるとの理由で、出荷製品に対する問題はないよ判断 することが多いと思います。 ISOの監査では日常的に発生する課題です。 小手先の対処法よりも、基本的な考え方に基づく処置が大切と思います。 監査員に、対処法を相談してみたら如何でしょうか。
前回の校正では許容範囲内で、今回の校正では許容範囲を超えたのなら 最悪全期間今回の誤差で計測したと考えて、軽微な校正ずれなら 検査マージン>校正ずれ ならば製品はスペック内と仮定して良いのでは。 もし検査マージン=0だと、製品検査来歴を全て調べて校正ずれ以下の マージンしかないものが無いかチェックする必要があると思います。
お礼
検査マージンの考え方、参考になりました。 その視点で過去検査対象物の履歴を調べてみます。 ありがとうございました。