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5αDHT対策としてのオイルケア
『男性ホルモン型脱毛症』対策のため、ホホバオイルでオイルケアをしようと思います。 洗髪後にオイルを塗布することで5αDHTを含んでいる皮脂の分泌を抑えるということなのですが、このオイルケアは有効なのでしょうか? またノコギリヤシなどの併用も考えているのですが、こういうのも有効なのでしょうか・・・?分かる範囲で構いませんのでお願いします。
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髪の毛の専門家,理容師です。 これから書くことは,未確認情報が多いため,自信はなしとさせていただきます。 また,名称の中に,その性質上,どうしてもローマ数字(機種依存文字)を使用しなければならないものがあるのですが,このサイトの機能により,変換されてしまうため,本来とは違った表記になっていることをご了承してください。 まず,「5αDHTを含んでいる皮脂を抑える」についてですが,「5α-還元酵素を含んでいる皮脂を抑える」というのが,どちらかといえば正しいようです。 この5α-還元酵素がクローズアップされた背景は,米国メルク社が前立腺肥大症の治療薬として開発していた薬の存在があります。 この薬は,テストステロンをDHT(ジヒドロテストステロン)に変換する5α-還元酵素(2)型を阻害することでDHTの生産を抑制し,前立腺肥大症を治療するものです。 ところが,この5α-還元酵素(2)型阻害薬を前立腺肥大症の治療薬として治験中に,発毛する人が出てきたから,さぁ,大変ということになったのです。 そこで,メルク社は,急遽発毛剤しても開発を始めたのです。 この5α-還元酵素(2)型阻害薬が,発毛剤として効力があることがわかったため,男性ホルモンと皮脂の中に存在している5α-還元酵素(2)型が反応して,DHT(やはり,男性ホルモンの一種だそうです)が出来ることで脱毛を促されているのではないかと考えられるようになったのです。 そのため,ホホバオイルなどを皮脂の代わりとすることで,皮脂の濃度を,つまり,5α-還元酵素(2)型の濃度を薄くしようと考えられるようになったのだと考えられます。 一応,この段階でアドバイス出来ることは,毛穴の中に1日以上たった古い皮脂が存在していれば,たとえ,ホホバオイルを塗っても意味がないということです。 そのためには,シャンプーしながら,頭皮を優しくマッサージして,角栓や角栓になり始めたものを取り除き,かつ,その後,毛穴を前後左右に押しつぶす感じで,毛穴の中の皮脂を絞り出さなければならないと思われます。 このようにしませんと,毛穴の中に古い皮脂は残ったままですし,また,そのため,塗ったホホバオイルが毛穴の中まで入っていかないのです。 ということで,まずは,シャンプーの仕方を工夫してください。 それと,実は,皮脂が過剰に分泌することによって頭皮があれてしまうこともあります。 人間の体の中から分泌する脂でも,過剰分泌で肌が荒れるくらいなのですから,その他の油も過剰に塗ってしまうことで,頭皮をはじめとした肌があれでしまうことは,充分考えられることです。 ということで,ホホバオイルのつけすぎには注意してくださいね。 ところで,皮脂を分泌している皮脂腺の中にある5α-還元酵素は(1)型で,その(2)型は毛根部に存在しているという未確認情報があります。 もし,このことが本当だったとしますと,皮脂腺からの皮脂の分泌を抑えたとしても,代わりの脂分があれば,その中に5α-還元酵素(2)型が溶け出すと考えられます。 そして,そうなりますと,ホホバオイルでケアしても意味があるのか疑問になってしまいます。 しかし,実は,ホホバオイルと一言で言っても,いくつかの種類があります。 その中で,角栓を溶かす性質を強く持っているホホバオイルがあるのですが,それ以外のホホバオイルですと,角栓を溶かすことはほとんどないといえるらしいのです。 もし,5α-還元酵素(2)型が皮脂とほぼ同じ成分でなければ溶け出さないとするのでしたら,角栓(皮脂と誇り等が混ざって出来たもの)を溶かす性質を持っているホホバオイル以外を使用することで,効果を期待することは出来ると思われます。 ということで,正直に言えば,どちらなのかわからないというところです。 ただし,私は,可能性もあるとして,やってみる価値はあるよとお勧めすると思いますが・・・。 お勧めしてみる理由は,コストが低いが,効果を望むことが可能であるからです。 もちろん,「絶対」ではありませんので,最後は本人の判断といったところになりますね。 ノコギリヤシについてですが,いろいろな販売サイトにかかれていることが正しいとしますと,前出の5α-還元酵素(2)型阻害薬と同じ効果があるかもしれないといえると思います。 ただし,前立腺肥大症に対して効果があったという話を始め,その手の話は聞いたことがありませんし,もちろん,その確認も出来ていません。 もし,効果があるとしても,そこには,絶対に個人差が存在するはずだと考えています。 というのも,ノコギリヤシは,「健康補助食品」だからです。 もし,メルク社が開発した5α-還元酵素(2)型阻害薬のように,絶対の効果があるのでしたら,たぶん,健康補助食品ではなく,薬として認可申請すると考えられるからです。 ということで,健康補助所品の範疇をでないノコギリヤシの使用は,やはり,その本人の判断といったところでしょうね。 最後に,米国メルク社かが開発した発毛剤は,国内では万有製薬から発売されると思います。 もちろん,個人輸入も可能でしょうが,前立腺肥大症治療薬「フィナステリド」の治験が開始されたばかりだと思われますので,それを応用した発毛剤「プロペシア」の治験は,もしかしたら,この後になるのかもしれないといった状況(プロペシアが認可申請中だという情報もあります)のようですので,発毛剤プロペシアについては,国の認可が下りるまで待つのが賢明だと思いますよ。 というのも,実は,精力減衰や陰萎症状(Impotence)などといった副作用が想像出来ますので,必ずと言って良いくらいに,医師の処方が必要になるといわれているからです。 医師の処方が必要となるよう指示薬は,やはり,医師の指導の元で服用するのが望ましいですからね。