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洗浄液の蒸留再生について
- 洗浄液を蒸留再生する方法を試しています。再生された洗浄液は綺麗ですが、臭いや安全性についての心配があります。
- 蒸留再生機を使用して洗浄液を再生しています。再生された洗浄液は綺麗ですが、臭いや安全性について検討が必要です。
- 洗浄液の蒸留再生による節約と環境対策を試しています。再生液の品質には問題がありませんが、臭いや安全性についての懸念があります。
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弊社では、週100L程度の炭化水素系洗浄液の蒸留再生を行っております。 蒸留器の導入を担当しました。 沸騰・冷却するタイプの蒸留器自体は各メーカーで色々出てますので、容量や使用頻度によって選べますし 生産条件等提示して相談すると、アドバイスはしてくれます。 以下 弊社の条件下ということで参考程度に。 炭化水素系洗浄液の蒸留再生は、温度を上げて冷却するだけでは 洗浄工程で混入した切削油その他の混入がありますので、一緒に蒸留されてしまいます。 それと、炭化水素系洗浄液自体に添加剤が含まれていることが多く 製品仕様としてC4~C16くらいの炭化水素混合物が多く出回っていますので これらの洗浄液の場合は蒸留前後で成分が大きく変わります。 弊社の場合、切削油とバフ粉のような研磨材(と水分)の除去を目的としていましたので 洗浄液の選定と、市販蒸留器のカスタムをセットで行いました。 洗浄液の条件は、使用している切削油と揮発温度幅が異なること(切削油より低いこと)と 揮発温度幅が狭いこと、それと炭化水素以外の添加剤(酸化防止剤など)が無いこととしました。 切削油より揮発温度幅が低ければ、その温度で蒸留することで分離できますので。 加熱条件下ですので、爆発の危険性は当然考慮しますが 蒸留器メーカーでも十分な対策はしていますし、作業環境下で発火しないような炭化水素 つまり引火点の高い炭化水素を使用すれば安全性は高くなります。 まぁ、この辺りは「揮発温度が低ければ」と矛盾しますし、 一般的に引火点の低い洗浄液の方が洗浄効果が高いことが多いので 条件設定の妙というところでしょうか。 結果として導入した蒸留器は ドラム缶(廃液)→ポンプ(防爆)くみ上げ→水分離→研磨材除去→蒸留→ドラム缶(再生液) という ほぼ半自動タイプ。 頻繁に残渣を除去できるように蒸留槽を大幅に改造。 洗浄液は添加剤無しのC8~C12混合タイプで無臭に近いものを選定し (ちなみに条件が合わなかったのでNSクリーン系ではないです) 事前実験で生産条件で出る廃液をビーカーワークレベルで蒸留して、蒸留温度設定を行いました。 蒸留後の再生液は若干成分が異なりましたが、ほぼ無臭で洗浄効果も同等でしたので 再使用には問題ないと判断しました。 ちなみにコストが全然合わなかったので、アルコール洗浄液の蒸留再生は諦めてます。 洗浄液メーカー・蒸留器メーカーに丸投げしないこと(都合の良いことを言う営業さんも多いので) も必要ですかね。
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炭化水素系の洗浄液の蒸留再生でしたら、東静電気の蒸留再生機を使用してます。 炭化水素系の洗浄機にセットで使用してますので、防爆面でも大丈夫かと思います。 よろしければ参考にしてみて下さい。
お礼
参考になりました。さっそく資料請求してみます。
[炭化水素]について[Wikipedia]では、次のような記述がありました。 取り扱いに十分注意する必要があるようです。 内燃機関が不完全燃焼することで発生する炭化水素は大気汚染物質 であり、窒素酸化物とともに光化学スモッグの原因ともなる。 人が炭化水素の蒸気を吸引することで、急性の神経症状を発生したり、 シックハウス症候群など慢性症状を引き起こす場合がある。 [発火・爆発] 更に取り扱い方法により発火や爆発などの危険性もあると考えられ ますので、装置の開発については十分なる調査・研究・対策が必要 と思います。 次のURLをクリックして参考にして下さい。 http://www.actfive.co.jp/feature/feature02.html http://www.actfive.co.jp/feature/feature03.html
お礼
現在、工場室内に置いていますが、結構臭いので、別室を検討したほうがよさそうですね。 ありがとうございました。
再生している量にもよりますが、2リットル程度ならエバポレーターという蒸留装置を使っています。(どんなものかはインターネットですぐわかります) それ以上の量なら専用の蒸留回収装置を検討された方が安全かもしれません。 蒸留ですので再生する液体よりも沸点の低い物質は混ざってしまいますので 臭いがしたりするのでしょう。 最初に低い温度で蒸留して低揮発分を取り出した後、再生したい液の沸点まで加熱温度を上げて蒸留するという手も有ります。
お礼
量は1日18リットル程度使います。 エバポレーター調べてみます。 >最初に低い温度で蒸留して低揮発分を取り出した後、 これは蒸留するのに、だんだん温度を上げて行くと最初に出てきそうですよね でも230度になるまで何も出てこないってことは低揮発分が極わずかなのでしょうか。 ありがとうございました。
超音波とマイクロバブルによる再生事例があります 詳細は「汚れの状況」により異なると思われますので マイクロバブル・ナノバブルの検討をアドバイスさせていただきます
お礼
簡単にはテストできそうもありませんが、参考になりました。ありがとうございます。
お礼
導入された方の意見を聞けてとても参考になりました。 現在、設備投資の余裕が無い状態でして、導入は先送りにですが、 今後の参考にさせていただきます。 ありがとうございました。