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ファナックのドリルサイクルの使い方がわからない
- 現在使用しているNC旋盤がファナックであり、ドリルサイクルなどの使い方がまったくわかりません。G81・G82・G83などの指定方法や意味が分かりません。
- 加工しているものは、Φ30~40ほどの丸棒の外径に、貫通穴を開けたいのですが、Gコードがわからず、G0とG1を使ってプログラムを作成しています。
- 例えば、Φ40の外径に貫通穴を開けたい場合、X43.0をリファレンス点とし、片肉1ずつ切り込んで生きたい場合、どのようにプログラミングすればいいのでしょうか。
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ミリング系と旋盤系は、サイクルのGコード割り当てが若干違ってます. ミリング系NC(M系)はG81/G82/G83とで若干動作が違いますが、 旋盤系(T系)は深穴あけサイクルG83(Z軸)/G87(X軸)に統合されていて、 これ一つでミリング系のG81/G82/G83の動作のいずれも行う事ができます. ただし、「高速深穴あけ」(インチング動作)と 「深穴あけ」(穴あけ開始点との往復動作)とは NCパラメータ設定での切替になります. G83X_Z_C_R_Q_P_F_M_ G87X_Z_C_R_Q_P_F_M_ という書式で、G83のX_C_、G87のZ_C_が穴位置、 G83のZ_、G87のX_が穴深さで、 R_でイニシャルレベルからR点レベルまでの距離(半径値)、 Q_が毎回の切込量、P_でドウェル時間、F_が送り、 M_でC軸クランプのMコード(アンクランプはクランプMコード+1に固定) をそれぞれ指示します. M系のG83はQ、Pの省略ができなかったと思いますが、 T系のこれらのGコードでは省略が可能で、 P、Qを省略したのがM系のG81、Qのみを省略したのがM系のG82と ほぼ同じ動作だったと思います. また、こうした仕様のため、Qは毎回指示しなければなりません. ただ、Series15など複合機用のNCに関してはこれに限らない様ですが、 0-T、16/18-T、16i/18i/21i-T、0i-T などに関してはこんな感じになっております. (なので、予めNCの機種を書いて頂けるとありがたい.) これらの機種では、繰り返しの指示はLではなくKです. K0で加工を行わないかどうかはパラメータで選択します. 既定ではK0は1回だけ加工を行います.(つまり、K0とK1が同義になります.) 横穴であれば、G87ですね. パラメータで深穴あけサイクルを選択した上で、 G87X36.Q1000 という指示でX36.まで、片肉1000μmずつ切り込んでは開始点に戻り、 早送りで前回の少し手前(どこまで接近するかはパラメータで指定)まで向かう動作を繰り返します. 設定に必要なパラメータ番号などはファナックに訊いて下さい. 機種によってパラメータ番号が違います.
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先ずは回答です。 G98 M45 G28H0 G28V0 G00T1212 G97S800M13 X60.Z--- C0.M08 G87X-45.R-8.P500Q1000F150 G80 G28U0W0 M05 M09 M01 ワーク材質や工具の種類が分かりませんので、回転数、送り、工具番号、穴を開けるZ位置はnc-cn-ncさんで調整してください。 G87→側面穴あけ固定サイクル X→終点 R→リファレンス点 X60.からマイナス方向へ8mm(半径値) 60-(8×2)=44 →(穴あけ開始点 X44.) P→穴底でのプログラム進行停止時間(ドウェル) P500=0.5秒 P1000=1秒 Q→切り込み量 Q1000=1mm F→送り G80→穴あけ固定サイクルキャンセル これで開かなければまた連絡ください。 C軸を使用して180°間隔で加工する場合は X60.Z--- C0.M08 G87X-2.R-8.P500Q1000H180.K2F150 G80 H180.→180°間隔で K2→2箇所 です。
お礼
ご丁寧な回答をありがとうございます。 この回答をプリントアウトして会社に持っていこうと思っていましたが、忘れてしまい、今日は確認できませんでした。 明日、早速試してみたいと思います。 ありがとうございました。
補足
今日、会社で回答を参考にプログラムを組みました。 しかし、空運転をしてみるとおかしな動作をしました。 X60.Z---まで早送りで移動したあと、X-8.まで更に早送りで移動しました。 その後、X-45.まで一気に切削送りになりました。リファレンス点に戻ることはありませんでした。 ファナックのマニュアルはありませんが、NC旋盤メーカーのマニュアルがあり、それによると下記の通りでした。 G80 穴明けサイクルキャンセル G81 ドリルサイクル、スポットドリリングサイクル G82 ドリルサイクル、カウンターボーリングサイクル G83 ペックドリリングサイクル G83.1 同上 G84 タッピングサイクル G84.2 リジットタッピングサイクル G84.3 リジット逆タッピングサイクル G84.1 逆タッピングサイクル G85 ボーリングサイクル G86 同上 G86.1 ファインボーリングサイクル G87 バックボーリングサイクル G88 ボーリングサイクル G89 同上 各Gコードの名称(意味)だけで、それに続くPやQなどの説明はまったくありませんでした。 これを参考にG81、G82、G83と試してみたところ、G83を使い、『R-8.』で、X-8.まで早送りで移動したので、これを『R44.』としたところ、X44.まで1回1回戻って加工しました。
マシンニングですがファナック扱っております。 Gコードは大体一緒だと思うので。 外径に穴ということで、旋削による中心穴でないと判断してお答えします。 基本的にドリルサイクルは G81 X○ Y○ Z○ F○ R○ Q○ L○ と上のような指定が出来ます。 X、Yは位置決め Zは深さ Fは送り Rはリファレンス点 Qはピック深さ Lは繰り返し、(0で穴あけなしなど) です。 何かのヒントになれば幸いです。
お礼
NC旋盤の使用年数が短く、専門的な知識があまりなく、それに関する用語なども理解できていませんので、わかりにくい文章だったかもしれませんが、回答ありがとうございます。 とりあえず会社で実際にこの回答を見る前にG81を使って空運転してみたところ、リファレンス点には戻らず、1度に最終深さまで切り込んでしまいました。 (外径が30.0で、片側からX-2.0まで穴明けをし、C軸を180度回転させ、さらにX-2.0まで穴を明け、貫通した穴を加工しようとしていました。) X35.0からX-2.0まで一気に、穴明けをしました。 しかし、回答のおかげでRやQなどの意味がわかりました。 ありがとうございました。
補足
機種名を書き忘れていました。すいません。 「15-T」です。 通常の2軸やC軸がプラスされただけの旋盤ではなく、複合機というのか、Y軸もある旋盤になります。 今日の勤務時間に、あれこれ試してみましたが、やはりマニュアルがないためによくわかりませんでした。 特にQの値が、「1.0」でも「1」と同じ扱いになり、1μmになるのがよくわからないところでした。 他にも何かあれば、よろしくお願いします。