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タフトライド処理とチッカ処理の違い
いつもお世話になっています 過去の質問コ-ナ-で検索しましたが、専門用語が多すぎて 上記の簡単な違いを教えて頂きたくお願いします 基本的に同じと考えていいもんなんでしょうか? 協力工場の熱処理屋さんに聞いたところ “このごろ、環境問題とかいわれるのでタフトはやめて チッカ処理に変えたと” 勿論、チッカ処理もいろいろ有るのは知っていますが この事を客先の“ス-パ-ド素人の資材担当”に説明するに 困っています 宜しくお願いします
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タフトライド処理の代替処理であればガス軟窒化処理が妥当ではないでしょうか? 処理する材質によっても違ってくると思いますが、同等の表面化合物が得られると思います。また、表面硬度の規格の事ですがタフトライド、ガス軟窒化処理において表面硬度とは一般的に窒化層硬さをさしていると思います。窒化層硬さは材質によって変化するものであり、窒化処理の条件によって変化するものではないです。条件によって変化するものは窒化層の厚さ(深さ)になります。 処理材質がステンレスのようなもので無ければ、タフトライド処理時間 2~3時間との図面指示があるのであればガス軟窒化処理 2~3時間で同等の製品が作れると思います。
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回答2に補足します。タフトライド法(塩浴軟窒化)の有害性を改良したガス軟窒化法があります。アンモニア・ガスと浸炭性ガスの混合ガスにより処理します。いずれも、窒化と浸炭が同時に進行し、処理時間は1-3Hr,硬化深さ0.1-0.15mm, 表面かたさ.HV600-950程度。通常のアンモニア・ガスにによる純ガス窒化に比べ処理時間も短く、硬化深さ、硬さとも低値を示します。今回、熱処理会社より申し出の「ガス窒化」は設備的な事由で、純ガス窒化法を利用する事だと思います。処理時間10Hrによる硬化深さは0.15mm程度と推測され、上記の軟窒化法によるレベルに相当します。通常の処理時間25Hr以上より短いので、表層に生ずる脆い白層の発生はないと推測しますが他の実用結果と共に熱処理会社に確認してみて下さい。処理後の表面かたさについては、薄い硬化皮膜なので正確な測定には、手数がかかり、鍛冶屋さんのおっしゃるごとく材質によっても異なるので、通常は目安として扱われております。すなわち、ガス窒化の場合、HV1000-1200, ガス軟窒化の場合、HV600-900程度です。以上。
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大変解りやすい御教授、頂戴しまして有難うございます “鍛冶屋さんとnkgwさんのアドバイス” 早速、メ-ルしてみます。 有難うございました
タフトライド法は、デグサ社(独)で開発された古い塩浴窒化処理技術です。処理剤として、有毒なNaCN, NaCNO を含むので、環境汚染防止の観点から、使用が規制されつつあります。窒化処理法としては、アンモニアガス NH3を用いたガス窒化法,や窒素ガスN2および水素H2を用いたプラズマPVD法、イオン窒化法などがあり、これらは排出物は窒素や水素ガスなので環境汚染の心配が少なくなります。とくに最近、環境保護が重視されているので、上記のプラズマ・エネルギーを利用した表面改質技術が実用化しつつあります。以上。
お礼
専門的な御教授有難うございます やはり、弊社協力熱処理会社の方の話のように、環境面でよくないよう ですね。 ただ、客先の図面中に“タフトライド処理 処理時間2~3時間” としか明記されていなく、”チッカ処理(ガスチッカ)の場合はどうなんで しょうか? 弊社協力熱処理会社の方に聞いたところ、“ガス窒化で処理時間10時間” それに、“表面硬度等の指定が無い事自体おかしい” どうなんでしょうか? 素人すぎてすみません
ここだと分かり易そうですね 処理方法と硬化層の深さとワークの大きさの違いが有るようです http://www.parker.co.jp/mamemame/mame_t.shtml
お礼
大変わかりやすいHPの紹介有難うございます 早速、客先にこのペ-ジの事紹介いたします。
お礼
大変明確な御教授、有難うございます 早速、鍛冶屋さんの文面を添付させてもらい 取引先にメ-ルしてみます 有難うございました ちなみに、処理対象ワ-ク材質は、SSとS45Cの2種類です