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フライス盤でエンドミル加工した際の磁気発生について
- フライス盤でエンドミル加工した際に、加工物に磁気が発生する現象について詳細を教えてください。
- 加工物に磁気を帯びる原因やメカニズム、影響を教えてください。
- 材質はSKS31(合金鋼)をよく使用している場合の磁気発生についても知りたいです。
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zekiです.角物とはフライス加工のことでしょうか?工法による違いはよくわかりませんけど,旋削の方が電流の発生が活発なような気がします.理由は,フライス,エンドミル加工が断続切削であるのに対して,旋削は連続切削ですから,電子の移動が連続して発生しているのでは無いかという推測です.絶縁切削の文献でも旋削による実験しか行っていなかったような気がしますけど.(もっと調べればフライスもあるかもしれません)あと,工具形状も含めた切削条件による違いがあると思います.工具形状や切削条件で切りくずの圧縮比が変わってきますが,これは切削点のせん断角が変化している証拠です.これは,切削点のせん断応力に差があると言うことですから,電子の移動量も異なると思います.つまり,同じ加工形状でも磁化されにくい加工条件があると思うのですがいかがでしょうか.
加工関係の文献では,あまり取り上げられていないテーマですが,加工中には加工点に微弱電流が発生するようです.元々切削加工というのは,材料を塑性域まで変形させて除去するものですので,塑性変形ならびに切りくずの分離時に材料内部の電子の移動があります.つまり,電流が流れると言うことですので,磁界が発生することになります.通常の切削加工の場合,ワーク,工具,機械のそれぞれの接合点は絶縁されていないので,機械全体に微弱電流が流れます.一般にはアースされているので問題にはならないはずですが.しかし,テーブルとワークと工具など限られた領域での電流の流れはあると思います.そんなわけで,磁化の原因は切削時の電子の移動だと思っていますがいかがでしょうか.ちなみに,この電子の移動による電流は工具寿命にも影響しているようで,電流の発生は工具寿命を短くします.加工系(テーブル,工具,ワークなどのループ)に絶縁を行って電流の流れを妨げると工具寿命が延びます.この件に関しては,「絶縁加工」と称して専門に研究されている先生もいらっしゃるようです.
お礼
回答ありがとうございます! もう一つ質問ですが、仕事上円筒形のものに溝加工することが多々あるので思ったことなのですが、角形のものに比べると円筒形の方が電流の発生が起こりやすい感じがします。形は関係あるのでしょうか?