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ABS樹脂とシアンの関係
- ABS樹脂とは塩ビの代替品として検討されていますが、シアンを含むことが採用のネックとされています。
- 塩ビのダイオキシン騒ぎのように、ABSの毒性に対する動きはあるのでしょうか。
- 脱塩ビのためにABSを採用しようとする考えは間違っているのでしょうか。
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ABSの場合 海外で商品を売る際 ULがあるために、どうしても難燃剤を材料に添加しなければいけない。しかし、その難燃剤にハロゲンが入っている為に、エンドユーザーはかなり懸念しており、ノンハロ 脱ABSの動きとなっております。実際 材料メーカーも悪戦苦闘をしてるみたいです。実際 リン系の難燃剤を使用したABSも販売されています。
このご質問に関しては世の意見が分かれると考えます。塩ビは価格面でも物性面でも優れた樹脂であると思います。ダイオキシンやフタル酸が問題視されているわけで使い方によっては他の樹脂で置き換えることは困難であると思われます。必要物性値で考えて樹脂を使い分ける必要があると考えます。 ABSに置き換えたいとおっしゃる用途は硬質塩ビの世界と思いますが、も非常に優秀な樹脂で物性から代替は可能と考えますが、難燃性等の物性は添加剤で達成できるかについて分かりません。燃えるときは両者とも問題があるかもしれません。ABSは燃焼時にシアンを含むと言われていますので間違いではないと思いますが、残念ながら実際の分析データは拝見したことがありません。 硬いものでもう少し靭性がなくてもと言うのであればテレビの筐体に使われているHIPSも良いのではないのでしょうか。耐熱性をというのであれば出光のXARECと言うのも最近あります。三井化学のTPXも透明で面白い樹脂と思います。
ABS樹脂にシアンが含まれているというのは、誤解だと思います。 焼却処理の際にシアンを合成してしまう可能性がないとは言い切れませんが。 「ABSにシアンが含まれている」とおっしゃった方の根拠について聞いてみたいものです。
お礼
お答えありがとうございます。 すいません、「シアンを含んでいる」と捉えたのは私で、先方は「発生の可能性がある」と言われたかも知れません。 しかし、インターネット上で検索してみても、ABS樹脂の燃焼時にシアンの発生を指摘されている方が何人かおられました。 公式なものではありませんが、そういう認識の方がおられる、ということになります。 この考えかたが、ダイオキシンのケースのように(正確かどうかは別として)広く一般に浸透しているのかが知りたかったのです。 どうもそうでもないようですね。 ご指摘ありがとうございました。 今後とも宜しくお願いいたします。
エンビからの代替えとするなら強度的にABSは、オーバースペック? では無いでしょうか。 また、最近では、ペットボトル等のリサイクル問題もありますので、 ABSではなく、PET樹脂や、PP(自動車部品に多い、バンパー等)なんかが好かれるとおもいます。 これからは、リサイクル性も重要になってくると思います。 ご参考まで。
お礼
重ねてのお答えありがとうございます。 ABSは強度的には充分なのですね。 強度は塩ビよりも上がることが理想なのでその点は問題ないのですが、リサイクル製が一番の課題なので、そこから考えれば、PETやPPのほうが理想的ですね。 でも、製品は押出し成形で考えているので、まだPETは難しいと言われていますし、PPでは強度的に不十分なのです。 その上コストのことまで考えだすと、やはり脱塩ビというのは難しいですね。 ありがとうございました、今後とも宜しくお願いいたします。
お礼
お答えありがとうございます。 私は、知識的には一般人と同じレベルなのですが、塩ビを商品化して販売している以上、塩ビとダイオキシンについては一通り調べては見ました。 結局、塩ビ業界の方々や、一般の消費者の方など、それぞれの立場で意見がかなり違うことや、はっきりとした結論をつけるのが難しいということはわかりましたが、結論としては売れるものを選択しなければならないのです。 ABSに関しても、実際に脱塩ビのために使われていますし、製品がエコマークも取得しています。 でも、危険視されている方々がいらっしゃるのも事実です。 そこで、私としては、今後ABSが有害物質の槍玉に上がるのなら採用を避けたかったわけです。(結局、イメージ先行で決まってしまうと思うのです) 今は、ちょっと考えすぎたかなと思っております。 お教えいただいた樹脂類はすべて知らないものばかりでしたので、もっとよく調べてみねばと思っております。 以上、ありがとうございました。今後とも宜しくお願いいたします。