残価設定ローンとは「ローン完済時に、車を事前に設定した価格でローン会社に買い取って貰い、残債をゼロにするローン」の事です。
例えば「300万の車を買い、毎月5万を3年間返済し、残債を下取りで完済」の場合は
・ローンでの返済=5万×36回=180万
・予定下取り価格=300万-180万=120万
のようになります。
>もし、今の段階で車を売却した場合、残債が仮に60万(5万×12カ月)だとした場合
>車を売却すると40万が手元に残るということになるのでしょうか?
違います。
残価設定ローンとは「ローン終了時に、車をローン会社に買い取りしてもらう事で、残債の支払いの代わりにするローン」ですから、支払いを完了した時点で「手元には何も残らない」です。
つまり「残っているローンの支払い+当初予定の下取り価格分の残価の返済」が必要です。
例えば「当初予定の下取り価格」が「120万」で設定してあった場合、現状の「100万円の下取り」では、20万円、不足します。
残債が60万円あるのなら、貴方が支払う金額は「残債の60万+当初下取価格120万-現状下取価格100万=80万」です。80万支払って、手元には何も残りません。
当初の「残価設定」が「80万」と設定してあって、現状での下取りが「100万」なのであれば、逆に「20万余る」ことになりますが、余っても「60万(5万×12カ月)」の残債があるので、この60万が40万に減るだけで、やはり「手元には何も残らない」です。
残価設定ローンとは「車をローン会社に奪われて終わるローン」なので、完済しても、手元に何も残りません。
なお、残価設定ローンで一番怖いのは「事故って廃車にしちゃった時」です。廃車になると「ローン会社に返す筈だった車を返せない」ので、当初下取り予定価格分を「自腹で一括返済」しなければならなくなります。
お礼
ありがとうございます。参考になりました