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整腸剤を購入するか医者から処方してもらうか、どちらが効果的?
- 整腸剤を医者から処方してもらうと、薬局で売られているものよりも強力で早く腸の問題を解決することができる可能性があります。
- 薬局で薬剤師に紹介してもらった整腸剤を一週間飲み始めても効果が感じられない場合でも、まだ効果が現れる可能性があります。
- 薬局で売られている整腸剤を使うことも一つの選択肢ですが、医者から処方してもらうほうがより確実な効果が期待できます。
専門家の回答 ( 1 )
- 専門家ココカラファイン 薬剤師(@cocokarafine) 薬剤師
こんにちは。医療用医薬品としての整腸剤と市販薬として薬店で購入できる整腸剤の違いについてですね。 実は医療用の整腸剤と市販の整腸剤には意外な違いがあります。 実際の製品で比べてみましょう。 例(1) ビオフェルミン ビオフェルミン製薬株式会社が製造販売している製品です。 医療用: ビオフェルミン配合散 1日量3g中に ビフィズス菌…12mg ラクトミン…6mg 市販用: 新ビオフェルミンS錠 1日量9錠中に コンク・ビフィズス菌末…18mg コンク・フェーカリス菌末…18mg コンク・アシドフィルス菌末…18mg なんと含まれている菌株も違いますし、菌の量は市販薬の方が多くなっていますね。 もう一つ見てみましょう。 例(2) ミヤリサン ミヤリサン製薬株式会社が製造販売している製品です。 医療用: ミヤBM錠 1日量6錠中に 宮入菌末…120mg 市販用: 強ミヤリサン(錠) 1日量9錠中に 宮入菌末…270mg こちらは使用されている菌は全く同じですが、含まれている量が全然違いますね。 医療用として使用されているものよりも、市販用の方が明らかに優れています。 このように、医療用と市販用を比べても一概に医療用の方が優れているとは言い切れず、むしろ市販用の方が高用量だったり医療用には用いられていない菌株がブレンドされて高性能になっていることもあります。 医療用と市販用で決定的に違うのは「耐性株」を用いた整腸剤があるかどうか、でしょう。 抗生物質は感染症などに対して菌などの微生物を殺す目的で服用しますが、抗生物質の種類によっては腸内の善玉菌と呼ばれる細菌も殺してしまいます。 耐性株とは抗生物質に耐性を獲得させた乳酸菌で、抗生物質の服用によって腸内細菌まで排除されてしまう可能性が高いときに使用されます。 つまり、医療機関で抗生物質を処方されて飲んだ際にお腹を壊してしまった場合、市販の整腸剤を飲むよりは医療機関に相談して耐性株を使用した整腸剤を処方してもらった方がいい、ということになります。 医療用も市販用も一長一短、といったところでしょう。 しかし、普段使いの整腸剤であれば、市販のもので十分足りるかと思います。 ご参考になりましたら幸いです。お大事になさってください。
ココカラファイン 薬剤師(@cocokarafine) プロフィール
ドラッグストア・調剤薬局を全国約1300店舗展開しているココカラファインのWEB担当薬剤師です。 健康、美容についての気軽な相談相手として「お友達以上お医者さん未満」のような存在を目指してます。 ...
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