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憲法9条で自衛隊の記述追加の意味とは?
- 憲法改正で9条の自衛隊に関して記述を追加する検討が自民党内で行われています。しかし、自衛隊に関しては現在も違憲合憲の議論があります。
- 集団的自衛権の行使については、違憲だとする見方が多くありますが、自衛隊の存在だけではこれを解消することはできません。
- そのため、憲法9条に自衛隊について追記することは自衛隊の合憲性を明確にするためのものであると言えます。また、海外での活動の拡大も目的とされています。
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>今更大騒ぎするほどのことでもないと思います。 公明党も自衛隊は国民の大半が認知しているから今更憲法に明文化しなくても良いという立場のようですが、 この考え方を突き詰めていきますと、違憲、合憲どころか憲法無用論になってしまいます。 国の方針は世論次第ということになります。 何をもって世論とするかとすると国民投票ということになりますが、これが主体となれば立法府である国会が不要ということになってしまいます 日本はイギリスのように成文憲法を持たない国とは違います。 成文憲法をあらゆる法の基本としている日本としては法治国家として些か問題がある考え方です。 >自衛隊の存在を明記することだけでは集団的自衛権の行使を違憲とする議論は解消されません。 自衛隊の位置づけの明文化と集団的自衛権の行使とは全く別な問題です。 >1, 2項を平和の精神とし、その後「しかしながら」とつないで、何とでも拡大解釈できることを書く可能性は無いのでしょうか? 「可能性」という点だけで言えばあるかと思います。 但し、容易に拡大解釈できるような表現の文章にはしいないでしょう。 自衛隊という具体的な名称も使わないのではないかと思います。 >本当に自衛隊が合憲であることを明確にしたいだけなのでしょうか? 現時点では自衛隊の存在を憲法に明文化することだけを目標としていると思われます。 >現在の安保法制での集団的自衛権が合憲であることも明確にし、更に海外での活動を拡大できることを狙っているのでしょうか? 全く別な問題です。 集団的自衛権は国際法上所有しているが行使しないというのが現在の政府の立場です。 従来は行使する範囲を米軍に限り具体的な内容も極めて限定されたものでしたが、最近この範囲が広げられて米軍の後方支援やオーストラリアやインドなどとも共同訓練を始めています。 >何か参考になるリンクがあれば一緒に紹介していただけると助かります。 多少偏った意見ですが下記のサイトで特集を組んでいます。 参考 森 清勇 | 記事一覧 | JBpress(日本ビジネスプレス) jbpress.ismedia.jp/search/author/森 清勇 尚、現憲法が時代にそぐわなくなったり欠落した部分があるのは9条だけではありません。 例えば、大学の授業料を無償にしようという議論がありますが、現在行われている私学助成金も憲法違反です。 条文の解釈で実施しているという点では9条と自衛隊との関係と同じです。 参考 憲法の岐路・私は言いたい:不備、欠陥改正せよ 日大法学部教授・百地 ... mainichi.jp/senkyo/articles/20160715/ddm/041/010/144000c 憲法89条と私学助成 - buveryの日記 d.hatena.ne.jp/buvery/20101214 【中高生のための国民の憲法講座 第84講】憲法89条と私学助成の合憲 ... www.sankei.com/life/news/150214/lif1502140015-n1.html
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- hekiyu2
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なにがポイントなのでしょう? ↑ 自衛隊の存在を正面から認めよう、という ことだと思いますが。 9条をどう解釈しても、自衛隊を合憲とするのは 難しいです。 世界200もある国で、ベスト10に入る軍事力を 有する自衛隊が、軍隊でない、というのでは これはもう、日本語ではありません。 憲法の存在意義は、国家権力の規制ですが、これでは 規制になりません。 それに対して集団的自衛権の行使は違憲だとする見方が大勢をしめていて ↑ これもおかしな話です。 あれほど明確に違反している自衛隊を認めて いるのですから、集団的自衛権が合憲か違憲か なんて議論は滑稽です。 9条に関しては、もはや憲法は存在していないのと 同じです。 何とでも拡大解釈できることを書く可能性は無いのでしょうか? ↑ その可能性は大いにあると思います。 新たな文言を巡って、またしても不毛な神学論争が 始まると思います。 個人的には9条を削除するのがベストだと考えています。 本当に自衛隊が合憲であることを明確にしたいだけなのでしょうか? それとも、現在の安保法制での集団的自衛権が合憲であることも明確にし、 更に海外での活動を拡大できることを狙っているのでしょうか? ↑ そのような安倍さんの考え方とか、自民党の目的などは 重要ではありません。 一端制定されれば、その文言が一人歩きを始めるのが 解釈だからです。
お礼
ありがとうございます。他の方の回答も含めて読むと、どうやら憲法9条への自衛隊の明記で、それ以上に裏があると疑っているのは私だけのようですね。 しかし、自衛隊を明記すると言う事は9条の1項、2項で禁じられているようにも読める自衛権、要は防衛のための戦争が、実質的に認められることになるので、集団的自衛権は自衛と言う名前がついている以上認められると言う解釈になるのかも知れませんね。
- oska2
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>なにがポイントなのでしょう? 単純に、自衛隊の身分は「合憲だ」という事を確立する事ですかね。 >現在自衛隊を違憲だと強く主張しているのは共産党を含む少数派 では、ないのです。 与党である創価学会政治部の一部にも、憲法違反と考えている信者が多いのです。 共産党・希望の党左派・民進党左派・立憲民主党は「安保・自衛隊反対」です。 また、朝日新聞系・毎日新聞系報道機関も同様に「自衛隊違憲主張」です。 同様に、理論武装している法曹界も「自衛隊は違憲」としていますよね。 >本当に自衛隊が合憲であることを明確にしたいだけなのでしょうか? これは、安倍でないと分からない。 ただ、「憲法改正可否は、国民が決める権利」があります。 国会委議員には「発議」しか、権利がありません。 この点は、充分注意する必要があります。 余談ですが・・・。 質問者さまは「数日前の、中国の政府系新聞記事」をご存知でしようか? 自民創価学会連立政権の改憲論議について、重要な記事を書いています。 「日米安保が存在するのに、どこの国が日本を攻めるんだ?」 つまり、自衛隊と在日米軍の存在で日本は平和だと言っているのですね。 「憲法9条があるから、日本は戦争にならなかったのではない」と、中国共産党・政府も認めているのです。 「憲法9条を守れ!改憲反対」という法曹界・左派系評論家・左派系報道機関・政党もがっかりでしよう。^^;
お礼
>与党である創価学会政治部の一部にも、憲法違反と考えている信者が多いのです。 そうなのですか。 >>本当に自衛隊が合憲であることを明確にしたいだけなのでしょうか? >これは、安倍でないと分からない。 まあ、そうですよね。 >> ただ、「憲法改正可否は、国民が決める権利」があります。 > 国会委議員には「発議」しか、権利がありません。 そうなんですが、国民投票は憲法改正案に賛成か反対かの二択になるので、改正案の個々の内容を判断することはできません。そうすると全体がOKだと気になるところがあっても、まっいっか、みたいな判断をするんだろうなと思うので、早い内に国民レベルの議論があったほうが良いだろうなと思うのです。 貴重なお話ありがとうございます。
- dragon-man
- ベストアンサー率19% (2711/13692)
憲法としては別に自衛隊を明記する必要はないのですが、自衛隊は憲法違反などと主張する憲法学者が出てきて、安保法制のような安全保障関連の立法が必要なときにあれこれ国会論議の邪魔をするので、それを排除するためやむなく明記しようとするのでしょう。本来は必要ないことです。憲法学者なんて、ろくなものではありませんね。
お礼
要するに安倍さんが言った通りで他意はなく集団自衛権行使の違憲性議論はそのままと言う見方ですね?ありがとうございます。
お礼
詳しいご説明ありがとうございます。頂いた参考のURL一点一点見させていただきたいと思います。 > この考え方を突き詰めていきますと、違憲、合憲どころか憲法無用論になってしまいます。 おっしゃるとおりと思いますが、ではなぜ違憲の議論がある中で自衛隊だけ明記しようとするのかと言うのが疑問の発端で、ひょっとしたら芋づる式に集団的自衛権まで無理なく合憲と判断できる文章に追加するつもりでは?と言う疑念がこの質問の発端です。 >現憲法が時代にそぐわなくなったり欠落した部分があるのは9条だけではありません。 これもおっしゃる通りですが、国民投票になったときには、改正案の条項一点一点に投票するのではなくて、全体に対しての是非を問うことになると理解しています。なので改正案がまとまる前に個別の条項を理解して、議論を活発化しないと、最終的に人気投票の様に決まってしまうんじゃないかと思います。 大変有意義な回答に感謝いたします。