AO入試の考え方は、通常の入試とは異なります。
受験生である高校生と大学との「マッチング」が重要なのであって、他の受験生よりも自分が優れているところをアピールするような試験方式ではありません。
おそらく面接も、あなたが将来やっていきたい仕事や学びたい内容が、受験する大学で実現できるのかどうか、ということを、あなた自身も判断し、大学側も判断する、という受験生と大学の相互での理解があって成立します。
AO入試の段階としては、概ね以下のようになります。
予備的な出願
↓
一次審査
↓ ←今ここ
二次審査
↓
大学が「出願」書類の送付
↓
受験生が「出願」
↓
大学が合格通知の送付
↓
入学手続き(入学の決定)
AO入試はよく併願ができないと言われる(併願を認めている大学もある)のですが、上記の「出願」のタイミングをよく見てみてください。
つまりは一次や二次の審査は、実際には「出願」前の段階で行われ、そこでマッチングができた受験生に「仮合格」という形で最終的な「出願」書類が出されます。
最終的な「出願」をすればほぼ無条件で合格通知が届くのですが、この段階で「出願」してしまえば別の大学などを併願で受験することはできません。ただし、最終的な「出願」をしなければ別の大学を受験することはでき、この場合は併願している状態にはならないのです。
この仕組みから言えば、たとえば定員20名のところ、全受験生が200名だとしたとき、書類等の一次審査では基準を満たしている180名が選抜され、面接や模擬授業などの二次審査では60名が選抜され、しかし最終的な「出願」をした受験生は30名(残り30名は出願せずに他大学を受験)で、合格者を定員よりも多い30名とする...という場合もあります。
もちろん、大学によって上記の割合は異なると思いますが、大学側は早期の段階で次年度入学者を確保しておきたいので、仮に募集定員は20人であっても、「マッチング」がしっかりとできた受験生がいるならば、それよりも多い合格者を出すことは普通です。
AO入試は受験生が大学に選んでもらうのではなく、受験生自らが自分に合っていると思って大学を選ぶ、という位置付けのものです。
定員はどうあれ、不合格になるのではないか、とオドオドするよりも、自分に合う大学なのか、二次審査で受験生自らが大学を判別する、という態度であることが重要です。
繰り返しますが、あなたが大学に選ばれるのではなく、あなたが大学を選ぶのがAO入試です。
あなたがなぜその大学に行きたいのか、その大学でなければならない理由、逆にあなたにとって大学がどのようであってほしいのか、丁寧に考えて説明できるようにしておいてください。
お礼
募集人数10人で 志望者数がおそらく200人程度かと。 一次の結果は今日届きました。 二次審査は来週です。