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樹木の下の除草剤による問題とは?
- 松の木の下で除草剤を散布した結果、松が枯れ始めたとの話があります。農耕地用の除草剤は地面に落ちると効き目がなくなり分解されますが、その「分解」は無害なものに変化するのでしょうか?
- また、松の場合は非農耕地用の除草剤を使用したために起こった問題ですが、農耕地用の除草剤なら問題はないのでしょうか?
- さらに、松以外の樹木、例えば柿や栗などでも同じような問題が起こる可能性はあるのでしょうか?
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除草剤は駆除対象植物が書かれていない限りは、基本的にどんな植物にもダメージを与えられるとお考え下さい。よって、普通は木の生えている場所には使いません。残したい木に影響のない除草を行いたいとお考えなら除草剤を使うのよりも人の手で抜いたりなどして除草するか、庭で使える園芸用バーナーで丁寧に草を焼いた方が木への影響は少ないです。 駆除対象植物が書かれている除草剤、例えばスギナ専用の駆除除草剤を使えば別の植物はダメージを受けないとされていますが、成分によっては食用目的で植えられている植物が一緒に生える場所には使えませんし、場合によってはスギナ以外の植物にもダメージを与えてしまう場合もあります。 地面に落ちたら効き目がなくなり分解されると言われるのはおそらくグリホサート系除草剤の事だと思います。確かに一般向け販売では「そう書かれて売られている」のですが、できれば建物周りなど日常人が行き来する場所には使わない方が安心です。この成分の場合の元々の使用目的(開発目的)は「除草実施後2週間たてば新たに他の植物が植えられる」と言うのが一番であり遺伝子操作農作物専用として開発されたものが一般向けに販売されたもので「グリホサートの成分に反応しない様に遺伝子操作された作物にだけ効かない」と記憶しています。日本ではこの成分は一般に生える植物全般が枯れる性質の除草剤扱いであり、日本では遺伝子操作作物の持ち込み・栽培は禁止されているので選択的に特定の植物だけを残す様には想定されていません。 グリホサート系除草剤成分と言えども信用し切ってしまうのもちょっと・・・。この薬剤についての情報の中の一説に「発ガン性がある」というのもあって、元々のこの成分の開発目的から言っても安全性が高いとまでは言えません・・・。詳しく書く事は控えさせていただきたいのでご自分でインターネット上の情報をいろいろと調べていただき自己責任で使う・使わないの判断をお願いしたいですが、知り合いにこの成分の除草剤を家周りの除草目的でよく使っている人が、たまたま偶然なのかもしれませんが悪性腫瘍の再発を繰り返しており自分としてはできるだけ使いたくないと思っています。 松の木に使える除草剤についてですがおそらく非農耕地用も農耕地用も関係なく、どちらであっても松に作用してしまう成分が含まれる種類(製品)なら枯れるまで行かなくても結構なダメージは受けるでしょう。選ぶのなら非農耕地用・農耕地用の違いで選ぶのではなく、松に影響がないと確認できている成分で選んでください。でも基本的に木だけを残して除草できる除草剤と言うのはプロでさえ使っていませんから元々無いか有っても一般向け商品としては売られていないでしょう。もしそういう便利なものが売られているのなら既に樹木の種苗生産業者が広大な圃場で使っているはずです。私の住む地域は林業が盛んで松の木の苗木圃場をあちこちで見かけますが除草は人が手で行っています。炎天下でのしゃがんでの作業はとてもキツイ労働ですが、業者が雇う多くの人に混じって地元高校性が部活動で使う高価な用具の購入資金を得る為毎年夏休み大勢で除草のアルバイトに来ています。 木の場合は地表の土が硬くなるのを嫌うものも多いので土を適度にほぐす目的も兼ねて除草鍬などを使って地面ごと引っ掻いたり根ごと抜いた方が土も柔らかく成り水や空気の浸透も改善し木にとっては良いです(樹種によっては下草が有った方が育ちの良いものもあり、どんな木でも除草すべものではありません。下草がびっしりと生えていた方が地面も硬くなりにくい) 松に限らず樹木の周囲の除草(広葉樹の様な地中に根が広く深く張っている物だと基本的に木の規模と同じくらい地中に根が張っています)は薬剤に頼らない方が木の為です。除草剤を使うと今まで保たれていた土環境にまで影響することが有り、除草剤の成分によっては地中の有用微細生物の死滅が起きてしまい土が痩せてしまいます。土が痩せると樹種によっては土環境の急な変化に弱く徐々に弱ってきてしまう場合もありますし、除草剤の成分によっては土内に長期間残留するものもあり、食用目的の樹木の生えている場所に使えば人体には有害な成分が木の方に移行する恐れもあり、木自体は枯れずとも食べられない実が出来てしまう可能性はゼロではありません・・・。 もしどうしても木の生える場所に除草剤が使いたいのなら、対象の木の育苗期間にプロが使っている成分のものを探して、同じ成分の市販の物を購入する方がダメージを受けづらいとは思いますが、柿や栗の生産農家でも除草剤を使っている所はほとんどないと思います。生産農家の作業風景など見ると木の下にはびっしりと草が生えていて、手入れと言えば草刈り程度の様です。主にイネ科の牧草の様な種類らしく、それ以外の雑草が生えてこない様にアイガモや鶏を果樹園内に放して雑草や虫を食べてもらったり、ヤギや羊を除草レンタルして草を食べてもらい適度な状態に保っている所もあります。 薬剤を使う以上は何らかのリスクはあるとお考えください。また一般向けの除草剤で安全性を謳っていても家の周りや幼児やペットの遊ぶ範囲での使用は避けるべきです。 除草剤を使っても、その場所にもう何も生えなくなるわけではなく土内の成分が消えれば土内に混じる雑草の種子が発芽してきて育ちますから(除草した種類に生育を阻まれていた種類が優勢になって急成長し蔓延る)実際は年に何度か繰り返し使う事になります。なので除草剤を使うのよりも、前述のバーナーで焼く他に木の下に芝生やグラウンドカバーを植えて根元を覆う方が手間も少なめで安全と思います。芝生の場合はイネ科の種類だと手入れが大変な場合が多いので他の科の植物で芝生状に植えられて手入れの少ない物か、グラウンドカバー植物で刈り込む手間の無い、毒性が無い種類のを選んで植えるのも見た目良くほぼ放置で済み土の乾燥も防ぎやすいですよ。
お礼
回答ありがとうございます。