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中国はなぜ変動相場制に移行しない?
中国はなぜ変動相場制に移行しないのですか。そのほうが経済成長はしやすいのでしょうか?
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現在 1ドル = 6元 くらいです。 もし変動相場に移行して 1ドル = 3元 くらいになってしまうと、中国がこれまで通り輸出で収入を得るには値段を2倍にしなければいけなくなりますが、値段が2倍になってしまうと「安い中国製品」ではなくなるので売れなくなってしまいます。 戦後の高度成長期の円ドル相場は 1ドル = 360円 の固定相場だったため、日本は輸出で稼いで経済成長できましたが、変動相場の現在は 1ドル = 110円 くらいと 3分の1 になってしまい、かつてのような輸出による経済成長が難しくなっています。
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- asuki07
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ちなみに今は元の価値が下落しないように当局者が無理矢理に人民元高へ誘導している状態。 この状態は長くは続けられない。 また中国の元を変動相場制にすることは実はアメリカにとっても好ましくない。だからアメリカの当局者たちも大してプレッシャーをかけていない。トランプとかアメリカの一部の政治家がアメリカ国民に向けたパフォーマンスとして中国は為替問題を持ちだしているだけ。 今は人民元を中国当局が為替管理をしているのは、アメリカにとっても中国にとっても、どちらにとっても好ましいというのが実態。
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- pupPeTear119
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完全変動相場制へ移行するということは、実質的には自国通貨を捨てて「シェア1位通貨に身を委ねる」ようなことになります。 世界のシェア1位通貨とは アメリカのドルです。 中国の立場からすると、自国がどんな経済状態にあろうとも、アメリカの経済政策に自国経済がすべて左右されるようになるようなものです。 もし「仮に中国の元が世界の基軸通貨になった」としたなら、「アメリカは変動相場制を止め」現在の中国のような為替操作国になることでしょう。通貨の覇権を握ることは世界経済に大鉈振るってさまざまな横暴が可能になります。
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アメリカの属国の日本と違って独立国ですから自分の考えで自分の政治を決められます
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- potatorooms
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国内経済が崩壊するからです。 国内向けの元と、海外取引向けの元を、厳格に分けていて、銀行での兌換に制約を設けて、国内の物価上昇をこれでも抑制しているんです。 海外用の大量の元が国内市場に雪崩れ込んだらかなりおもしろいことになります。 この兌換規制をつづけながら変動相場に移行できるのなら、可能性はあると思うのですが、それって変動相場とは呼べないですよね。 変動するための比較対象が無いってことになりますから。 中国の国内市場に合わせて海外取引用の元が調整されるなら元は暴騰しますし、国内市場の元が海外取引用の元に合わせて調整されるなら、大量の元の流入のために国内市場がインフレになります。
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- okuyamasabaku
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変動相場だと自分の計画どおりに経済政策ができないですからね。
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- eroero4649
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だって中華人民共和国は社会主義国ですもの。変動相場制なら、資本主義じゃないですか。経済はすべからく国家によって計画的に統制されるのが本来の社会主義です。人民元の値段を決めるのは市場ではなく、国家なのです。
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- 92128bwsd
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中国の経済の主軸は安い労働力に頼った工業製品の輸出。変動相場制にすると今の経済力だと人民元高に振れ、ただでさえ高騰している労働賃金がドル換算だともっと割高になり、世界の工場としての中国の地位が危なくなります。ただ、すでに労働賃金が上がっていて、東南アジアの国々やインドなどに比べて中国が割安とは言えなくなっているし、成長も中程度の成長率になってきていて、そうなると輸出から内需拡大に移行するのと工業製品も高付加価値な製品に移行する時期に来ていると思います。そう考えると、人民元高になれば海外の良いものが中国市場に流れ込み内需が活性化するとともに競争原理で高付加価値なものも産み出されるので、変動相場制、自由経済が機能することになると思います。 ただ、中国は成長していると言っても都市部と農村部で大きな格差があり、また少数民族問題も抱えていて、13億の人民が等しく豊かになると言う状況と程遠く、しばらくは今の状態を保ちつつ緩やかに変えていきたいところでしょう。それに高度成長を前提としたバブルの傷跡がいたるところに残っていて、これらの処理も金融危機におちいらないようゆっくりやりたいでしょう。急に体制を変えるとショックが大きすぎるのだと思います。
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ありがとうございます
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