こんにちは。いざという時のために携行している薬の保管に関して、特に温度は変化が大きいので気になりますね。
質問者様がお持ちのニトロペン舌下錠は有効成分が揮発性を有するため保管時の温度管理には気を付けなければなりません。
ニトロペン舌下錠は保管に関して試験を行っており、添付文書には次のように記載されています。
安定性試験
最終包装製品を用いた長期保存試験(25℃、相対湿度60%、3年間)の結果、外観及び含量等は規格の範囲内であり、ニトロペン舌下錠0.3mgは通常の市場流通下において3年間安定であることが確認された。
つまり、アルミパウチに包まれた状態で25℃の環境であれば3年間は大丈夫、ということが証明されています。
また、ニトロペン舌下錠の患者向けパンフレットには「室温で保管してください」と記載されています。
室温とは1℃~30℃を指します。
アルミ製のピルケースを首から下げている状態で、ピルケースが体温程度にまで温められている状態が続けばケース内の温度は36℃ほどになっており、こうなるとニトロペン舌下錠の保管条件に適していないことになってしまいますね。
既定の保管環境に比べると若干過酷と言えるので、定期的に新しい錠剤に交換する必要はあります。交換の頻度など、次回の診察時に医師にご相談ください。
真夏などは薬局内でも室温が30℃を超えてしまうことはあるのであまり神経質になることはないと思いますが、就寝時など外せるときは外しておいた方がいいでしょう。
ご参考になりましたら幸いです。お大事になさってください。
ココカラファイン 薬剤師(@cocokarafine) プロフィール
ドラッグストア・調剤薬局を全国約1300店舗展開しているココカラファインのWEB担当薬剤師です。
健康、美容についての気軽な相談相手として「お友達以上お医者さん未満」のような存在を目指してます。
...
もっと見る
お礼
早速のご教示を頂き有り難うございました。 非常に分かり易く参考になり大体の保存環境が何となく掴めた感じです。急性心筋梗塞を患って3年目ですが、昨年末にニトロペンを説明と共に出され携帯方法をいろいろ考えましたが、人目に付かなければこの方法が今の私に一番と思いますが、携帯温度に疑問を持った次第です。重ねてお礼申し上げます。