いろいろな調査の結果だと、家庭環境です。
極端な例で、大学進学をあきらめた理由で、トップは学力ではなく、学費です。
また、合否を左右するのも、保護者の意向によるムチャな受験プランが大きいです。
有名な話だと、日本で一番親の収入が高いのは東大です。これ、模試の結果よりも合否との相関が高かったりします。
本人の意志や努力が出来るためには、親の整える環境が要るんですね。
そのため、受験生からみた場合は、自分の進路に対して、親を取り巻く近所の環境、意見を、いかにしてコントロールするかが重要になります。
あなたを見ている近所の人が、あの子は将来○○になるような子だよね、と噂されていれば、あなたの親もその気になります。そして、金銭や勉強のための準備を整えてくれます。
この噂は友達やその親を通じて学校の先生にも伝わり、進路の先生にも影響します。
頭がいい、という噂だけでなく、家庭的だとか、家事が好きだとか、特定のスポーツに向いているとか、いろんなパターンがあります。
で、この噂や親の思いこみと、本人の成績や嗜好とズレがあるととても不幸になります。
進路の先生が役立つのはこのケースです。
足りない成績を補う受験の仕方や、失敗したときの次善策などを教えてくれますし、保護者会であなたの意向を伝える役にも立ってくれます。
繰り返すとね、お金持ちの子は成績が良くって、国立大に行く人が多く、貧乏な子は成績が悪いことが多くで、学費の高い私大にしか行けないことがある。
奨学金って、卒業した後に返す借金なんだけど、成績が悪くても行ける大学の子が就職できる会社の給料って低いことが多いので、あまりおすすめできない。
なので、大学進学をあきらめる子が多いんです。
今の高校生って、毎年100万人くらいいるんだけど、国立大に進学できるのは10万人いません。
40万人は私立大に、50万人は大学以外に進学します。
この、40万人と50万人を分けるのは、本人の意志以上に、家庭環境が大きいです。