地球外生命体がいなかったら、地球に人類がいるのが不自然になりますよね。自分だけ特別だと信じ込むのと同じで、地球外生命体はありふれて存在すると考えた方が自然でしょうね。
もっとも、太陽系は珍しい惑星系であるのは、逆に確かなようです。他の惑星系とは異なる点が非常に多くて、同じような特徴を持つ惑星系が発見されない限りは、地球外生命体や地球外知的生命体の発見は難しいかもしれません。すでに2000~4000個もの系外惑星が発見されているのに、地球と酷似した惑星は発見されていないようです。
銀河系で地球に似た岩石惑星が地球に似た軌道上にある惑星系の特徴として、ガスや氷が極端に少ない膠着円盤から惑星が生まれていて、そういう惑星は自転しておらず、大気や海も観測されていないのですね。外惑星のような巨大ガス惑星も発見されていません。
太陽系はどちらかと言うと、巨大ガス惑星が多数出来る惑星系に似ているのですが、内惑星に岩石質の地球型惑星が数多くあり、超新星爆発で吹き飛んだ後に残っている惑星系に似ているという特徴があるようです。
単純に考えると、太陽は質量が大きな巨星で、内惑星が太陽の輻射熱で揮発成分が喪失して岩石質の惑星になり、外惑星は揮発成分が残って巨大ガス惑星になったと考えれば説明出来るのですが、太陽は巨星ではなく、原始太陽系と現在の太陽系では、太陽という星が違っているという解釈もあるようです。
原始太陽系が出来た頃の宇宙塵を調べてみると、高温だった時期から急激に温度が下がって現在に至っているようで、温度が急激に下がった原因が良く分かっていないようです。
輻射熱が大きかった恒星が急速に縮んで輻射熱が小さい恒星になった例は、超新星爆発で吹き飛んだ巨星が中性子星やブラックホールになったのを除いて観測されておらず、太陽は説明が難しい星という話になります。
こういう特殊な星の惑星系にしか生命圏が生まれないのであれば、地球外生命体の発見は非常に難しいのかもしれません。
もっとも、太陽が非常に特殊な恒星だとすると、太陽系の惑星も同じく特殊な惑星ばかりという話になりますが、木星のような巨大ガス惑星はどこにでもあるのがわかっていますし、地球のような岩石質惑星も恒星の近くで数多く発見されています。どこまで特殊なのかと言うと、疑問が拭えないでしょうね。
少なくとも、銀河系で最も一般的な惑星系は、恒星の周囲に木星型惑星が1個だけあるのが多いようで、太陽系は多数派では無いのだけは確かなようです。
お礼
地球に似た星というのはなかなかないんですねえ