結婚したくない人が増えると、結婚したいけどできない人は減ります。
単純な算術です。
たとえば30年前の状況が以下のようだったとしましょう。
・ 結婚したい男 1/2
・ 結婚したくない男 1/2
・ 結婚したい女 1/2
・ 結婚したくない女 1/2
全ての男女をカップリングする、結婚したい者同士の組み合わせの時のみ結婚するものとして、
⇒ 結婚したい男×結婚したい女 1/4
⇒ 結婚したくない男×結婚したくない女 1/4
⇒ 結婚したい男×結婚したくない女 1/4 ※
⇒ 結婚したくない男×結婚したい女 1/4 ※
結婚したいのに出来ない男女(※印のカップル)は全体の2/4ということで、50%の人が該当します。
ただし50%というのは男女を全て組み合わせした状態でのことですので、その半分は結婚したくない人になります。結婚したいのに出来ない人は男女合わせた全体のうちの25%となります。
次に結婚したくない男女の割合を増やしたとしましょう。
・ 結婚したい男 1/3
・ 結婚したくない男 2/3
・ 結婚したい女 1/3
・ 結婚したくない女 2/3
同じく全ての男女をカップリングする、結婚したい者同士の組み合わせの時のみ結婚すると仮定すると、
⇒ 結婚したい男×結婚したい女 1/9
⇒ 結婚したくない男×結婚したくない女 4/9
⇒ 結婚したい男×結婚したくない女 2/9 ※※
⇒ 結婚したくない男×結婚したい女 2/9 ※※
結婚したいのに出来ない男女(※※印のカップル)は全体の4/9ということで、44.4%が該当します。
先ほどと同様、結婚したいのに出来ない人は男女合わせた全体のうちの22.2%となります。
さらに結婚したくない人が増えるとどうなるか。
・ 結婚したい男 1/4
・ 結婚したくない男 3/4
・ 結婚したい女 1/4
・ 結婚したくない女 3/4
同じく全ての男女をカップリングする、結婚したい者同士の組み合わせの時のみ結婚すると仮定すると、
⇒ 結婚したい男×結婚したい女 1/16
⇒ 結婚したくない男×結婚したくない女 9/16
⇒ 結婚したい男×結婚したくない女 3/16 ※※※
⇒ 結婚したくない男×結婚したい女 3/16 ※※※
結婚したいのに出来ない男女(※※※印のカップル)は全体の6/16ということで、37.5%が該当します。
これまた先ほどと同様、結婚したいのに出来ない人は男女合わせた全体のうちの18.75%となります。
つまり、結婚したくない人が増えると、「結婚したいけどできない男女」は以前に比べて減ります。
これを推し進めていくと、全員が結婚したくないと思うようになった時、結婚したいのに出来ないという不幸な人がこの世からいなくなります。
お礼
ありがとうございました。