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電力地域会社同士の違い
東京電力、中部電力、関西電力などの電力地域会社がありますが、それぞれ仮に他の電力会社が真似できない技術が生まれた場合、他の電力会社にもその技術はシェアリングされるのでしょうか?それともされないのでしょうか? JR総研が思い浮かびますが。
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再々度。 別に北陸電力に限らず他管内に進出する既存の電力会社は多いですね。 何も他の電力会社の縄張りを荒らすから仲が悪いとか敵とかいうものではなく、この制度の趣旨そのものからいってやらざるを得ない行為なんです。 既存の10社の電力会社以外でまともな発電所を持つところなど少数ですし、送電線や変電所を持つところなどはありません。 まして配電線は尚更道路管理者や自治体が認めるはずもないので複数の設備があるわけもありません。 通信事業のように同じ電柱に複数の通信会社の通信ケーブルが共架されてるように、多種多様な電力会社の配電線が同じ電柱に乗る事は法規上有り得ない事なのです。 質問者さんが言うように北陸電力が東京電力管内で電力の小売りを始めても、ただ単純に北陸から東京に電力を送電してるとかではなく、そもそも北陸と東京では電力の周波数が違うので、そういう大規模な設備をしてまで他管内に参入する程の意味などないので、結局は北陸電力は東京電力から電力を購入し、東京電力から送配電設備を有料で借用して一般顧客に小売りするのです。 そういう事でいっても儲かるはずなどないのですが、10社以外の電力会社が我も我もと参入されても地域の電力会社が困るだけなので、むしろ既存の電力会社がよそのエリアに入ってくれる方が市場が荒らされなくていいのです。 考えても見て下さい。新規参入業者には太陽光発電がメインなところがありますね。そういうところは夜間は基より日中でも天候が悪くて発電できない時はどうしますか? 主として電力を供給している地域の電力会社はそういう企業に色々な意味で何もかもをメチャククチャにされてしまうのです。 ならいっそのこと同業他社に来てもらった方が事がスムーズに行くのです。 別にあなたがどう解釈すればとか困惑する理由もないし、結果して地域の既存の電力会社から電力を購入するのが一番安価で確実ですし、そういう事で各社間の競争が起きて価格が安価になるなどというように簡単な業界ではないのです。 何なら地域の電力会社のお近くの営業所の窓口に電話してあれこれ聞いて見て下さい。
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補足を頂いたので再度。 >電力会社は単なる集金、営業窓口のようなものということでしょうか? 電力会社は色々な窓口があって様々な業務を行っている国内でも最大級の大企業です。 もちろん営業所毎に営業や料金などの窓口はありますが、通常は様々な業務毎によって課が分かれていて、それによって多くの社員達が色々な業務を行っています。 例えば電力会社では発電から一般家庭への供給までを担っていますが、発電するなら火力であればその燃料の調達から始まりますし、電力小売りの自由化が始まった昨今は新電力会社への売電も行っています。 そういうところからして地域毎の電力会社管内に他管内の電力会社が参入して一般顧客への売電事業を始めたからとてすぐに敵とかライバルとか見なすかというとそうでもありません。 なぜならやはり地域に根付いた電力会社には一朝一夕あるからであり、新規参入した業者に既存の電力会社を脅かすだけのものなどないからです。 その理由は発電所を所有するか否かという事で、やはり全てにおいて発電から受電までを担う企業には到底叶うはずがありません。 逆に各電力会社間では様々な協力や支援などの協定が結ばれており、例えば東日本大震災で甚大な被害を受けた東北電力管内には北海道と沖縄を除く7つの電力会社管内から電力会社社員と工事会社をすぐさま派遣してくれました。 先日の熊本地震でも同様に全国から電力会社の社員と高圧電源車の派遣がなされました。 普段の設備や技術の情報提供から互いの視察や研修なども頻繁に行われていますし、そういう意味で言えば日本国内の10社の電力会社間は非常に相互に仲の良い関係であると言えます。 そういうところが自由化によってライバル視というか競争心理が働いた郵便や通信や鉄道などのようなわけにはいかない最大の理由かと思います。
いずれの地域の電力会社管内にある発電所や変電所であっても、その発電所や変電所は何ら電力会社が開発したとか特許があるとかいうものはほぼ存在せず、大抵が大手電機製造メーカーや発変電設備の工事を手掛ける電気工事業者がそのライセンスを持ってるものがほとんどです。 特にその良い例が原子力、火力、水力といった主力の発電装置や発電所であり、各電力会社独自の技術などほぼ皆無に近いのは数十年間何も変わっていません。 質問文にあるように東京、中部、関西の電力会社が日本国内にある10電力会社における技術力上位の電力会社だと質問者さんが認識しているからの事かと思いますが、実際には資本力や売り上げ高では上位でしょうが、けして開発力や技術力が高いという訳ではない三社ですね。 発変電所に関しては電力会社以外の機関や企業が持つ技術やライセンスで建設と運用されているのが現実であり、送電線や変電所以下の配電線に電力会社毎の独自色を持つのが多く、そういう事からも当然配電線工事に関してはむしろ世界的に見ても開発力や技術力が高くて海外にまでそういうものを技術提供している電力会社は北海道、東北、九州電力です。 別に配電線工事における間接活線工法や無停電工法がどうとか言ってるのではなく、単純に配電線設備そのものが先進的か否かという事です。 そういう証拠に配電線設備を見れば10社の電力会社間で相当な差がある事が判ると思いますし、質問者さんが挙げた三社の配電線設備が時代遅れのものという事が判ると思います。 なので現代では私が挙げた三社が日本国内では一番先進的な配電線設備を持つものであり、その後に他の電力会社が真似て始まったばかりと言うのが現実です。 そういうところからしても地域差や資本の差や設備の差から着手するまでの時間差はあるでしょうが独自のものとか真似できないものはないでしょうし、そもそもがそういう新技術については電力会社間で互いに情報も技術も提供し合うので、既存の設備や工事の技量に対してすぐにフィードバックできるものはあっという間に普及するのがこの業界です。 逆に東京のアルミ電線とか関西の架空ケーブルなどのように特定のものに固執しなければすぐにシェアリングできたでしょうがね。
補足
電力会社は単なる集金、営業窓口のようなものということでしょうか? また、電力会社同士は敵ではなく仲間ということでしょうか?それとも場合によってアライアンスや競争関係だったりと変動するのでしょうか?
- jkpawapuro
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電力中央研究所での研究成果はとうぜん地域電力会社に反映されるでしょうし、各会社が独自に開発した技術はその会社のものとなるかと思われます。
補足
北陸電力は電力小売自由化に伴って東京電力エリア内で事業を展開するようですが、これはどう解釈すればよいでしょうか?