3児のパパです。
>男性不妊が原因の場合があるとありましたので
男女、半々の割合であります。
両方または片方に不妊原因があれば、妊娠が困難になります。
精子や卵子の老化は、20代後半から加齢とともに進みます。
つまり、性染色体の遺伝子にきずや欠損などが発生する割合が増加し、精子では、奇形精子、運動能力のない精子、遺伝子異常精子などの割合が増加していきます。卵子でいえば、遺伝子異常や遺伝子損傷の卵子の確率が増加します。一回の射精分の精液の中には、健康な男性では数億匹の精子がいますが、女性の体の中の弱酸性環境では生存できません。精子は弱アルカリ性の精液に守られて精子集団となって精液中の果糖分を栄養源として運動能力を得て直進前進することが可能です。精液が薄まって精子のまわりが中性や酸性になると死滅してしまいます、また果糖分がなくなると精子が前進運動ができなくなります(飢餓状態)。なので精子は集団で精液をまとった状態で前進し受精場所の卵管膨大部までの道のりを1~2時間以内に到達しますが、過酷な環境での元での移動で元気で運動能力が優れた約100匹の精子集団だけが精液をわずかにまとった状態で卵管膨大部の受精場所に到達して待機して、卵胞からはじけて飛び出してくる卵子を待ちます。受精能力を持った状態で生存できるのは7日(168時間)程度で、それ以上は精子は全滅してしまうのでそれ以後に排卵による卵子は精子と遭遇できません。待機する精子集団の生存率は3日(72時間)後までは100%生存、4日(96時間後までは~70%程度生存、以降徐々に生存率が減少し7日目(168時間)後以降には生存率0%になって全滅します。
また、健康な男性の精液の最良品質の状態では、一回分の射精精液中に1億~3億匹の直進前進する運動能力を持つ精子が70%以上で、遺伝子異常や奇形のない正常精子が殆どを占め、精液中の精子が前進運動して受精場所に到達できるだけの果糖分を十分含んでいます。
一回射精すると、果糖分も精子数のたくわえもなくなって、2回目の射精による精液では受精できません(精液の品質は0%)。この精液の品質が100%まで回復するには3日(72時間)かかります。なので連日、Hしても品質の悪い精液しか期待できませんので妊娠確率が低下したままで期待できません。なので3日置きに一回Hすれば、100%の受精確率が維持できます。4日目でもかなり受精確率が期待できます。なお、WHOのデータによれば、受精の元になる精液中の品質の良い精子の数が2000万匹以下になると受精場所に到達する前にすべての精子が全滅して到達場所に到達できませんので、男性の不妊原因となります(精子減少症、無精子症)。精液の品質は、睡眠不足、過度のストレス、夜更かし、過労、必須栄養素の欠乏などで著しく低下することが知られています(運動能力ある元気な精子数が1/7以下にまで減少し、受精可能な精子数以下にまでなりえます。精子減少症の品質まで精液の品質劣化)。
また、蓄積された仮眠状態の精子集団(精嚢や副睾丸に存在)は38℃以上の熱に長時間さらされると20%位が死滅してしまうことが知られているので、やぐらコタツにもぐりこんで下腹部を熱に曝したり、ひざの上にノートPCを載せて下腹部をパソコンの熱に曝したり、長風呂に入浴したり熱めの湯のシャワーを使い続けることは絶対避けるべきです。
また、精液の元になる精子の製造原料となる必須ミネラルや必須たんぱく質や精液中の果糖分などの栄養や材料となる必須ビタミンや果物や水溶性食物繊維が不足しないようにバランスよく摂取することが必要です(食物から摂取すればとり過ぎることはありませんが、栄養剤や栄養補助食品のサプリメントは過剰摂取となりえるので摂りすぎに要注意)。
どんな栄養素も不足しても、過剰摂取しても害があるので、適切な範囲内で摂取することが大切です。特に必須ミネラルの亜鉛(牡蠣などに多く含まれる)、セレン、マグネシウム、カルシウム(海産物や牛乳)など、必須アミノ酸をバランスよくぶくむ牛乳や卵やマカなど、必須ビタミン(VB,VC,VDその他)を含む果物や豚肉(VBや必須アミノ酸を多く含む)など
が摂取不足にならないように気をつけたいですね。
これらは、精液や精子の製造や品質を高めるのに必要な栄養素です。
産科医の開設するHPの不妊治療のところに載っています。(男性の不妊で検索するといいです。)