処方せん医薬品はジェネリックでない限り同じ成分の薬を販売することは原則としてありません。似たような効き目であったり、似たような構造だが違いものだと思ってください。
1)価格
アレグラは71.9円
アレジオンは135円
です。価格が安い理由はアレグラは第3相試験(治験)を海外で行っているのに対してアレジオンは国内で治験を行っていることが挙げられます。要は研究開発費用に差が大きいのです。
薬価の差というのは、効果の差ではなく開発費用の差だということをご理解ください。
2)処方せん医薬品
アレジオン、アレグラともに処方薬としてあります。薬価は上記の通りで倍ほど違います。
3)効果の差
これは臨床側の感覚なんですが、アレグラが効くけどアレジオンはダメだったという方と逆の方と同じくらいいらっしゃいます。化学構造を見る限りではアレグラ(フェキソフェナジン)のほうが物理的に大きいため眠気などの副作用は低いだろうなという感じはしますし、実際薬事法(現医薬品医療機器等法)においても眠気の副作用が明記されていないのはアレグラくらいです。また、世界で最も使われているのもアレグラ、クラリチン、ジルテックのため医師は比較的良くこの3種類を処方する傾向にあります。
4)一般用医薬品(普通に買える)と医療用医薬品(処方薬)の違い
一般薬は胃への副作用を軽減するため、MgOHかAlOHと一緒に打錠されていることが多く、ぶっちゃけ効き目が減ります。なので花粉症が辛ければ医師から処方された方が良いかもしれません。
5)花粉症
ただし、現在花粉症で最も根治に近い結果を上げているのは小青竜湯という漢方薬です。抗ヒスタミン薬は一時的な症状を抑えることはできますが、常に服用を続けなければならず患者さんの負担が大きいです。
それに対して漢方薬の小青竜湯は漢方学が専門の医師たちが花粉症に著効することを報告し始めて以来注目され始めており、現在一般用医薬品・医療用医薬品においても相当数出ています。
なので、花粉症を抑えたい(水様性の鼻水)の場合はこちらも考慮してみていいかもしれません。
お礼
ありがとうございます。