松井選手は確かにかつては名ショートでした。
しかしながら年齢も年齢で、身体能力は少しずつ落ちています。
一方で同じセカンド、ショートに力のある中堅、若手がいるというチーム状況もあり、松井選手はこのままショートにいても今後出場機会が伸びる可能性は小さいと察して、比較的層の薄い外野への転向をしたのです。
後藤光尊選手はオリックスでずっと二遊間を守ってきた力ある中堅選手です。また、2014年ゴールデングラブ賞、ベストナインの藤田一也選手も二遊間で主にセカンドを守ります。さらには若手として西田哲朗選手や阿部俊人も伸びてきています。
対して外野は、センターに聖澤諒選手が定着している以外は、あまりレギュラーが定まっていませんでした。
岡島豪郎選手を2014年に捕手からコンバートしたり、メジャー経験は29試合しかないもののどこでも守れるという触れ込みの新外国人ウィーラーをヤンキースから獲得したりと苦しい台所事情でした。
そして実際2015年シーズンは岡島選手が怪我、ウィーラー選手も不振でまともに試合に出られたのは夏以降に限られました。キャッチングはいいが打撃が難点と言われていた伊志嶺選手が、打撃好調という理由で突然捕手からコンバートされるという措置が取られたほどです。
自ら出場機会を求めてコンバートし、チームとしても助かったというのが実態でしょう。