日本では、もはや「サヨク」なんて悪いイメージしかないですからね。或いは、ネトウヨ同様、自分の意見に対立する人間を卑下する場合に使う言葉ですね。
ヨーロッパは、ソ連と比べるとわかりやすいのですが・・・
福祉国家も、ソビエト社会主義も、いわば同じサヨクに分類されます。
共産主義って「みんなで産みだして、みんなで平等、或いは均等に分ける」と言う社会を目指すモノです。
なので、国が存在して、一旦税、或いはソビエトなどであれば物資などを国が集めて、再配分する。ってのは、そもそも発想が「左翼」に振れるシステムなんですね。
なぜって、「みんなで造って、責任者が集めて、みんなに配る」システムってなんて言いましたか? と言う話なんですね。
逆に言えば、個人が得た財産は全部個人のモノ。誰にもやらない。国にもやらない。これが、共産主義の反対の概念です。
アメリカ資本主義に近づきますね。健康保険などは、国ではやらず、民間が勝手にやっています。
アメリカは「赤狩りの国」なので、実情はどうなのか微妙だと思いますが・・・
ヨーロッパなんかは、普通に「労働者党」なんていう強い政党があるようですよ。別にマイナーというわけではありません。
労働者の党なんかが政権を取れば、社会福祉や労働条件改善なんかを充実していくわけです。
北欧は、その労働者党系が強くて、ずーっと政権を担っていたため、かなり「左」寄りの国になったのはご存じの通りです。
高税、高福祉国家。「みんなで生産物をよりたくさん集めて、平等に配ろう」と言うシステムが強い国です。
ソ連も集めるモノは税金ではないですが、同じようなもんですね。税金の代わりにそのもの物資を集めて(計画生産)配るという、同じようなシステムです。
福祉国家が発展して、ソ連が衰退したのは、計画生産なんて言うのがそもそもムリゲー、負けゲーだったんでしょうね。そんなことをするより、お金という便利なモノを使って社会主義を実現する方が易しかったのでしょう。
福祉を充実したり、労働者を保護したりするのが左翼、逆が右翼だとすれば、そのバランスがどのくらいかというのが、その国の内情を見る参考になるかも知れませんね。
日本は自民一党独裁です。官製政治が染みついていますね。右のシステムも左のシステムもみんなお上がやってくれるのになれてしまい、政府を批判することも許されない雰囲気が熟成されてきています。
自民党国会議員などはなおさら、自民党を批判することは許されない雰囲気のようで。変わった議員しか逆らいませんね。
どんな国になるんでしょうね?
日本で右翼左翼論争はそもそもナンセンスな気がしますよ。
自民党は左的な政策も右的な政策も進めますが、そういう政策とは関係ないところで「政府批判は左翼」「政府擁護は右翼」と言うことになってます。真左の制度でも、日本の右翼、特にネット右翼はそれを批判する人を「左」と言います。
左寄りの政策をダメだと言っている人にでも、それが政府批判という立場になれば、「サヨク」と言うんです。
自民党を批判しているというその事実だけで判断して。
例えば、マイナンバー制度とか、典型的な真左でしょ。「みんなで集めてみんなで公平に配る」システムってなんて言うんでしたっけ?
でもそれを批判すると「サヨク」と言われますよ(笑)
もうめちゃくちゃでしょ(笑)
日本の右翼左翼を海外に持っていったら、かなりのガラパゴス左翼右翼なんじゃないですか?