1.区間指定で、その区間は指定席ではない、あるいは途中から指定席に変わった
ヨーロッパの鉄道は、日本と違って自由席車両と指定席車両が分かれておらず、座席ごとに区間指定する方式が多いです。指定になっている区間は、座席の頭上に電光掲示での自動表示されたりします(昔は紙での表示)。座席上に指定されている区間以外は、自由席扱いです。
ですので、自分が着席したときにはその席は指定席になっていなかったのに、乗車中に新たに指定が入って、途中から指定席になるということもあり得ます。
途中から指定席になったことに気づかずに座り続けた場合、指定した人がそこに来て初めて気づくことになります。指定した客が区間指定の事情を知らなければ、「自分が指定した座席に、指定券を持たないのに堂々と座っている人がいる」ように見えてしまいますね。
2.指定席券は持っているけど、正しい席にいない
指定席券は持っているけど、指定された座席に座っていない、という人はときどきいます。日本と違って、ヨーロッパではそういうことを気にしない人がわりといるようです(お国柄で多少は違うでしょうが)。
そこは自分の座席なのだけど、と言えば移動してくれることがほとんどですが、「他に空いている席があるんだからそこに座れば?」と平然と言われてしまうこともあります。その車両内に座席を確保できているんだからいいじゃないか、という適当な考え方なのでしょう。
3.無賃乗車
ヨーロッパの鉄道駅は改札がないことが多いので、無賃乗車・不正乗車の可能性もあります。
ただし、車内で検札がありますし、不正乗車が見つかれば正規料金の何倍もの高額の罰金が課せられます。日本のように、追加で指定席料金だけ払えばOKという対応にはなりません。
指定席が存在するのは高速列車で、高速列車は一駅の区間が長く、車内検札の頻度も高いです。普通電車ならともかく、高速列車での不正乗車はリスクが高いので、やっている人がゼロとは言いませんが、そんなに多くはないと思います。
お礼
全くの無賃乗車は少ないだろうというご意見ですね。