いろいろ議論はあるかもしれないけど、原則で考えるのがいいでしょう。
会社の机は、会社の業務を行うために社員が貸与されているものです。
ですから、その引き出しの中にプライベートなものを入れるわけはありません。
業務遂行に関するものだけが入っているはずです。
個人の私信だとか通帳や印鑑のようなものが入っているとすれば、会社は困ります。
何かがあった時の補償のしようがない。だからそんなものは入れてはいけないのです。
しかし業務資料の類は入っているので、それは会社は参照可能でなければいけません。
ロッカーの場合は、出勤時の衣服を着替えたりするものですから、プライベートという性質は机より強くなります。
私服、着替え、個人的なものを入れることはありうるし、許可されなければならない。
プライベート空間であるという認識は共有します。
どちらにせよ、その当人がその場にいて許可をするのであれば机の引き出しをあけることもロッカーを開くことも問題ありません。
そうでない場合を考えましょう。
もし当人が欠勤しているときにお客様から問い合わせなどがあった場合、その人間の机の上や引き出しの中は参照されるのが当たりまえです。
対外的に対応しなければならないので、会社の資料を参照するわけです。
不在時に鍵などをかけられているなら、会社に対する背信行為といわざるを得ません。
引き出しの中を、アパートの部屋をひらかれるように感じるのであれば、使用方法に何かの誤解があると思います。
ロッカーに対しては業務中に参照する必要はおそらく出ません。
当人が行方不明になり生死も案じられる場合は、社長なりの許可をとってロッカーを開くことはないことではありませんが。
ただし、何らの業務上の必要もないときに勝手に引き出しを開くことは控えるべきでしょう。
なぜかというと、その個人(担当者といいましょうか)の管理範囲を冒すことになるからです。
外部の人間だったら、どこであろうと勝手に開く権利はありません。
メモしたいときに、勝手に人の引き出しをあけてボールペンなんかを取り出し断りもなく使った上もとに戻さないなんていうのは新聞記者なんかによくいますけど、これは論外です。
新聞記者は同じ会社の社員ではないから、引き出しを開く権限はないですから。