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国会図書館保存、放送業界が反対する理由は?
国立国会図書館がテレビやラジオ番組を録画・録音して保存する「放送アーカイブ」構想があります。 http://mainichi.jp/select/news/20150630k0000m040097000c.html 日本国民の税金によって、商業放送業界の全作品が保存され、末永く日本人の鑑賞に供されることになって、その名誉に歓喜しているとおもいきや、一部の商業放送業者から「反対」の声がでているそうです。 なんで、一部の放送業者は国立国会図書館が保存してくれる事に反対するのですか? マスメディア論や図書館学などに精通した識者の方より、御解説をいただけるとありがたいです。
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毎日新聞が、昨日付けで更に詳しい記事を出してますね。 http://mainichi.jp/journalism/listening/news/20150706org00m040003000c.html それによりますと、放送局側の「本音」と思えそうな箇所がありますので、一部引用します。 > 放送業界が“落としどころ”として期待するのは、NHKと民放各局、横浜市が拠出した基金で運営する「放送番組センター」(同市)を拡充し、自律的に運営する方法。政治利用だけでなく、各局の動画配信やDVD販売の事業への影響を避けるため、保存した番組の公開は放送後一定期間が経過したものに限るなど、保存・公開に一定の基準を設けたい考えだ。 「政治利用」への恐れが完全な詭弁だとは言い切れないと思いますが、「各局の動画配信やDVD販売の事業への影響を避けるため」というのも相当重要な理由にになってるのではないかと思えます。 ジャニーズ事務所の様に、地上波以外での二次使用を頑なに拒む権利者もいますので、それに対する気苦労も察してくれと、放送局側は思ってるのではないでしょうか? そもそも、日本では(放送番組に限らず)「著作隣接権」を効率良く処理する仕組みや組織が無いので、それが「利権」と相まって、著作物の新たな利用法が創出され難い土壌があると感じてます。 最近話題になりだした「音楽の定額配信」にしても、邦楽が中々充実しないのは、上記の問題(著作隣接権の処理)が根本原因だと言われたりもしてますので、何かにつけて日本人は「島国根性」を出して、我の権利を主張するのから逃れられない気質を抱え続けてるのではないかと思われ、この問題についても、その延長上で揉めてるのだろうと、私は感じてます。 放送局が「政治利用」を盾にするのであれば、新聞社の系列入りする事に対する問題意識があっても良いはずだと思うのですが、そこは素通りしてるので、「アーカイブの政治利用」という点は、説得力に欠けると感じてます。 http://www.maroon.dti.ne.jp/mamos/rvw/kakuei1.html http://www.maroon.dti.ne.jp/mamos/rvw/kakuei2.html
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- itaitatk
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確かに記事にある通りの理由もありますが、放送したものが一定期間後とはいえ保存・視聴できるわけですからDVD化などの収益にも影響しますので反対されるのではと思いますが
お礼
必ず無料でサンプルを国会図書館に納付する出版業界と比べると、微々たる影響に関して針小棒大に反対する放送業界ってのは、ケチなんでしょうか、それとも本年は別のところにあるのでしょうか。 どうも有難うございました。
- jusimatsu
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リンク先の記事にあるとおりだと思いますが?
お礼
ありがとうございます。 出版業界は出版物を国会図書館に納付しておりますが、なぜ「事後検閲の恐れ」を理由に、国会図書館納付への反対活動をしないのでしょう?
お礼
全ての出版物を国会図書館に納付する出版業界と比べると、テレビ放送業界やラジオ放送業界はケチなんですかね。 もし、将来の複製商売の邪魔になるというのが反対理由であれば、国会図書館に出頭しないかぎり視聴できないようにしておけば、影響は微々たるものだし、それでも無料の視聴が営業妨害となると考えるなら、「国会図書館の管内で、一時間1000円で視聴させる」ような制度にしても良いと思います。