アメリカという油断ならない国が
イラクに輸入されるプリンターに
マルウェアが仕込まれたという事例がありましたね(笑)
今世界では、アメリカ製のソフトウェアに対する
不信が広まっています。
これはNSA(米国家安全保障局)といった政府組織が
ソフトウェア製品に米政府に有利な仕様を要求した話が広まったためです。
もともと、ヨーロッパは米国との対抗意識が強く
EUではIE抱き合わせを問題とした訴訟をおこしたりもしていました。
もちろん政府がバックドアを要求するような不審な要求については
中国が問題視されているのは確かですが
ほかの国なら大丈夫なのか?という疑問も広がっているのです。
ただ、こういった国家レベルの要求が
エンドユーザーに対して、直接的に影響することはあまり無いと考えられます。
対策をとられれば終いなのであれば、実際に発動されるのは
よほど重要な情報が得られる可能性がある場合などです。
ですから、気にしないという考え方は充分にあります。
それがゆえに、別に中国製品などが
輸入規制されたりはしていないという現実があります。
ThinkPadもIBMからLenovoに売却されたあと
ThinkPadから、他のPCに切り替えたという企業等は
大きな話題になるほど報じられることはありませんでした。
(実際にはあるでしょうけど、ことさらに話題とされることがありませんでした)
それは、ネットワークを介した流出は、基本的には
LANとインターネットの間に、適切に障壁を設ければ
用意に流出することは無いためでもあります。
当然、大企業ではそういった部分にも多くの費用をかけて
安全性を高めています。
結果的に、中国メーカーが台頭しても、セキュリティ危機のほとんどは
ソフトウェアの問題として騒がれる方が多いようです。
だからこそアメリカ製ソフトウェアを不審がる風潮もあるのでしょうが
安全を重視するならば、付属ソフトを使わないという手もあるかもしれません。
実際、私自身は新品中古を問わず
もう10年以上パソコンや周辺機器の
付属ソフトウェアはほぼ使っていません。
PC自体は自作PCですし、Windowsも使っていません。
ハードウェア自体に組み込まれるマルウェアが
付属品のクローズドなソフトウェアやWindowsを想定して設計されていれば
付属ソフトやWindowsを使わないことによって
そういったマルウェアまでを無効化できる可能性があります。