- 締切済み
SPレコードのデジタル化やってみました
前回の質問の続きですが、アドバイスをもとにしてやってみました。 プレーヤーはKenwoodのKP-9010 カートリッジはShureのM75MB type II にJICOの3ミルSP針を付けました。 今回は45回転で、そのまま普通のイコライザーを通して44100Hzで録音してから、Audacityのサンプリング周波数設定で76440Hzに設定しました。 当然イコライザーカーブは本来のものとは違っているはずですが、結果はいかがでしょうか? 録音サンプルを添付しますので、御意見をお聞かせ下さい。 また、同じ曲のCD復刻版の音源も付けておきました。 手前味噌ですが、針音が盛大な分、音の鮮度も良いという気がします。 バッハ平均律クラヴィア曲集第1巻第1曲(エドウィン・フィッシャー) http://file.bex.jp/sound/SP/welltempered-01.wav (上のCD復刻版) http://file.bex.jp/sound/SP/Praeludium&FugeNr1inC-Dur.wav シューベルト「野ばら」(イルムガート・ゼーフリート) http://file.bex.jp/sound/SP/heidenroslein-mono.wav
- みんなの回答 (8)
- 専門家の回答
みんなの回答
- iBook 2001(@iBook-2001)
- ベストアンサー率48% (4190/8707)
再び、回答No.5のiBokk-2001です。 「お礼」欄からのコメントを戴き、感謝致します。 『RIAA特性とのずれとか、』 周波数特性上の補正なので、元の回転数が半分なら、再生時の周波数も半分、本来5kHzが2.5kHzに成るので補正誤差がある。本来100Hzが50Hzに成るので、、、、 既に多くの先輩回答者が言及されている通り、SP盤(シェラック盤)は統一された等価が各社マチマチだったり、機械式録音と機械式再生時は「イコライザー」という等化回路を前提としていなかった、と言う状況も在るので、聴いてみて大きな違和感が在るのなら「トー^ンコントロール」で適宜調整すれば良い。と言える部分でもあります。 (そもそも、現代オーディオと言う感覚では、広帯域の記録が出来ていないのですから、重要な中域をより良く再現し、後は高低バランスを、という感覚で良いと思うのです。) 音程(ピッチ)に関しても歴史的には「78回転」と言うのは一つの基準では在りますが、レーベルや時代により、適切な音程を得るには、かなり広い余裕度が求められ、当時のプレーヤーには回転数の可変調整機構が付いているのが常識的だった、と言うのが現実です。 イコライザ時定数にも、音程に関する回転数にも大きな許容範囲が在って、その中で聞く側の人が調整しながら「正しい」と思われる音で聴く、と言うのが基本に成って居ました。 試聴させて頂いた音源は、音程的にも安定し、音質的も個人的には大満足でした。 しかし、今後のソース等をネット上でアップし続けますと、著作権関連の問題が出てくる可能性が有るんじゃないか?と思います。 著作権を持っている管理者側から「警告」が出るまでは大丈夫でしょうが、問題指摘をした本当の著作権管理団体や弁護士や裁判所からの警告通知が来た場合、すぐにアップした最初のメニューページは閉鎖して下さいね。 (残ったリンク先のデータ管理は、サーバー側へ一応は連絡して、放置?実質的な対処を任せて放置していてもモンダイは無い。。。) そらく、オリジナル音源では無く、市場無さ性が出来ない環境で、どうにか満足できる音に出来た変換音、と言えば、著作権モンダイはクリア出来るんじゃないか。。とも思われます。 (それも、まだ著作権にコダワル側から言われたら、と言う事になりますので、おそらくほぼ問題にはならないと想像出来ますが、一応考慮しておく方が良いと思われる部分です。) 個人的には、アップして戴きました「テスト音源」を聴かせて頂き、とても感動しました。 ヘタな復刻音源より、とても鮮度が良い音源は、私個人には最高の楽しみでも在りましたよぉ♪ (注意←☆ 音質的にあれこれ最善のバランスよりも、多少の弱点が在っても素材本来の「良さ」が大きく感じられる方が好きなのです。あくまで個人的感s堂に過ぎませんけれどね。汗) 音源ソース、SP盤は再生機器により、違う再生音で違う良さを感じ取れることが多々在りますので、納得出来る音保管、アーカイブしても、将来違う再生環境で聴けるよう、保管しておくのがベターなのかもしれません。 可能ならば是非とも、元のSP盤、将来の再生に向けて保存してくだいさい。(個人的な「お願い」でも在ります。) 今夜も「よっぱぁ~☆」状態なので、ほぼ支離滅裂な書き込み、ほんとにごめんなさい。 (今月は1日から、おそらく28日までの「毎日呑み会」の予定です。汗;;;)
- John_Papa
- ベストアンサー率61% (1186/1936)
No.3です。 添付図は、AudacityでBefore and Afterの差分が抽出できるので、「クリックノイズの除去」で除去されたノイズを表示させてみました。 上は初期値のパラメータ210-30で下は100-40です。 210-30でも大きなクリックノイズは除去されていますが、100-40では細かいクリックノイズまで広範囲に除去されています。 100-40でも音質はほとんど変わりませんので、このケースでは効果的です。が、100以下にすると除去成分が急に多くなり音質にも影響が出始めます。 Audacityをお持ちなのですから、使わない手はないですね。
お礼
John_Papa さん、以前にもお世話になりました。 今回も、大変参考になるご教示の数々、本当にありがとうございます。 確かに、210-30でも、100-40でも、音質自体はほとんど変わらないようです。 また、ヘッドフォンで聴いてみると、確かにクリック除去しないと大変ですね。 ただ、私の古いAR-4xで聴いていると、クリックノイズはあまり気になりません。 むしろノイズ除去しない方が、気分がすっきりする気もします。 また、除去するのなら、ある程度しっかり除去しないといけませんね。 最初、もっと弱い除去をしたところ、かえってクリックノイズの音質が太くなって耳障りになりました。 ともかく、最初のデータをしっかり保持した上で、いろいろ試してみようと思います。
質問者様のセンスの良さなのでしょうか。 こんなにも綺麗に録音できるんですね・・・。 元の音の知らないですが、とっても自然に聴こえますし、 そして聴きやすいです。 SPのイメージと言えば、ノイズの中で音楽が鳴っているアジのアル音 っという感じでしたが、あまりにも音楽部分がクリアに録音されているので、 ノイズを後から付け足したように感じなくもないです。 でも音楽に集中していればノイズは気にならないくらい聴いていたいです。 こんなことができるなら、SPを購入したくなりました。 こんな体験ができてうれしいです。 ありがとうございました。
お礼
いやもう、そこまでほめていただいて、とても嬉しいです。 豚もおだてりゃ木にも登る心境です。 今まで78回転のプレーヤーがなければ再生は無理と思い込んでいて、あまり安っぽいものはいやだし、きっちりしたものは置く場所もないしであきらめていました。 交換針(または対応カートリッジ)の購入だけで再生ができるのですから、広くおすすめしたい方法です。 音楽を聴いていただきありがとうございました。 いずれ全曲完成したら、同じページに公開するつもりです。 http://file.bex.jp/sound/SP/(まだ何も表示されません)
- iBook 2001(@iBook-2001)
- ベストアンサー率48% (4190/8707)
はじめまして♪ 聴かせていただきました。 (今回はiPad2で聴いて、なかなかしっかり出来てる、って事でイヤホン端子からマランツのプリメイン、アルテックで楽しませていただきました。) 良いですねぇ☆ 諸先輩が細かい部分について詳しくアドバイスを下さっていますのを、拝読し、もはや私から新しいアドバイスも無いのですが。。。。(汗) 確かにスクラッチノイズは多いのですが、綺麗に鳴っているので、私はあまり気にならず、音楽を楽しめました。 しかし、一般的には、もう少し目立た無いようにできれば、なおベター。と言うところでしょう。 プリメインのトーンコントロールでハイを抑える程度でも、私なら大きな不満は無いのですが、コンピューターを用いる場合なら、編集ソフトで、手を加えたい、とも思います。 ただ、「聴きやすい」音を求めていくと、音の鮮度が落ちたような感じになる事も在るため、どの程度までで終わりにするか、これが難しい。 後から手を加える事は、何年後でもできる事なので、まずは一番最初のオリジナルデータをしっかりと保管しておくのが良いと思います。 いやはや、理論的には大丈夫。と理解はしていましたが、ここまで大成功とは。。。 ご質問者様の努力の賜物でしょう。 しかし、これを聞いてしまうと、我が家の死蔵しているSP盤も、デジタルアーカイブせねば、、、
お礼
RIAA特性とのずれとか、45-78のシフトとか、よほど変な音になるかと思っていたのですが、結果としてはあまり問題ないようですね。 全部変換できたら、どこかに公開しておこうと思うのですが、その際は周波数変換だけを行ったものを提供して、自由にノイズ処理していただく方が良いかなどと考えています。とりあえず、http://file.bex.jp/sound/SP/までは生かしておいて、そこから飛ぶ形にしたいと思っています。そのうちまた思い出されたときに一度このURLを見て下さい。 デジタル時代にデジタルだからこそSPの音がよみがえるというのは、なんだか面白いことです。
- HAL2(@HALTWO)
- ベストアンサー率53% (2345/4395)
私は 78rpm SP 盤の再生経験がない (多分(^_^;)) ので門外漢と思っているのですが…… >当然イコライザーカーブは本来のものとは違っているはずですが、結果はいかがでしょうか? Equalizer Curve の精度は気にしなくて良いと思います……実際、綺麗な音に変換されていますし(^_^)/ 78rpm 時代は RIAA (RCA New Orthophonic)、EUR 78、Decca FFRR LP、AES、Columbia LP、American78s 等々、様々な Equalizer Curve があり、Pro' 用機器では http://www.ippinkan.com/emt_jpa66.htm のように Curve 調整を可変方式にして対応させていたようですね。 実際、下図 (ElectroVoice PC2) のように American Standard の RIAA と Europian 方式とではこれ程までに異なるものですし……。 Disc 毎にきちんと調べて最適な Equalization を施したところで Equalizer、Amplifier の Maker や型番を変えれば複た音色も変わるのが Analog Audio ですので Equalizer Curve を厳密に拘る必要はないと思います。……実際、私は LP Disc を聴いていた 70 年代に「Phono Cartridge を替えるとこんなに音色が変わるのだから Amplifier で RIAA±0.5dB なんて高らかに謳い挙げても意味ないじゃん(^_^;)」と思っていましたし……まぁ Microphone、Mic' Setting、Tape Recorder、Tape Maker/型番、Bias、Equalizer、録音 Level、Tape 走行速度を替えて音色変化を積極的に利用していた録音 Mania ならではの発想かも知れませんが(汗)……。 紹介された録音 Sample……本当に良い出来映えだと思いますよ。 TV で観た事がある 78rpm Disc 再生映像の音よりも遙かに素晴らしい音ですし……と言うより「SP Disc は昔の Player や Amp' で再生するよりも現代の Player に ADC (Analog Digital Converter) を直結して PC (Personal Computer) の Software で補正した方が遙かに素晴らしい音にできるのではないか」と思い始めました(^_^;)。 ELP という Maker が昔、Laser Pick Up の非接触型 Phono Disc Player で 78rpm 対応型を発表したと記憶するのですが、今でもあるのかな……って Maker は未だありますし、78rpm 対応かどうかまでは判りませんが製品も販売されています。 http://www.laserturntable.co.jp/first/index.html ……でも、御質問者さんの録音 Sample を聴いたら 78rpm SP Disc 再生に ELP-LT のような高額の System を探す必要などない事を痛感しました。……まぁ割れたり欠けたりしている Disc ならば兎も角も、いや、そんな Disc でも Digitize 可能かも……。 Digital Code 化した Data は Analog 補正とは比較にならないほど音質劣化を伴う事なく (全くないわけではありませんが)、如何様にも加工できますので、最も大切なものは Digitize された Data の質であり、次に大切なのは Digital 補正の順番です。 A No.3 John_Papa さんが仰るように Digital 演算補正の順番をいい加減に行ってしまうと、順番が正しければ補正できた筈のものが補正し切れなかったり、或いは逆に余計な付帯音となってしまう場合がありますので……私は Digital Audio 時代になる以前から FM (Frequency Modulation) Synthesizer の Modulator で「変換 (Digital ならば演算)」の順番を間違えると音がまるで違うものになる事に惨々悩まされた経験があるので「操作の順番」は身に染みて気に掛けているのですが、 Digital Audio は Digitize した Source さえしっかりしたものが得られていれば何度でもやり直しが利くので便利ですね。 ADC の善し悪しは……私は DAT 内蔵のものや、単体でも安物の ADC しか使ったことがないし、安物の ADC でも充分に満足な音が得られたことから何も推薦できる知識がないのですが……(^_^;)。 繰り返しますが、安物 ADC で満足してきた私の感覚では、御質問者さんの録音 Sample は既に「TV 番組で紹介される 78rpm 盤の音より遙かに素晴らしい音」でしたよ。 後は Digiral 補正の順番を練り直し、最も良い音質感を得られる補正を練り上げて行くことですね。 素敵な Audio Life を(^_^)/
お礼
イコライザーは回転を落したものにRIAAがかかっているのでどうかと思ったのですが、結果的にはあまり問題ないようで、安心しています。 デジタル加工は少ないほど音質の鮮度は保てる道理なので、フラットで録音してイコライズするよりむしろ良いかという気がしてきました。 ここで使ったADCは、中古で3000円で買った、Roland UA-30というものです。 最初はさらに安いBehringer UCA222を使うつもりだったのですが、カートリッジの出力が高すぎて、レベルオーバーになってしまうので、ライン入力レベルの調節ができるUA-30を使いました。この部分はあまり影響しないのではないかという気がします。 ともかく、おほめにあずかり勇気百倍です。手順が決まれば、全曲完成させて、http://file.bex.jp/sound/SP/で公開するつもりです。
- John_Papa
- ベストアンサー率61% (1186/1936)
こんにちは。 思ったより良いですね。 更に、Audacityで、エフェクトを使ってクリックノイズの除去(210-30)をするとプチノイズがかなり取れて、副作用で高域もまろやかになり、聞き易くなりました。まだノイズは残っていますが、ピアノの音にはCDより好感が持てます。 できれば、クリックノイズの除去はサンプリング直後にやっておきたいですね。サンプリング変換すればクリックノイズも訛りますので。 なお、Audacityにはイコライゼーションの中にRIAA曲線も標準で備わってます。これを使えばRIAAも反転した 逆RIAAも掛けられます。 理想的には、カートリッジ→マイクアンプ(フラット増幅)→サンプリング。→クリックノイズ除去→サンプリング変換→RIAA。 なのでしょうが、Phonoアンプ経由でサンプリングした場合、サンプリング変換前に逆RIAAを掛けてFlat化しておく手も有りかなと思いました。SPがRIAAではないことは承知してるんですけどね。 RIAAフィルターを編集して、新しいフィルターとして登録する事も可能ですので、試行錯誤の労を厭わなければ音色とノイズとの折り合いが良いカーブを作り出す事も可能です。 でも、クリックノイズの除去だけで、ここまでの音が引き出せるのだから、成功と言えるのではないでしょうか。
お礼
すべての回答をベストアンサーにしたい気持ちですが、John_Papa さんの具体的なアドバイスがとても役立ちました。
- A88No8
- ベストアンサー率52% (836/1606)
こんにちは 聴かさせて頂きました、労作お疲れさまですm(__)m CD復刻版で聴くと、元音源のSP盤(おそらく1933~1936年ぐらいの初期の電気吹き込みと思われます)では、高音は12~3KHzが限界でそれ以上の音域は元々記録されて無いと想像しましたf(^^; 質問者さんの力作は、20KHzまでスクラッチノイズごと記録されているのでスクラッチノイズが生々しく聴こえました(゜o。)☆\ばきっ 初期の電気吹き込みでは、CDほどの高音帯域は使えなかったでしょうから、あらかじめスクラッチノイズごと15kHz以上をカットして録音した方が音楽そのものがよく聴こえてよかったかも知れませんねm(__;m P.S. SP盤の回転数に関して当時はとても曖昧で78rpmではなく80rpmのものがほとんどだったとか、長い演奏時間のものは72rpmに落として録音したなど聞きおよんでおります。 正確に再生するには、本人が使っていた楽器の調律がどうだったかを調べてそのピッチになるように回転数を調整しないと正しくないとおじいさんが申しておりましたm(^^;mご参考まで
お礼
高域については、もともと78回転のものを45回転で録音してから速度とピッチを変換することになるので、よけいに高域が生々しくなる(44.1kHz録音の記録限界でカットされる)わけですね。 ノイズだけ生々しくなってもしかたがないので、高域をどのあたりでカットすれば良く聞こえるか試してみたいと思います。 もともと、周波数がずれた状態でRIAAカーブがかかっているので、よほど変なバランスになるかと思っていたのですが、ノイズはともかく音楽自体のバランスはCD復刻版と大差ないように感じたので、そのあたりのご意見を伺いたいと思ったのです。 つなぎ替えが面倒なのでまだ実用化はしていませんが、「MM型カートリッジ→マイクプリアンプのHi-Z入力→レコーダー」の経路で正常に録音できることは確かめていますので、アンプのイコライザーは使わず、フラットな録音にソフト的にSPに適したイコライザーをかけることを目標にしています。その際高域のカットもいろいろのカーブで試すことができます。 ピッチに関しては、とてもそこまで調べられないので、後のLPやCDの復刻版を参考にするしかありません。 大変参考になりました。ありがとうございます。
補足
全曲完成したら、http://file.bex.jp/sound/SP/で公開するつもりです。
- sirasak
- ベストアンサー率27% (348/1287)
おめでとうございます。 音楽自体はよく出来ていると思います。 WAVで40kHzが出ているようですが、PCのせいか音が途切れ途切れになります。 ハイレゾを意識されていると思いますが、MP3で十分と思います。 やはり雑音がひどいですね。
お礼
「音が途切れ途切れ」というのは、おそらくストリーミングの際のダウンロードの問題でしょう。右クリックしてパソコンにファイルを保存してから再生すれば音が途切れることはないと思います。 CDで商品化する際には、確かにノイズだらけではクレームが付いたりするので、ノイズ処理をせざるを得ないでしょうが、個人が自分のコレクションを楽しむのには、むしろノイズも含めてありのままの再現が望ましいと思います。それでも、PEARLの復刻などはかなりノイズを残すようにしています。 CD化しても、もともとレコードをかけたときと同じ音がすることを心がけていますが、今回はリアルの再生は45回転しかできないので、リアルの音はこのようなものかと想像しています。 感想ありがとうございました。
補足
「WAVで40kHzが出ている」?「音が途切れ途切れ」? 「ハイレゾを意識」? どれも意味が分りません。 雑音がひどいのはSPの本来の特性ですから。 ノイズ処理をした方が良いかどうかは、個人の好みと思います。
補足
著作権問題についてご心配いただきありがとうございます。 実は、これについてはかなり研究したことがあります。 「著作権」というのは文字通り作曲者や編曲者の権利です。 演奏者の権利は「著作隣接権」となります。 著作権は著作権者の死後50年までという、かなり長期の保護がありますが、著作隣接権はそれが「商業レコード」として発行されてから50年間という保護期間になります。(どんなに古い録音でも、「秘蔵の録音」が初めてCD化されたような場合はその日から保護期間が始まります。) 現在では、1964年12月31日までに発行されたレコードが、著作隣接権保護対象から外れており、つまりパブリックドメインになっているわけです。(バッハやベートーヴェンの場合です。ショスタコーヴィチなどはまだ死後50年たっていませんから著作権保護対象です。) そういう録音がヨーロッパの復刻専門レーベルなどから10枚組1,000円というような価格で発売されたりしています。カール・リヒターのマタイ受難曲というような有名録音も、すでにパブリックドメインです。もちろん、オリジナルマスターテープはその会社が保管しているわけですから、自由と言っても限界があります。 一つ例をあげると、ヘルムート・ヴァルヒャのバッハオルガン曲全集が、ドイツの別レーベルから格安(確か12枚組で1,500円ぐらい)で出ていますが、これなどはおそらくドイツグラモフォンのCDをコピーしたものでしょう。安い以外に何の価値もないものですが、法律上は問題がありません。 ただ、オリジナルの全集にはヴァルヒャの即興演奏が入っていますが、別レーベルでは省かれています。理由は最初に述べたように、即興演奏すなわちヴァルヒャが作曲者なので、まだ著作権保護対象から外れていないからです。 しかし、SPレコードの多くは「原盤」というものが存在しないので、個人蔵のレコードなどを復刻するしかない場合がほとんどです。これは復刻の一つ一つに独自の価値があり、できたらそれを金儲けの手段にするのではなくて、文字通りのパブリックドメインとして公開するのが望ましいと思っています。 なお、CD化されているLPレコードでも、CD化の際に音のバランスががらりと変わっているものが少なくありません。CDだから音が悪いのではなく、音を悪くしてCD化したとしか思えないものもあります。そういうものは、マスターテープ云々にかかわらずLP盤の復刻を公開することには意義があると思います。(一例として「古い録音を聴く」で検索してみて下さい。)