若いころ、たぬきの肉はかなり食べました。牛肉や豚肉に比べてうまいわけではありませんが、当時滞在していた地域では、かなり安かったのです。
臭くて食べられないと思っている方も多いのですが、これには誤解があります。
たぬきは、尾の付け根近くに臭腺があり、皮を剥くときに誤ってこの臭腺を傷つけると、たちまち全体に強烈な悪臭が廻り、口に入れることができなくなります。
一度数人で、この悪臭の廻った肉を何とか食べられるようにしてみようと、調味料や料理方法を試してみましたが、ためでした。
プロの猟師ではないが、狩猟免許を持っている人が、自分で獲ったたぬきを自分で解体して、失敗したものをそしらぬ顔で売りつけられたという経験もあります。
そういう経験もあり、信頼できる人から買うか、そうでなければ、丸ごと買って信頼できる人に解体を頼んでいました。
味についてもう少し、確かに牛や豚に比べてうまいわけではありませんが、野性味と言うかなんともいえぬ味わいがあることも事実です。また食べてみたいという気持ちもあります。
しかし、今実際に口にしたら喉を通らないかもしれませんが。
昔話の場合は、かつては当然ながら、食肉用に動物を飼育するということはありませんでしたので、野生動物の肉はそれなりに貴重品であったと思われます。
うまいまずいと言っても、食用になる動物は限られていますので、鳥類やイノシシ・シカなどには及ばないとしても、それなりにうまい食料と考えられていたのではないでしょうか。
現在流通している肉と比較するのは、意味がないと思います。
お礼
ありがとうございます。特殊調理が必要な食材なんですね。名物料理として普及してないのはあまり美味しくないからなんでしょうね