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テロリズムとレジスタンス運動、戦争の違い
テロリズムとレジスタンス運動、戦争の相違点が良く分かりません。 私は、テロリズム:政治的目標を達する為に、無関係の人を襲撃する、戦争:政治的目標のために軍事力を行使する、という位に考えたのですが、レジスタンス運動、抵抗?というのがあまり理解できません。というかレジスタンス(運動)と言うものが良く分からないので、どうか教えて下さい…!
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テロリズムは、国家の秘密工作員または国家以外の結社、グループがその政治目的の遂行上、当事者はもとより当事者以外の周囲の人間に対してもその影響力を及ぼすべく非戦闘員またはこれに準ずる目標に対して計画的に行なった不法な暴力の行使をいいます。 これに対して、レジスタンス運動はいやがらせやサボタージュ、武装してのゲリラ,パルチザン活動などに分類されます。 戦争は、主に国家が、軍事力・武力・国力を利用し、作戦・戦闘を組織的に遂行する行為および状態です。 ここで、紛らわしいゲリラ活動≒レジスタンス運動とテロリズムとの違いを述べますと以下のようになります。 テロとの違いとしてゲリラは、 <1> 戦争のしきたりに従って戦うものであること <2> 軍事的な正規軍に対する補助的なものであること <3> 非戦闘員には手出ししないこと 技術的側面からは、 <1> ゲリラは、テリトリーの支配を第一に考えるのに対し、テロリストは、相手への心理的効果を第一に考えること <2> 戦闘行動に携わる人間の数がテロリストは、小人数(最大でも15~20人)であるのに対し、ゲリラは、中小隊等部隊単位で行動すること <3> 使用する武器がゲリラは貧弱、劣悪なのに対し、テロリストは、創意工夫に富み、ハイテク化した武器、爆弾等を使用するため、戦術の展開もバラエティーに富んだものとなること テロリズムは政治的目標の達成のために無関係の市民をターゲットにしますが、ゲリラ活動は意表をつくやりかたで武器をとって軍部独裁政権と闘います。ゲリラの掟では市民=人民に危害を加えてはいけないです。ゲリラは市民とともに戦っているという意識があるようです。 あと、テロは、目的を達成するための計画が雑であることが多いですが、ゲリラの場合、軍事的な行動および集団の目標達成のため、綿密な計画の上で行動します。 ゲリラ戦はもともとジャングルに潜み、通りかかった敵兵を個々に殺傷していく戦闘でした。しかし、ゲリラが都市部でも活動を行うようになると市民も巻き添えになってきました。ここで、テロとゲリラとの線引きがあいまいになったのだと思います。
- ismael
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レジスタンスとテロの一番の違いは、前者は『国民的』な支持があった『被占領地に於ける武力行為』ということだと思います。 ビシー政権はナチの傀儡政権でしたからこれに対するフランス国民の武力行為はレジスタンスですが、現在の日本の政権に対する日本国民の武力行為はテロです。 「灰とダイヤモンド」で描かれた武力行為はテロだと考えます(私はテロを全面的に否定はしません)。
- SCNK
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政権とか占領者に抵抗すれば、手段にかかわりなくレジスタンスですね。したがって方法としてはテロもありますし、ゲリラ戦もあります。 テロリズムは、無関係の者を対象にするとは限りません。一番狙われるのは、やはり関係者です。要はターゲットは誰であれ、政権に圧力がかかればよいのです。 戦争とは、武力を用いて相手に我の意思を強要することです。ただこれの主体となるのは国家の軍隊か、それに準じた組織、または交戦団体の軍事組織の場合です。 しかし現在、戦争もどきが昭和3年のケロッグブリアン条約以降増え、現在では、厳格には戦争は起きていません。すべて戦争もどきです。なぜならこの条約で戦争が違法化されたからです。そのため現在では戦争とはいわず武力紛争ということが多いです。
お礼
ご回答ありがとうございました! 一番危険なのは関係者というのは、今まであまり考えていませんでした。参考になりました。
こんにちは。 テロとレジスタンスの定義は他の回答者さんに書かれてますので、その中に正解があると思いますので、他の視点から回答しますね。個人的な意見なので読みとばして もらっても結構です。 テロの場合は、「現状を打破する」、レジスタンスの場合は、「現状を復旧する」、ように思われます。ですから国家単位のテロもあれば、たった一人のレジスタンスもありえるのではないでしょうか。 レジスタンスだからと言って民間人を殺傷しないことは ないと思いますし、テロリストが民間人をターゲートに するのは、全世界に対してアピール度が高くなるからではないでしょうか。 以前ポーランドのワイダ監督の「灰とダイヤモンド」という映画を見て主人公の行動が、はたしてテロ行為なのか、レジスタンス行為なのか疑問におもったことがありました。 私にとって、テロ行為がレジスタンス行為に、あるいは レジスタンス行為がテロ行為に、瞬時のうちに変わってしまう様な気がしてなりません。
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お礼
ご回答ありがとうございました! 灰とダイヤモンドは私も同じような感想を抱きました、あれは・・・テロでしょうか・・。
- shiro-to-kuro
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戦争 ある政治的目的の為に「政府間」で行われる武力行為(ルールに基づいて開戦・終戦を行う) レジスタンス 軍事的な侵略に対して「民間で」行われる抵抗運動 テロ 政治的なアピールを行うために「民間組織が」行われる武力行為 といった感じだったと思います。 レジスタンス運動として名高い第二次大戦の時のフランスも、政府は既に降伏しており、民間での抵抗でしたし、アルカイダの組織も基本的には民間のものです。 もっとも、高性能の兵器などが開発され「政府間の」武力行為が行いにくくなったり、また「国家テロ」などという言葉が出来たりしているので言葉の定義がずれてきているような部分もありますが・・・。
お礼
ご回答ありがとうございました! レジスタンスは民間の行動だと言う事に改めて気付きました。
- buzz_buzz
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レジスタンス:(1)『ある一定の目的を達成する為だけの』、侵略者に対する、(2)『武力を含めた』行動 テロリズム:(1)『発端はある目的の為であるが、殺人をも目的とした』、侵略者に対する、『武力』行動 という違いだと思います。 (1)については、レジスタンスはあくまで侵略軍、侵略国から国を守る戦いであるのに対し、 テロは必ずしも目的達成につながらなくても、インパクトがある形で侵略者を殺すことが目的の一つに なっている点が違うと思います。 例えば、ワールドトレードセンターに飛行機を突っ込ませることにより、イスラムが守られるわけでも何でもなく、 これはレジスタンスでなくテロでしょう。 しかし、米軍の虐殺などを侵略だと判断する人にとっては、米軍への攻撃はレジスタンス的側面があります。 (2)については、レジスタンスは目的達成の効果がある限りにおいて武力行使を行いますが、テロは殺すことが目的なので、 必ず武力行使に訴えてくる、という違いがあるでしょう。 例えば侵略軍を国から追い出すまではレジスタンスでしょうが、そこからさらに攻め込んでいって相手の国で 爆弾攻撃をする、などということになればテロと言えるでしょう。 必ずしも私の説明と一致しませんが、参考文献をつけておきますね。
お礼
ご回答ありがとうございました! 1、2、ともに詳しく説明していただき大変助かりました。
- lvmhyamzn
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正義の観念があるかないかでしょう。 不十分ではあるけど、米軍が無関係の人を殺したりした場合は、関係者が処罰されるとか、せめて遺憾の意を表明する。最低でも何らかの弁明(民間人が標的ではなかった)をする。 テロリズムはもともと無関係の人をも標的にする。 あとは、定義する人の思想で別の考え方もあるでしょう。 米国は爆撃で民間人を殺しているからテロリストであると主張している人は、だいたい、イラクの武装勢力やパレスチナ過激派のことを、民間人を殺しているのにもかかわらず、テロリストではなくてレジスタンスと呼ぼう言ってました。 俗に言う「テロリストである人間は、別の人にとっては自由のために戦う戦士」論です。 私は前者だと思いますが。 後者は恣意的ですね。
お礼
ご回答ありがとうございました! 「テロリストは自由の為に戦う戦士」論の矛盾を考えてしまいました…。
レジスタンスで思い出すのは、第二次大戦中のフランスかなぁ。 占領軍であるドイツ軍に、せっせと攻撃をしていました。 なんだか見てきたような言い方ですが。(笑) 侵略軍に対する、抵抗運動でいいのでは。 どちらの視点から物事を見るか、というのもあるよね。 イスラエルに対するパレスチナの攻撃は、テロかレジスタンスか。 軍に対する攻撃だけならレジスタンスだけど、民間人をも対象にした段階でテロになると思うのだけど、どうだべか?
お礼
ご回答ありがとうございました! 民間人を対象にした時点からテロというのは自分にも理解できました。
お礼
お礼が遅くなり申しわけありません。 ご回答本当にありがたく思います。