私は東京生まれ東京育ちなので大阪についてはよく分かりませんが、話を聞く限りは大阪というのは「貧乏人に優しい街」なんだという気がします。あるホームレスが市役所に生活保護の申請をしたら、担当の職員から「ウチの市では通りませんが、これなら大阪市だと通ると思うので大阪市で申請してみてはどうですか」といわれたそうです。たぶんその職員さんは親切でいってくれたと思うのですよね。仕事柄どこが基準が厳しくて、どこが基準が緩いかよく知っているのでしょう。そして、職員さんなりにそのホームレスに同情したのだと思います。
大阪にホームレスや行き場を失くした人たちを受け入れる病院があるそうです。ただそこの病院はもう内部は病院の体を成してないそうで、清潔感からほど遠いホームレスの爺さんたちが雑魚寝をしているような状況だそうです。でも、とにかく「行き場がない人を受け入れる施設がある」んですよね。東京にはそういう施設はないと思いますし、あったとしても小規模でひっそりとやっていると思います。遠く離れた場所までそんな噂が聞こえてくるほどおおっぴらにはできません。そういえば、映画「おとうと」で鶴瓶さん演じるどうしようもない弟が行き場を失くして転がり込んだ施設は確か大阪にあるという設定でしたよね。
私は東京の人間ですから、大阪都構想でどう変わるのか一応新聞などでも読みましたがよく分かりませんでした。まあそこまでの強い関心はなかったというのが実情です。よそ者だから「おおさかと」って言いづらいなあくらいでした。
んで、結局否決したということは、大阪人は結局「大阪であること」を選んだのではないかな、と思います。都になれば財政状況は改善した可能性は高いと思います。しかし財政が改善するということは、恩恵を失う人たちも少なからず出てくるということだと思います。
橋下さんは「採算が合わない」という理由で公共施設の閉鎖を決めたり、伝統芸能への支援打ち切りを示唆したり(あれ、結局どうなったのでしたっけ?)ということをしました。ドライな東京人は、「いくら公共性があっても採算が合わなければ閉鎖もやむを得ない」というのは納得しますし、「助成金をアテにしないで、自分たちでチケットを売る努力もしろ。元々は興行だろ」というのもご尤もだと思います。まあなんというか、「やるのも自由だが、いちいち面倒なんか見てやらないよ」ではあるわけです。
だけど公共施設閉鎖や伝統芸能の支援打ち切りへの市民(府民)の反発はすごかったですよね。結局そこは「情」なんだろうなあと思います。
大阪で人気になったタレントさんには二つの道があるそうですね。ひとつは東京進出。成功すれば大阪時代の何倍も稼げる。しかしその反面、市民から「大阪を裏切って東京に行った」ともいわれるそうですね。東京進出に失敗しても帰る場所を失うときもあるとか。そしてもうひとつは大阪ひとすじのタレントになること。これのメリットは東京進出ほど稼げない代わりに、ちょいと不祥事を起こそうが何をしようがずっと大阪では売れっ子でいられるそうです。やしきたかじんさんなんかが典型ですかね。
都構想に反対する人は、こういう言い方をすればよかったんじゃないでしょうかね。
「大阪が、東京みたいになってしまうんやで。それでええんでっか」
お礼
そうですね。大阪市が無くなるのが嫌だったと言って反対しておいて、でも改革は して欲しいという矛盾なお年寄りばかりでしたね。大阪市なんてなくなっても何にも 影響ないのに反対派の言葉に誘導されてしまいましたね。 敬老パスを廃止されたことを恨んでいるお年寄りの恨みかもしれません。 回答ありがとうございました