かつて主に体育教師によって「健全な精神は健全な肉体に宿る、だ!」などといわれて質問者さんみたいなタイプの人がいろいろと被害に遭いました。元々の言葉は単に「健全な精神に健全な肉体」とだけあり、どこにも「に宿る」なんて書いてないそうですよ。
ところが近年になって主に脳科学者によって「どうも脳科学的には健全な精神は健全な肉体に宿るのは正しいっぽい」といわれるようになってきました。
かつては、「脳が筋肉を支配している」と思われていました。だけど、色々分かってきましたらむしろ「脳は筋肉に引っ張られる」ということが明らかになってきたんですね。「脳が筋肉のスイッチを入れる」と思っていたら、実は「筋肉が動くことで脳にスイッチが入る」ということが分かってきたのです。
そして、体力がある人は精神力もあるんです。特に忍耐力という点でね。体力がある人のほうがうつ病にもなりにくいし、回復も早いそうです。私は元うつ病ですが、うつ病時代にも薬を飲みながらジムに通っていた時期がありまして、そのおかげで寛解したとも思いませんが、体力をつけることで精神力のキャパシティも増えたことは間違いないと思います。肉体が疲労すると頭が回らなくなるのですが、頭が疲労困憊しても、体力があるうちはまだなんとかなるんですね。だから軍隊ではやたらと肉体訓練をするのだと思います。兵隊さんをするためには体力が必要ですが、ストレスと危険に満ちている戦場で生き残るためには、体力はありすぎて困ることはないということですね。レスキュー隊の人たちも、極限まで体力を追い込まれます。
またごく一部の個人競技を除けば、スポーツでは協調性が求められます。集団競技なら尚更ですね。個人競技の陸上だって駅伝になれば突然集団競技になりますし、格闘技だって練習相手が必要です。また試合というのはどんなレベルであっても困難を伴うものなので、その困難に立ち向かったり耐える精神力も鍛えられます。
一般的なサラリーマンで最も求められる能力は、周囲と上手くやる協調性と不満や困難に耐える忍耐力です。いくら仕事がデキても周囲と合わせられない人は疎まれ、居場所がなくなります。私の昔の先輩にもいました。非常にキレる人でした。仕事もキレますが、違う意味でもキレる・笑。私は見たことなかったのですが、キレると刃物を振り回すんだそうですよ。もうね、みんな戦々恐々でしたよ。でも仕事はデキるから上司も困っちゃってましたね。
一般的には運動部出身の子はそういう能力に長けている傾向があるので、優遇されることはあります。
蛇足:就活などで実は一番評価されるのは、運動部のマネージャーだった人です。人が嫌がる裏方ができる人っていうのは非常に評価されますよ。
お礼
なるほど…と感じさせられました。確かに体を動かすとスッキリすると思うときはあります!父の言っていることは偏っていて行きすぎですが、あながちウソでもないかもしれませんね。 ありがとうございました!