- 締切済み
絵画配列の低さについて
こんばんは。 先日、WAIS-IIIを受けたところ、数値は平均的なのに、絵画配列のみが低く気になりました。 実際、人とのコミュニケーションに恐怖を感じる節があり、新しい環境(社会人1年目)になった今、どのようにカバーしていけばいいのだろうと悩んでばかりいます。 例として、よく会話がぶつかる、冗談に上手く付き合えない、とんちんかんな回答をしてしまう、語彙を強く言ってしまう、失礼な態度をとるなどです。後から気づき後悔することが多く、自己肯定が低いです。 すみませんが、アドバイスのほどよろしくお願いします。 全IQ 98 動作性 95 言語性 100 言語理解 102 作動記憶 96 知覚統合 103 処理速度 102 単語 10 類似 9 知識 12 理解 10 算数 11 数唱 8 語音 9 配列 5 完成 9 積木 13 行列10 符号 10 記号 11
- みんなの回答 (2)
- 専門家の回答
みんなの回答
はじめに、断っておきたいことがございます。 私は専門家ではないので、息子の主治医から聞いた説明や息子の普段の様子から推理しながら話すよりないので、他に良い表現が思い付かず、質問者さんに対して失礼な内容になっていると思いますが、どうかお気を悪くなさらないでください。 一般人からの回答なので、結局は参考程度に…ということになってしまいますが、なんの根拠もなく話すことではございませんので、何かしら心当たりやヒントになることがあると思います。 ですので、少しでも役立てていただければ幸いです。 また、先の回答者さんが仰るように、WAIS-IIIなどの検査結果については、検査を行った臨床心理士さんに説明して頂くのがベストだと思いますので、その辺りのことを検査を受けた医療機関に直接交渉してみてください。 医療機関側の都合で精神科医としか対面できない場合、医師は臨床心理士さんほどには詳細な説明は出来ないかもしれませんが、医師のもとにも心理士さんの書いた検査報告は届いていると思いますので、何も情報がつかめないということはないと思います。クライエントには知る権利がありますから、説明を求めることは失礼ではありませんので、先ずは訊くことだと思います。 _______ 私の息子がLDの診断を受けるにあたって、その判断材料の一つとなる知能検査を受けたのが中学生のときでした。当時はまだ中学生でしたので、受けた検査は成人用のWAIS-IIIではなく、WISC-IIIでした。 ですが、検査対象となる被検者の年齢は違えども、WAIS-IIIもWISC-IIIも検査項目や評価の仕方などには大差はないはずですので、解かる範囲で絵画配列について回答させていただきます。 WISC-IIIの場合になりますが、絵画配列というのは、簡単に言えば順序をバラバラにした紙芝居のような絵を見せられて、物語としての順序を自分で推理して、正しい順番に並び直して完成させるというものです。 要するに、これを解くには時系列が分っていなければ、正解が出せないということになります。絵を見せられて、ある出来事の次にはどういう出来事が繋がっていくのかという起承転結を見出す力がないと、この問題は解けません。 息子の場合は、下位検査の中で絵画配列が一番高得点だったのですが、それと関係あると思います。検査を受けた当時の息子は、LDの本格的な治療を受ける前でしたので、文章を書いたり、話すことはあまり得意ではありませんでしたが、当時から物語に対する理解力は高かったのです。長編物の物語を読んだり、映画やドキュメンタリーなど、筋を追って理解するのが得意で、それは今も変わりません。 息子は話をしているときに、時系列が滅茶苦茶になることはないし、昔と今を混同したりするところがありません。 何が起きたから、何がどう影響を受け、どういう結果になったのかを、常に時系列を追って話しますし、物事を考えるときも時系列に沿って理解します。 これは、絵画配列問題を解く能力と密接な関係があると思います。 _____ 理数系が得意でも、そこそこ収入の良い職業に就いている方であっても、時系列がまるで分っていないように、今と昔、物事の順序を滅茶苦茶にして話す方っていませんか? 話の順番がおかしくなっていたり、物事が起きた順番が滅茶苦茶になっていたり。自分の中で辻褄を合せるようにして、無理矢理、物事の順序を入れ替えて話しているんだろうか? わざとじゃないのか?というぐらい、順番が滅茶苦茶な話をする方に会った、そういう経験はありませんか? 普段の生活の中でも、意外とそういう方っていますよね。 わざとそうしている場合もあるでしょうけれど、本当に時系列に沿って考える能力に問題があって、順番が滅茶苦茶になってしまっているケースがあると思います。 例えが悪いですが、統合失調症の症状が重い方や認知症が進んでいる方だと、時系列に沿って物事を考えたり推理したりが出来なくなるので、絵画配列の問題は解けないと思います。 それと、頭に血が上りやすい方。他には、普段は頭が良いのに口論になると途端に時系列が滅茶苦茶になってしまう方。…わりと、そういう方は多いと思います。 質問者さんの場合は、認知症や統合失調症が進んでいるようなケースとは違いますから、絵画配列が苦手でも、他の得意な面で補って行けると思います。 しかし、先に申し上げましたように、絵画配列の得点が低く出てしまったということは、恐らく、時系列に沿って物事を考えたり推理するのが他の事よりも苦手なんだと思います。 人に何か説明をするとき、起承転結が上手く繋がらない、そういうことがこれまで何度もなかったでしょうか? また、人とトラブルを起こしてしまったとき、思い返せば、過去と今をごちゃごちゃにしてしまっていた、そういうことはありませんか? 直接関係のない昔のことを穿り出してしまったとか、結果から過去を取り出して怒ってしまうなど、時系列を無視した会話をしてしまったことはないでしょうか…。 これ以上は推論でしかないので、ここでやめますが、その辺りのことで心当たりがあるのでしたら、検査を受けた機関でちゃんとWAIS-IIIの検査結果について、実生活を絡めた説明をお受けになることをお勧めいたします。
- vzb04330
- ベストアンサー率74% (577/778)
こんにちは。 心理士をしています。 受検されたWAIS-IIIは、日本だけでなく、世界でももっともよく用いられている大人用の知能、認知能力の検査です。 ただし、もし発達障害を疑ってWAIS-IIIを受検されたとしましたら、WAIS-III の結果は、発達障害の診断にはあくまでも参考資料として用いられますので、その点は誤解のないようにしてください。 検査結果の解釈については、本来は、検査を受検された機関の心理士の方に聞いて頂くのがベストです。 ここでは、どうしても数値的な結果だけに基づいて、「こう考えられる」というものをお示しするだけに終わってしまいます。 検査結果の解釈にあたっては、検査場面での様子や、普段のお仕事や、日常生活での状況をある程度詳しくお聞きし、それらと検査結果とを結びつけて理解することが必要であり、とても重要だからです。 以下、数値的な結果だけに基づいて,説明を書きますが、できれば、検査をしてくださった心理士さんにご確認になることをお勧めします。 1.結果の見方 3 つの IQ と、言語理解~処理速度の 4 つの群指数の標準得点は、ある年齢のグループの中で平均的な成績を取ったとき、IQ(標準得点)=100 となる、相対的な得点になっています。 IQ、標準得点ともに、90~109 が「平均」とされます。 IQ も、標準得点も、誤差範囲を考えて解釈する必要がありますが、煩雑になりますので、今回の説明では割愛します。 また、下位検査(単語以下のもの)は、言語性、動作性ともに、結果は評価点で示されます。 この評価点は、ある年齢グループの中で平均的な成績の時に 10 になるよう得点化されており、7~12 の範囲が「平均」とされています。 2.IQ 全検査 IQ=98 ですので、全体的な知能の高さは、「平均」になります。 また、言語性IQ=100,動作性IQ=95も、ともに「平均」になりますし、両者の間には、有意差(統計学的に見て、意味のある差)は認められませんでした。 IQから見た質問者様の知能は、平均的で、言語性と動作性のバランスも取れています。 なお、言語性 IQ は、言語的な能力(言葉を用いて考える、言葉を理解し、言葉で表現する能力)や、学校で学ぶような知識の高さを表しています。 また、動作性 IQ は、視覚的な情報の処理能力や、視覚的(非言語的)な思考力、視覚-運動能力(視覚情報に基づいて操作をする能力)を示しています。 3.群指数 言語理解から処理速度は、群指数といいます。 群指数は、言語性 IQ や、動作性 IQ よりも詳しい認知能力を測定しています。 4つの群指数は、それぞれ次のような能力を見ています。 ・言語理解……言語理解と言語表現の両者を含む、言語能力の水準、言語的な思考力の高さを示します。 ・知覚統合……視覚や、視覚運動に基づく知覚や認知能力。とくにものとものとの関係を捉えたり、細かい部分を全体にまとめて理解する能力、イメージを用いる思考能力を示します。 ・作動記憶……情報や、刺激を数秒~数分の短時間、記憶に留めておき、さらに、それらの情報に基づいて、計算や思考など心理的作業をする能力。ここでは、主に聴覚的な短期記憶に基づきます。 ・処理速度……⼼理的作業のスピードや、視覚的な短期記憶、視覚的な作動記憶の能力を意味します。 質問者様の群指数は、いずれも「平均」の範囲にあり、また、4つの群指数の間での有意差も認められませんでした。 したがって、質問者様の認知能力は、平均的であり、バランスも取れていると言えます。 4.下位検査の結果の分析 質問者様は、絵画配列の評価点の低さが気になっていらっしゃいますが、下位検査の結果については、一つひとつの下位検査の評価点に基づいて分析するには、質問者様についてのさらに詳しい特徴や、検査場面での様子が分からないと,非常に難しいところがありますので、控えておきます。 代わって、複数の下位検査に共通する評価点の高低のパターンを調べました。 詳細は割愛しますが、視覚的な情報から,意味のある内容を捉えたり、理解したりする能力、また、視覚的な情報に基づいて考える能力が弱い可能性がありました(あくまでも可能性です)。 また、いろいろとある情報の中から、本質的なものと、そうではないものとを区別する能力も弱いかも知れません。 質問者様の場合、これらが、コミュニケーションが必ずしもうまく行っていないことと関連があるかも知れません。 自己肯定が低くなっていらっしゃるのは、こうしたコミュニケーションにおける失敗から来る二次的なものではないかと思われます。 学校で学ぶようなことがらについては良くご存じであるようですが、社会的な常識や、ルールについての積み重ねは少ないかも知れません。 普通は、強い能力や得意なところで、弱いところ・苦手なところをカバーする対応をとりますが、質問者様の場合、IQおよび群指数の分析からは、はっきりと強いところは見られませんでした。 学習能力はお持ちだと考えられますから、具体的な場面や、具体的なことがらを通して、社会常識やルールについて学んでいくと、もう少しコミュニケーションがスムーズになるのではないかと考えられます。 初めにも書きましたが、以上は、数値的な結果だけに基づいて分析したものです。 実際に検査を担当された心理士の方にもう一度予約を取られ、詳しくご相談になることを強くお勧めします。 なお、医療機関で受験された場合、主治医の先生から説明が会ったかも知れませんが、医師の方は、精神科医でいらっしゃっても,知能検査の解釈には詳しいとは限りません。 心理士の方に直接お聞きになってください。